2007年12月27日 (木)

152 豪州必殺仕事仕掛け人

先々週、自宅のガレージで、いつものようにオーディオ機器の修理をしていると身長190センチに近い大柄の男が入って来た。両足の太腿から上にかけて大きな刺青をしている。お世辞にも、まともな人間とは思えない風体だった。

「ドライブウエイ(道路からガレージに通じる車道)を洗う仕事をやっているが、それを80ドルで、玄関までの通路とそれに車庫前レンガ塀の洗浄を合わすと130ドルにする(但し現金で)がどうか?」と、たずねて来たのだ。

私の家は築30年になる。新築から3年後に買った。当時(1981年後半)オーストラリアドルは固定相場制(360円)から変動相場制に変わってまもなくで、次第に豪ドルの価値が下がりつつあったが、それでも一ドルが260円もした。この家は87千ドルで売り出していたのを千ドル値引きしてもらい買った。日本金に換算すると2236万円となった。当時、永住直後で、この家の値段は高いのか安いのか分からなかったが買ったのだ。しかもドーナツショップの権利を買った後だったので、お金が足らなくなり、その不足分を銀行から借りることにした。この国では海外から間もない移住者であっても、銀行から簡単に、お金の借り入れが出来たのだった。

689ヘーベの土地に3ベッドルーム、キッチンとダイニングルーム、少し広めのリビングルームにトイレが二つ、それと車二台分の車庫が付き平屋であった。日本に比べれば広い感じだが、昨今裏通りのウォーターフロント(裏庭がボート係留可の水路に面した)の敷地に数々の豪邸が建ち並ぶようになったので、一般家屋としても下クラスであろう。プールが付いていないし、ガーデンもそう広くないので維持費はほとんどかからない。芝刈りは季節によって違うが、平均すると二ヶ月に一度程度、もちろん自分でやる。雑草ボウボウのガーデンだけは嫌なので、何時も庭に出て雑草取りをする。これは又、自分の持病対策でもあり、運動量を増やすことを目的としている。ゴールドコーストの快適な気候の中、夏など上半身裸でやると非常に気持ちが良い。単純作業ではあるが、FM放送で音楽を聴きながらの作業で退屈することはない。

家屋は築30年ともなると、あちこちにガタがくるのが普通である。だがこの家はコンディションの良い方で、20年近く前に屋根瓦を洗浄、そしてペンキを吹き付けリノベイションした。建物外壁ブリック(レンガ造り)にも目だった亀裂は見られないが、ドライブウエイが砂と埃、排気ガス等で非常に汚れていた。その汚なさに見るに見かね声を掛けてきたようでもある。小石まじりのコンクリート製だが、将来打ち壊してタイルでも敷こうかなと思っていた矢先だった。しかし大仕事となるため、工事費が高く付きそうであった。

「ところでどれくらい白くなるのか?」と聞くと「この程度だ」と言って白い部分を指さした。「水洗いするだけでこのように白くなるのか?」というと、「いやケミカル(薬品)を使う」と答えた。「この近辺で作業をしたことがあるのか?一度その結果を見たいから」というと、二箇所ほど場所を言った。「とにかく二、三日考えさせてくれ、決まったらこのビジネスカードの番号に電話をするから」と言ったら、帰っていった。

数日後、玄関のドアーに同じ名刺が挟んであった。「電話しなかったので又やって来たな」と思った。それから二日後、何時ものようにガレージで仕事をしていると彼が入ってきた。そして「どうするのか?」と聞くから「来週ではどうか」と言うと、「今からでもやれる」という。私は彼が余程仕事をしたいのだと思い、「それならやってくれ、水道の水はあまり使いたくないのだが」と言ったら、「分かった」と答えた。普通工事関係者は作業用に改装したバン型式の車に乗っている。彼は前と同じ古く小さな乗用車で来ていた。そして良く見ると、助手席にもう一人乗っていた。以前にも車に誰か乗っていたが、同一人物だったかどうか定かではない。

彼は車から道具類を取り出し始めた。洗浄作業用ツールはそんなに大掛かりで多くはない、後部トランクで充分収納ができたのである。噴霧器を背負い、通路とドライブウエイに液をかけ始めた。ケミカルを使うと言ったのはブリーチのことだった。その匂いのきつく臭いこと、玄関のドアーを完全に締め切り、家に侵入してくるのを防いだ。

しばらくすると、そのドアーを大きく叩く音がするので、ガレージまで出て行った。そうすると車に乗っていたもう一人がモービルホーンを片手に電話をしながら、「お願いがあるのですが」という。「なにか」と聞くと、「タクシー会社に電話をかけているがビジー(忙しい)で出てこない、カジノまで行きたいのだが」と言いながら、手で私の車を指す。私は彼が何を言おうとしているのかさっぱり分からず困っていたが、暫くしてようやく理解出来た。タクシー会社と連絡が取れない、それで私の車でカジノまで送って欲しいとのことだった。車道で噴霧器械を車に積み込んでいる彼が、私に何か言おうと合図を送っている、しかしそれが何であるかは分からない。

「彼に送って貰ったら、コンクリートの洗浄作業は急がないから、とにかく私は客なのですよ、客にものを頼むというのはどうかなあ」と言うと、「もういい」といって私から離れて行った。二人とも50歳を過ぎた男である。生活上、或いは仕事上で、最も大切なモラルとか一般常識はどうなっているのかと首を傾げた。マナーとか常識はたいてい子供の頃に親が教え、躾して行くのが普通である。昨今、日本でも、それを子供に教えられる品格ある親がいなくなってしまったのではなかろうか。

ブリーチをかけ30分後、水道水を使った高圧水噴射器での洗浄が始まった。彼は身体中刺青をし、決して品のある人物とは見えないが、誠実で仕事熱心な男であった。たっぷり時間を掛け丁寧にドライブウエイを洗っていった。仕事をやりながら私に話かけてきた。「マイト(友人)があんなこと頼んで申し訳ない、彼はちょっと頭がおかしいのだ」と言った。「ここからカジノまでは2キロ、タクシーが来なければ歩けば良い。私は運動のため毎日4キロを歩いている。人間には足、立派な足があるのだ!」と私は足を叩いて見せた。

ドライブウエイと玄関前の歩道は一皮剥いたように白くなった。26年前、家を買った時点に戻ったのである。これでコンクリートを打ち壊し、高額なタイル敷き工事はしなくて済む、130ドルの洗浄でこんなにきれいになるとは思わなかった、随分安く付いたのだ。

この際思い切って、ドライブウエイの上にパティオ(金属性の覆い屋根)を取り付けようと思い見積もりを依頼した。ガレージ内のワークショップが修理品でいっぱいとなり手狭になってきたからで、車を屋外に駐車したいからである。業者は電話したその日の夕方にやって来た。屋根の広さは39へーベでカラーボンド(色付けしたブリキ)製、周囲を豪華に縁取り、トユを付け支柱は4本、これで6930ドルであった。見積もりに来た人に20数年前裏庭に取り付けたパティオを見せた。すると「これは高価なアルミニューム製で、もしこの材料で今施工すれば、この見積もり額の倍の値段がする」と言った。

「ところで市当局への許可は?」と聞くと「私が書類申請を市に出すことにより工事が終わると彼らは点検にやって来る。この工事だと1000ドルはかかるだろう」と言った。「書類の提出にどうして1000ドルも必要なのか。それで家の建て面積が広くなれば、レイツ(市税)も上がるのか?」「そうだ、市当局は、常に市民からお金を取ることを考えている」と言った。それならぼったくりである。

「泣く子と地頭、政府には勝てない」と、先日、石原東京都知事が言った。福田総理から都税収の一部を地方に回すことを頼まれたからである。この国でも「泣く子と地頭、市当局」には決して勝てないように出来ているのである。

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2007年12月14日 (金)

151 豪州は労働党の勝利 2

日本は、インド洋での給油活動「テロ対策特別措置法」の期限が切れ、民主党の継続反対で海上自衛隊の補給船(ときわ)が当地から引き上げてきた。前の参議院選でのねじれ国会が原因である。アメリカ議会でも民主党が優勢となって共和党であるブッシュ大統領のイラク政策が苦境に立たされている。日本でも政治勢力の変化なのでブッシュ政権としては自民党政府への苦情は一切言えない立場となった。

昨今、そのイラクでは治安が回復しつつあり、国外に退避した難民が帰り始めたとのニュースで、ブッシュ大統領としても喜びを隠せない状態だが、後一年と任期が差し迫った今日、終わりに近づくにつれイラク情勢が好転して来たという、何とも皮肉な現象であろうか。

又、イランの核開発に神経を尖らせている米国だが、CIAの調査では4年前からイランでは核開発を中止しているとのことである。なのに、「危険だ、危険だ」と今も叫び続けている。イランとしては傲慢で横暴、モラルに反する米国から国を守るために核開発を進めている。米国が世界の治安頭を名乗りたいなら、それに値する王道の実践、範を垂れるのが先決であろう。「自国は核を持つ、しかし他国は持ってはならない」と、こんな勝手な言い分、この世では通用しない。「自国は持たない。だから他国も駄目」なら話が分かるのである。

IAEA(国際原子力委員会)の査察なんて米国の手中にある、どうにでもなる機関である。とにかく911同時多発テロ以降、ブッシュ大統領を始め米国市民までもが狂ったように違った方向に突き進んでいる。物作りにより喜びのある経済社会ではなく、ファンド投資による利益追求型、敵対的ハゲタカのっとり商法なるビジネス形態を生み出した米国、これが昨今世界各国、特にイスラム教社会圏への摩擦を生み出す原因ともなり、テロ発生の元凶となった。サブプライムローン(低所得者向き住宅ローン)の焦げ付き問題で今アメリカは苦境に立たされているが、ギャンブルと紙一重の金融投資による営利ビジネスへの天からのシッペ返しかも知れない。

自衛隊によるインド洋での給油活動については、駐日米大使シーファー氏

{今年5月、米議会での従軍慰安婦への謝罪決議案で彼は元日本軍の強制はあったと主張し、事実を確かめもせず賛成派と受け取れる発言をし、日本に住みながら反日行為だと強く非難されている彼である。又、決議案は米下院議会でわずか10人の居残り議員によって可決(7月30日)されたが、最近ではオランダ下院議会で可決(118日)、続いてカナダ下院議会で可決(1128日)、欧州議会も公聴会を開催、これを受け決議案を採択(1213日頃)する動きが活発化している。それに私の住むオーストラリア議会でも採決されるのは時間の問題となっている。

日本の売国奴政治家たちによる諸々の発言が、世界中にその波紋を広げつつあり、将来日本を辱め苦しめるだろう。中国、韓国、北朝鮮、イスラエルの反日ロビー活動家が発起人だと言うが、元を正せば、吉田某による朝日新聞の強制従軍慰安婦捏造記事が発端で、この問題は今や全世界を駆け巡り出した。米下院議会決議前に訪米した安部首相のこの件に関する非常に曖昧な発言も尾を引いているが、何よりも宮沢内閣時、官房長官だった河野洋平氏の談話が問題であり、続いて村山内閣当時の近隣諸国に対する政治姿勢も元凶となっている。

南京大量虐殺事件、沖縄集団自決事件等も全く同様のケースで、すべて朝日新聞による過大捏造記事が発端である。今月(1213日〕南京事件は70周年を迎え、中国当局により旧日本軍による残酷な数々の殺害シーンの映画が製作され、上映されようとしている。今後世界的に大問題となりそうである。60数年前の出来事、しかも終戦後の国際裁判での解決済み事件を穿り出して、日本人へ自虐思想の植え込みと、国民の心の荒廃と自滅をもくろむ、中国共産党の正当性とその維持と安泰を目的とし、平和の名を借りた日本の左翼団体が一生懸命になって中国当局をサポートしているのが現状である}

は民主党本部まで出向き、小沢党首と会談したが受け入れられなかった。そして今度はアメリカ追従国である他の国の大使5人に呼びかけ、雁首揃えて記者会見をしてインド洋での補給活動の重要性をアピールした。又国連でも拘束力はないが「重要法案」として議決されたにも拘わらず民主党及び他の野党から反対され続けている。アメリカ従属一辺倒の自民党としては悔しさ一杯だろうが、しかし私は、この時期、このテロ特措法に付いてもう一度、思案をしてみる良い機会だと考えるのである。

「日本は中東からすべて原油を調達している。インド洋は日本のタンカーの航路となっていて、その安全のため、当地に於けるテロ防止対策が日本にとっては非常に重要で活動を続けたい」と言うのが理由である。本当にそうかどうか試してみる絶好のチャンスだと思われるのである。

この給油活動はアメリカ側に莫大な利益をもたらしていると言う。艦船用燃料は一般船舶用と違い特別に精製された燃料が必要で、通常油の倍の値段がするそうである。それをドル建て買う、しかもアメリカの石油会社から調達し、他国艦船、或いはイラク戦争への艦船にも給油していたというから、納得が出来る。その費用のすべては日本国民から徴収した税金で賄われている。「国民の中には倒産のあおりで仕事をなくした人、お金に困っている低所得者、生活困窮者の高齢者がたくさんいる」と言うのに、である。政治家のエゴと見栄、外面ばかりを気にする日本人特有の性が滲み出ている。世界第二位の経済大国となっても内面の充実、国内を第一とする思考は全く見られない。

オーストラリア新首相のケビン ラッド氏は中国語がたんのうだと言う。外交官時代、中国で故錦国家主席との会談では通訳なし、すべて中国語だったそうで、日本の各社新聞報道では「ジョン ハワード前首相は非常に親日派だったが、ラッド新首相は日本よりも中国寄りになると危惧される」と書かれていた。

その国の言語をマスターするには国の歴史、文化、生活習慣、癖欠点に至るまで勉強することが必要となってくる。だが外国人で言葉がたんのうだからと言って性格まで同じになるということはありえない。中国政府国務委員の唐家氏、王毅中国大使のように日本語がたんのうだからと言って決して親日家ではないのと同じである。むしろ日本の内情をすべて知り尽くしているから、要注意として警戒すべき人物なのである。

「笑顔満面で応対して来る人間に悪者が多い、要注意である」と私の店に来るイタリア系常連客の一人が言っていたが、ヨーロッパでもそう思っている人がたくさんいるようである。小泉政権当時、彼と会談した中国要人の面々は靖国参拝問題で苦虫を噛みつぶしたような表情をしていた。ところが安部政権、福田政権と続くにつれ当局要人の面々は満面の笑顔を称えるようになった。しかし裏では中国国内での反日運動、アメリカ、他国での抗日ロビー活動を活発に行っていたり、日本近海でのガス田開発、それで日本側も調査船を出すと言えば、威嚇のためにか、「軍艦を出す」と脅かしてみたりと危険極まりない一党独裁の国、それが今の中国共産党政府である。

世界の工場であると持て囃され久しいが、食品から工業製品に至るまで、その安さから全世界を制覇してしまった。ところが毒食品、有害薬品、鉛含有おもちゃに留まらず、同時に環境汚染をも地球にばら撒いているのである。これら環境問題では改善の意思すら示さない中国政府である。世界中が揃って中国の尻拭いの為、そのサポートをしなければならない羽目となってきた。安い中国製品を買い、使い続けたツケが世界の人々に回ってきたのである。

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2007年12月 5日 (水)

150 豪州は労働党の勝利 1

先々週のオーストラリア連邦選挙では労働党が圧勝した。長期政権を維持していたリベラル党、ナショナル党の連立政権で前首相、ジョン ハワード氏は国民から「総スカン」を食ったというか、「飽きられた」というか、選挙区でも落選するハプニングとなってしまった。彼と同地区から出馬したABCテレビ放送で政治、時事問題のコメンテーター、キャスターをしていた女性、マキシム マキュー氏〔労働党〕と対峙し負けてしまったのである。又、「次回は私を首相にせよ」と叫んでいた前トレジャー(前財務大臣)のピーター コステロ氏も落選してしまった。

4年前の選挙の時も同じく、飽きられていた彼だったのだが、当時の野党党首がマスコミに対する横暴ぶり(取材班に殴り掛かっているビデオが放映された)から、危険人物と見なされ、仕方なくジョン ハワード氏が再選されたのだった。彼は小泉前首相と同じく、アメリカ従属一辺倒で、ブッシュ米大統領には非常に従順、世間ではブッシュのラップドッグ(膝の上の子犬)と言われていた。1500名のオーストラリア軍によるイラクへの出兵はアメリカとの自由貿易協定批准を期待しての行動だったが、ブッシュ大統領からその合意は得られなかった。それなのに苦情の一つも言わず、豪州兵がイラクから撤退もせずと、完全にアメリカ側に巻かれた形で、コケにされた状態だった。それを国民は良く知っていたのである。又、年々旱魃の被害が酷くなるオーストラリアなのに地球温暖化対策の京都議定書にも調印せず、アメリカ、中国、インドと並んで環境問題でワースト国の仲間入りをしていたのであった。そんな彼に国民は嫌気がさしたのである。

オーストラリア国民は一般に政治に無関心な人が多く、政策云々とかの面倒くさいことには一切興味がない。それはどの政党が政権を取っても、たいして変化がないからである。それよりも、もし選挙に行かなかった場合には当局より80ドルの罰金が科せられる。そっちの方が怖いのである。ところで今回、マーケット内で数人に訊ねたら、やはりジョン ハワード氏をサポートしている人はいなかった。彼は「オーストラリア経済が好調なのは、私の政策が良いからだ」と選挙戦で自慢していたが、それは国及び大企業、政治家が喜んでいるだけであり、国民としては、それはどうでも良いことなのである。この国では国民所得の基準額が法律で決められていて、会社が好調でもボーナスが出たり、給料が上がったりはしない。それよりも忙しくなって、仕事量、残業が増えたりして困るのは社員、従業員なのである。

選挙当日、私は何時ものようにマーケットが終了してから投票に行った。投票場所はパシフィックフェアーショッピングセンターの向かい側、市の施設が建ち並ぶ一角にある。市民会館と図書館があり、今まではその近くの成人教育会館が選挙の場所だったが、今回は大掛かりな図書館の建て替え工事中だったので、後部にある狭い市民会館がその投票場となった。

入り口を通過し、立っていた案内嬢に住所を告げると、前方のテーブルを指示された。係員は名簿の一覧表からすぐに私の名前を探し出した。いつも思うが名簿には随分私と同じ苗字のアルファベット名が連なっている。投票が出来るのはオーストラリア市民権の取得者に限るから、私の地区にはまだ会ったこともない市民権を持つ日本人がたくさん住んでいるということである。

小さい用紙一枚と一メートル近くもある長い投票用紙一枚を貰った。小さい方には候補者の名前とパーティ名(政党名)が書かれている。リベラル(自由党)、ナショナル(国民党)、デモクラティック〔民主党〕、グリーン(みどりの党)、インデペンダント(無所属)、レイバー(労働党)、それにフィッシャーマン(魚釣り党)と言う珍しいパーティ名が目に止まった。初めて聞く党名だが一体何を政策として掲げているのか分からない。その他にもまだ聞いたことのない党もあったが良く覚えていない。私は今人気のある新党首、労働党の方の「誰だか?」にチェックを入れた。新党首の地区はブリスベンで、私の地元では他の候補者だったが、彼の名前も知らなかったし、顔写真を見たこともなかった。でも労働党の勝利を願ってチェックを入れたのだった。

以前の選挙は2年前のゴールドコースト市長選挙であった。現職が破れ、オリンピックの選手だったロス クラーク氏が当選し、現在に至っている。現職のバイルドン氏は3期目としての挑戦だったが、シティレイツ(市民税)の値上げを強く打ち出し、地元の新聞で堂々と、それを発表した。彼は一期目の選挙戦ではレイツの値上げをしないことで登場し、当選を果たした人物である。その彼が新聞で値上げの公表をしたのだからたまらない。私も新聞を見たが、値上げ率が書かれていなかったから、市民に余計に不安感を与えてしまったのである。私もこの時、同じように彼に不信を抱き、グリーン党の誰かに投票した。この時、ロス クラーク氏は市政にはズブの素人だったからレイツの一件に付いては何の発言もしなかった。これが彼を当選に結び付けたのであった。

十数年前、私が日本レストランをやっていた頃、バイルドン氏の娘が近くのオフィスで働いていた。彼女は焼肉ドンが好きで、うちのレストランの常連客だった。その彼女が彼を一度だけ私のレストランへ連れてきたのである。写真で見慣れた顔だったので、彼女に確かめると「父だ」と答えた。当時彼は二期目に落選し、浪人中だったのである。そして次の市長選にはみごと返り咲きを果たした。私がオーストラリア市民権を取得したセレモニーの席上、(150名ほど)会館の舞台上で彼からお祝いの言葉と証書を貰った。もちろん彼は、私のレストランへ来た事など忘れているだろうから、確かめもしなかったのだが、それ以来彼にはずっと投票してきた。ところが年々横柄さが目立ち始め、彼のサポートを止めてしまったのである。ちなみに今の市長のロス クラーク氏、官僚や職員の言いなりとなって市民税の値上げに拍車を掛けている。次の市長選ではバイルドン氏が再出馬するそうだが、市民税の値上げストップを公約として持ち出さねばならない状況となってきた。

オーストラリア政府が労働党に替わって、早速イラクから数百人規模での撤退が決まった。又、一昨日は地球温暖化対策の京都議定書にも調印した。ケビン ラッド新首相の選挙公約が始まったのである。ジョン ハワード前首相ではなし得なかった行動で、ブッシュ米大統領としてはどんな気持ちだろうか。今後オーストラリアの対米政策はそんな多くは変わらないとの見方は一般的だが、前首相のように何もかもアメリカ従属形であって欲しくないと言うのが国民の本音である。常にイエスマンだったジョン ハワード氏では、アメリカ側から余計にバカにされるとオーストラリア国民は気付き始めたのである。

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2007年11月30日 (金)

149 宗教と社会的モラル 3

その数年後、親教会長は大腸ガンにかかり、まだ若かったのに出直し(死亡)してしまった。不幸はまだまだ続いていたのである。教会では毎朝、毎夕「おつとめ」といって神殿でお祈りをしている。そんなことよりもっと大切なことがあった。この宗教では「人のみち、理をとおす」といって一般での倫理、道徳観のことを指すが、この「人のみちや理」に反した行いをすれば、すぐに天から鉄槌が下る。信仰の深さにもよるが、気付かせを貰い方向転換することにより軽症で済む、人間だから必ず間違いはする、それを悔い改め、軌道修正することで「大難を小難」にすると教えられている。この宗教の信者であるとか、朝夕お祈りをしているから、難を逃れられたり、徳とか利益を得られたりするものではない。これを亡教会長はどの程度理解し、実践していたかである。おそらく前もって数々の小さな知らせがあった筈である。その気付かせがあっても無視し続けたに違いない。彼は悪いことの出来る人間ではない。人当たりも良く快活な教会長であった。普請金を息子の入学金として使っても、私は何の恨みも持たず、「仕方ないな」としか思わなかった。それは一旦出した金、私には縁のない金だったからである。しかし神としては絶対それが許せなかった。「人間が裁けないなら神がする」と鉄槌を振り降ろしたのである。神からの罰則は厳しい。「これでもか、これでもか」と、とことんやって来たのであった。

お金は貯めることより、その使い道の方が大切だと教えられる。間違った使い方をしたため恐ろしい結果となって現れた。私と兄にも責任がある。善として出したお金が親教会長家族を破滅に導いてしまったのである。

上級教会にもこの教会の面倒を見、指導をしていく責任があったと思う。この上級教会は創立110年、由緒ある立派な神殿と家屋、広い屋敷を持ち、新系統を創設出来る(50箇所以上)に近い子教会を抱えている。ところがこの上級教会は以前、教会長奥さんが車を運転中、人を跳ね死亡させている。それを信仰の全くない町の有力者に頼み、内々の示談で解決をした。だから指導しようにも子教会は聞く耳を持たないのである。この教会長、私が検定講習を終え布教師となって挨拶に訪れた時、「私たちの教会はお供えで大きくなった系統である。お金はこの教会を通過、素通りするだけ、まるで銀行のようだ」と嘆いた。「今後、お供えを頼む」と私に言いたかったのだろうが、「嫌な系統の教会に所属したな」としか思わなかった。「人を助け信者を増やすがこの宗教の本来の姿ではなかったのか?」私は修養会及び検定講習会でそのように習った。

1981年の親教会新築普請話の席上、この教会長も傍に居て、私が親教会長に銀行小切手を手渡しているのを見ていた。そして親教会長は「普請することが決まったので、毎月のお供えをゆるくして欲しい」らしきことを頼んでいた。そこで私は、彼が厳しくお供えを要求しているのだと気付いた。この教会長、朝の神殿清掃中、高い台から転げ落ちるようにして倒れ、そのまま出直してしまった。ある信者は「神から見放され、投げ飛ばされたようだ」と言っていた。

今年の名古屋場所、相撲の時津風部屋で暴行殺人事件が起きた。日本相撲協会の監督責任が問われている。北の湖理事長は「責任は部屋の親方にある」と言っていたが、社団法人である以上相撲協会にも、その責任がある。宗教法人の場合も同じで、上級はその下、その上級はこの上級の面倒を見、指導する立場にある。そして本部はすべてを総括して、その監督責任がある。

以前、お供えの一件を本部役員に尋ねた教会長がいた。すると「本部としては何も要求はしていない、各系統が互いに競い合って出しているだけ」と言ったそうである。「競い合わせる」その雰囲気を作っているのは一体誰なのか? お供えを徴収するだけが上級教会や本部の仕事ではないはずである。教典のどこを読んでもそんなことは一切書かれていない。「人は常にまこと真実であれ、人助けたら我が身助かる」が根本の教えである。私が本部の検定講習会で勉強していたとき、ある講師は「この宗教で一番立派な人とは、お金をたくさんお供えする人である」と言っていた。冗談にもそんなこと、口にすべきではない。余談だが、本部最高指導者の何代目かは世界中から古代美術品を買い集め、その豪華な博物館が広大な敷地内にあり一般の人でも鑑賞出来る。

各教会子弟のしつけの悪さ、マナーの悪さ、常識のなさが指摘されている。とにかく教会関係者家族の行儀が良くないのである。信仰していない一般人の方がずっと倫理、道徳観に優れているのだ。信者数が増え、その組織内で充分生活が出来るようになった。世間の荒波、厳しい現実、常識ある規律の世界へと入って行く必要がなくなったからである。本部でもこれを問題として捉え、本部員の偉い先生方は神殿講話などで、すべての教会に向かって、その引き締め策等々の講演をしている。しかし各教会へ言い聞かせるのではなく、本部が先ず範を垂れる必要がある。言葉による講義ではなく、その実践を率先してやらない限り、この問題は解決しない。

私は数々の教えのすばらしさから、今もこの宗教の信者である。したがってこれまでの話は誹謗、中傷ではない。教会関係者は人間思案ばかりが強くなって、元を忘れてしまったのではなかろうかと思われる。それが役職ある人、高い位置、重職の人ほど「理にはずれ、神の存在すら信じていない」ような気がしてならないのである。私は数々の出来事を通して、この世には確実に、本当に神様が存在していることをあらためて実感した。人類が誕生して以来、眼に見えぬ何らかの力が、私たちの頭上に働き続けている。それを神として崇めた古代の人々の知恵が心底より理解出来る。天のどこかに、いかなる世界の宗教よりも、それを超える偉大な何かが存在しているのである。

昨今、宗教の社会ではグローバル的規模でお金、お金、お金が中心の世界となっている。私の住むオーストラリアでは教会を売却する場合、そこの教会の信者数で価格が決定するという。テロとの戦いを続けているブッシュ米大統領をサポートしたのはアメリカのキリスト教右派で、国内軍需産業の発展を望み、イラクの石油利権欲しさのためであった。人殺しに宗教が加担し、それを信者は聖戦と信じていたのである。しかし人間が考えた思い通りの結末とはならず、イラク国内を余計に混乱させてしまった。これがもし利害を考えず人道支援中心で行っていたならば、神からの加護を貰って、より良い結果が出ていたことだろう。強欲、貪欲の果てがこの結末を招いてしまったのである。

世の中には金儲けしか考えない人たち、悪い事をしてでも利益を得ようとする人たちがいる。それで得たお金を一体何に使うつもりだろうか。 そのお金で豪華住宅を手に入れ、高級家具、一流品を買い集めた。ところが一人で眺めていてもつまらないから、人は常に自慢のため他人に見せたいとの心が働く、でも他人は彼の汚い儲け方を知っていたなら、ただ軽蔑されるだけである。どれ程美味しい物を一人で食べてもその喜びには限界がある。それよりも家族や他を満足させれば何倍もの喜びが帰ってくる。ならば汚いやり方をして金儲けなど出来なくなってしまうのである。

以前、兄弟の一人が「少々悪い事をしてでも、金を儲けたほうが良い」らしき言葉を吐き、私は一大ショックを受けたことがあった。昨今、ニュースでの報道は氷山の一角だと思われるが、一流企業や有名老舗店等による数々の偽装事件を見ても分かるように、昨今、ほとんどの人がそのように倫理、道徳観に反した考えを持ち、それを実際にやっているのが現実で、その歯止めが掛かからない状態である。「善行」を頼りにしていた宗教家にその実践力、啓蒙力がなければ、この先一体どうなっていくのだろうか。

「天網恢恢疎にして漏らさず」今は人の世の法律で罰せられなくても、いずれ天からの厳しい鉄槌が待っている。それしか期待できない悲しい世の中である。

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2007年11月23日 (金)

148 宗教と社会的モラル 2

十畳ほどの板の間、その端に神棚が置かれ参拝場所となっていた。不釣合いで異様と思える大きさの太鼓が目にとまった。自宅の一室にある、このような形式をホームチャーチと呼ぶそうだが、市の条例では教会として違反で隣近所から苦情が来ないよう常に気配りをしているとのことであった。昼食をご馳走になり、帰り際「月一回開催されるお祭りに来られては?」と誘われた。「私は宗教をやりにわざわざカナダまでやって来たのではない」と思ったが御夫妻の熱心な信仰心からそれを言い出すことは出来なかった。御主人がカナダへ永住した頃は賭博全盛期で日本人仲間から彼は「ケンピン」と呼ばれ、「おいちょかぶ」が得意で常に勝っていたそうだ。そういえば母に「カナダへ行く」と言ったら、大反対した。それはこの地で「賭博が盛ん」を知っていて巻き込まれたら困ると思ったからである。御主人はその後重症の肺病にかかり闘病生活中、この宗教によって助けられ、それ以来布教活動を始めたそうである。

文化、習慣の違う英国系ホストファミリーのホームステイ先では日々鬱憤が蓄積した。それを解消する為に度々この日本人宅を訪問した。それにつれこの宗教にも関心が芽生え、幼い頃田舎の教会へ参拝したことが蘇ってきたのである。ちなみに私の場合、母の系統を受け継がねばならず、この教会の信者とはならない。従って当教会とは何の利害関係も発生しないのである。しかし御夫妻は損得勘定抜きで本当に心から親切にしてくれた。これが真の宗教家の姿であると思った。

その後、流れに従ってアメリカへ渡りロスアンジェルス伝道庁での研修会を受講することになった。そして帰国した後は本部での講習を経て布教師の資格をも取ってしまったのである。日本に居たならば99%この宗教には関心を示さなかった。親教会や上級教会を見て品のなさや常識に欠けた暗くて活力のない「なんとつまらん宗教だ」と思っていたからである。しかしわざわざカナダまで来て、ご夫妻の温かい人柄、情に触れその思いが変わってしまったのである。

19817月、私にオーストラリア大使館から永住のビザが下りた。それからすぐに親教会新築普請の話が持ち上がった。母の頼みで私は大金を寄進することにした。兄と一緒に仕事をしていて、ある商品を開発した。それがヒット商品となり、会社から高給を貰っていた。その預金からかなりの金額を出そうと決心をした。兄も母に頼まれ、この宗教の信者ではなかったのに、私に負けずと競争するかのようにして同金額を出した。以前所属していた、ある会の集いで「善い事にお金を出せば将来必ず数倍になって戻ってくる」と教えられていた。つまり私は将来数倍になるだろうとの期待から、それを試してみる気持ちでもあったのである。

私がオーストラリアに永住する直前、新築話が出て数ヶ月後、この普請が中止となった。ある地元の有力者から土地を提供すると約束をされながらも、教会長夫妻は日々教会の家計を引き締め、長い年月切羽詰った暮らしを強いられる事を恐れて取り止めてしまったようである。「今の贅沢三昧の生活から抜け出せなかったのではないか?」との噂も聞かれた。そして数日後、わざわざ教会長夫妻が揃って私の自宅までその報告にやって来た。

「それで普請寄付金の件ですが」と言う。普請に出したのだから、普請が中止になれば「全額をお返しします」と来るのが普通である。ところが返金に来たのではなく「お金をどうしましょうか?」と聞きに来たのであった。「お金は神様に差し出したのも同然、一旦出したからには返してくれとは言わないだろう」との強い思いが彼らにあったようである。

「兄はどうしましたか?」と聞くと「これから伺うところです」と言う。私は「来週オーストラリアへ永住します。数年後、再度普請の話が持ち上がっても海外から協力出来るかどうか分かりませんので、その時まで預かって欲しい」と答えた。今思うに、この時「神様に出した云々とは考えず」世間並みに厳しく、冷淡に返金を要求していれば、その後不幸の数々は起きなかっただろうと思う。長年三代目教会長を勤め信頼していたからこそ、そのようにした。しかし彼は自由になるお金が身近にあったがために、一般常識である倫理、道徳観をも消失させてしまったのである。

それから数年後、こんな話しが伝わってきた。教会長の長男が大学進学のため入学寄付金としてこの普請金を使ったと言うのである。近鉄沿線にある三流の私立大学への入学だったが新聞でも、この大学は高額の寄付金問題で話題となっていた。信者たちから「長男は学業成績が悪ければ教会本部へ奉職させれば良い」と言われていた。ところが世の中、学歴時代である。見栄とか肩書き、本部でも役職を得る為には一流大学卒が優遇されていると思った。「神様を信仰し奉仕する」と言うより世間並み一般常識の世界へと走ってしまったのである。

「普請話の一件はどうなったのか」まるで詐欺にかかったような気がしてきた。母に尋ねると「当時集めた寄付金すべてがもう残っていない」と言う。ならばあの時、厳しく返金を要求すべきだった。母も母である。「出して欲しい」と頼んだくせに普請が中止になっても「返して貰え」とは言わなかった。私と兄は母の一言でどのようにでもしたのである。母は他の信者に、「私の子供が一番多く出したと思わせ、よい顔をするため、私や兄はどうでも良かったのではなかろうか」とさえ思えてきた。でも母であるし、信仰上のことなので、文句は一切言えなかった。

数年後、この教会長の長男が結婚をした。私はオーストラリアに居たので詳しくは知らなかったが、やがて生まれてきた女の子が通常の健康状態ではなかった。そのあと期待されていた成績優秀な二男が女性関係を苦に列車に飛び込み自殺をした。彼の車が近くの線路脇の道路にポツンと駐車されていたそうである。この宗教では「教会は助けの場所である」と教えられている。教会長の息子が一大事件を引き起こしてしまった。これでは教会は助けの場所どころではない。当時、臭い物に蓋で、新聞で知る以外、教会長はその事件の経緯を詳しく語ろうとはしなかった。数年後、彼に会った時「次々と不幸に見舞われた」と当時の事を思い出し、苦笑いをしただけであった。そして「教会本部では最高指導者がトップの座を息子に譲ったから、私も同じようにする」と言い出した。通常教会長職は死ぬまでが原則で、本部でも同じである。ところが本部でも代えたのだから、私も同じようにすると言うのであった。日々元気一杯の彼だったから健康上のことではない。その理由が分からず首を傾げた。

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2007年11月16日 (金)

147 宗教と社会的モラル 1

長野県小諸市の宗教法人「紀元会」の会員で寿司店経営の奥野元子さんが同館二階の会議室で信者たちから集団暴行を受け死亡した。この事件で改めて宗教に対する世間からの批判が高まった。人間の心を正しい方向へ導いて行くのが宗教の役目であり、政治とか学校ではどうしても伝え、教えることの出来ない領域である。政府は国民の人心が悪い方へ向かうことを恐れ、社会での犯罪を防止し、又増加させないためにも宗教の善の力を頼りにしてきた。宗教法人を擁護し法律で無税扱いとする特別措置を取っているのもそのためである。ところが昨今、その宗教法人全般に心と行いが乱れ、その本来の目的、善としての機能が失われてきたようである。

老舗店とか由緒ある企業も同じだが創始者の並々ならぬ努力によって会社が創立され、後を継ぐ者はその偉業を称え家訓を厳守することでその業務を遂行し、維持、発展させてきた。二代目までは苦労した創始者の背中を見て育っているからまだしも、いかなる偉業も三代は続かないと言われるように、孫の代で何らかの変調をきたすもので、ボンボン育ちの三代目に器量のない人、極道者が出る場合が多く、今まで得た信用を失墜するとか、財産のすべてを食い潰してしまう場合が多い。それは世襲制の弱点と言えるかも知れない。

伝統を重んじる、道(どう)に通じる文化や演技が中心である古典芸能の世襲制は別として、一般社会では何もかもグローバルで急速に進化を遂げている。その波に乗り遅れたり、今まで通りのやり方をしていたりすると斜陽となってしまう、それでどうしても易しい対策ばかりを考え、目先の欲、利害だけの追求へと走ってしまう。日々贅沢三昧に慣れてしまうのも原因の一つだが、創始者の真の目的やら家訓さえも無視され守られなくなって次第に信頼をなくし衰退の道へと進んで行く。昨今、新聞を賑わしている伝統ある老舗店、一流企業による偽装事件の数々がこれを物語っている。

宗教の場合、心の教育が中心だから倫理観、道徳観が物差しで、それに照らし合わせればすぐに善悪の判断は出来る。でも世間で言われているカルト(創価学会、統一教会、その他諸々)の場合は例外で一般常識では考えられない信義が根底にあって理解が困難で善悪の判断すら出来なくなる恐れがあり要注意である。でもこのような団体や組織はこの代が限り、トップである権力者が亡くなれば内部分裂が起き空中分解が始まる。不徳で得た資産、(宗教法人の場合は国庫のものとなる)所謂今まで築いてきたものすべてが砂上の楼閣で、それらは時が来れば消滅してしまう存在である。

12月号、月刊文芸春秋に「池田大作 79歳の私生活」の中で、彼は「私は、日本の国王であり、大統領であり、精神界の王者であり、思想文化一切の指導者、最高権力者である」と発言している。そのような言葉は他から言われてこそ価値がある。半島出身者特有の自画自賛で、日本民族なら決して言わないだろう。自分から言い出さねばならないとは哀れの一言に尽きる。彼もそろそろ神の領域に入ろうと必至になっているようである。前ブログでも述べたが人間生きている以上神にはなれないから、彼の消滅も近いのではないかと思われる。

また彼は「世界中から勲章を貰うこと」が唯一の喜びだそうだが、そうではなく「世界中の人々に喜びを与え、その喜ぶ姿を見て、それを自分の喜び」として欲しい。そうすれば勲章など要らないと断っても自然に集まって来る。世の人々を救いその歓びの表現として勲章を授与されてこそ真の価値がある。残念ながら今まで創価学会は世の中から批判こそされ、良い話など聞かれたことがない。政教分離が原則の国会に堂々と進出しているのも歪んだ教団の実態としてその姿を如実に現している。

古い神社や仏閣も、今や市場主義経済の中で利益を上げるための観光地となり、その教えは形骸化している。したがってこれらも宗教としての価値がない。ここで今も活動的な立教250年、300万信者を持つという伝統ある宗教法人の話をする。

私の亡き母がこの教団の信者であった。それ以前は亡父の亡前妻が信者で私の母は中年過ぎになり感じることがあって信仰を始めたようであった。所属教会は創立70年近くだが本部から数えて4番目の末端教会で当時三代目が教会長をしていた。私は幼い頃、母に背負われ教会に連れて行かれた記憶がある。その後父が亡くなり働き手となった母は参拝も途切れがちとなったが、四人兄弟で一番下の私が社会人になったのをキッカケに参拝を再開した。母は勝気な性格で他の信者たちがする新鮮な野菜とか果物のお供え物を注文から支払いまでほとんど一人で取り仕切っていた。これは信仰熱心というより教会内で信者仲間から良い立場を得るためではなかったかと思う。神様へのお供え物は一人でするものではない、信者全員で出し合い調達、皆が揃って準備をするのが信仰上尊いことであると教えられているからである。

私は過去ブログで記したがカナダ行きが決まった時、現地にはツテが全くなかった。母からの話で当教会を通じカナダのバンクーバーにある日本人宅を紹介して貰った。それは現地で知り合いが出来ればいろいろ生活情報やビジネス状況を得るために非常に便利だと思ったからである。

バンクーバーでホームステイ先に到着するとすぐ紹介された日本人宅に「只今着きました」との電話を入れた。そうすると「明日自宅へ招待したいからホームステイ先まで迎えに来る」とのことであった。過去ブログ「3、語学留学から5、幸運」でも述べたように「ホームステイ宅の古さ、汚さ、貧しい暮らしぶり」から「魔のトラップ」に入り込んだような恐怖心を持っていたから「何かあったら助けてくれる」と心強い味方に出会えたような気がした。

カナダで始めての日本人宅訪問であった。私の田舎にアメリカ村と呼ばれている地域がある。狭い港、少々の魚介類収穫しか仕事のない寒村で百年前よりカナダへの出稼ぎ移住が盛んであった。中学時代のクラスメイツ何人かが卒業後カナダへの永住を心待ちにしていたのを思い出す。

この日本人宅もこの村出身者で30年前(当時から数えて)にこの地へ来たとのことであった。話が進むにつれ御主人は私の亡長男と同級生だったことが分かり、さらに私の父も知っているとのことであった。世間は狭い、外国までやって来て私の家族を知っていたとは偶然にしても何か恐ろしい因縁めいたものを感じた。「悪いことは出来ない」とはこの事、今後も悪い噂が出ないよう言動に十分注意しなければならないと思った。

御夫妻とも田舎育ち、戦後の徳育が残っていた日本の古き良き時代にカナダに永住され、当時の素朴で純粋、真っ直ぐな気質がそのままであった。日本ではもう忘れ去られた損得を考えない心底からの親切がこの夫妻に満ち溢れていた。

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2007年8月16日 (木)

139 ボランティアワーク 2

習う方と教える方の立場は全く異なってくる。私は今まで学習する側ばかりで、いかにのんびりと習ってきたか、今回教える立場に廻って、これだけ精神的、身体的にも疲れるものとは思わなかった。おしゃべりの得意でない私が日本語ならまだしも、絞り出すようにして英語を話す説明法、しかもクライアントが傍にいれば、間を置かずにしゃべりっぱなしの状態となってしまうのだ。

赤十字オーストラリアオフィスは一般から一時間10ドルのパソコン受講料を取っている。それはインターネット接続料等、経費がかかるからだという。したがってこちらも気軽なボランティアワークではない。いい加減な教え方、手を抜いた教え方は出来ないのである。

オフィス兼教室には今のところパソコンが3台しか置かれていない。完全な個人レッスンなので、私を含め講師は4人だが、3時間連続でレッスンをしても9人が限界である。将来コンピューターの台数や授業日数が増える可能性もあるが、今は週に一度、火曜日だけのレッスンで、その他の曜日はこのオフィスをオーストラリア赤十字が別のボランティアワークでも使っているのである。

さてどのようにしてこの初心者パソコン教室を一般に広告しているのかを訊ねると、「ラジオ、新聞、チラシ等、ボランティア関連のメディアをフルに活用している」とのことである。そう言えば、ゴールドコーストに宗教関係の放送局があり、そこでたまたまロビーナタウンセンター赤十字パソコンレッスンの宣伝を聴いたことがあった。なにしろ今は週に9人のレッスンが限界なので、すでに数週間分のブッキングがあり、その日だけ講師は大忙しの状態となる。

通常の教育現場では一時間及び一時間半ごとに休憩をとる。しかしこの教室では休憩は一切ない。一人が終わると次が待っていて、区切りのよい所で切り上げねばならない、そのタイミングが非常に難しいのである。管理人の女性がそのキッカケを作ってくれ、クライアントに失礼とならないように終えることが肝心で、ちょっとしたことで気分を害され、次に来てくれなくなってしまう可能性があり、要注意である。

クライアンツは30歳過ぎから80歳代でそれより若い人は来ない。パソコンを始めようとしている人、又は始めたが今一理解出来ない人、使っていて途中分からない事が発生した時で、周囲に教えて貰える相手がいない場合である。私もパソコンを始めた頃、使えば使う程に質問が続出した経験がある。残念ながらそれに答えてくれる相手もいなかったので、だれかれかまわずに質問をした。でも聞くとうるさがられたり、分からないと怒り出す人もいたりして、これではいかんとウインドウズの本を買って、パソコン操作の基礎はほとんど独学で習得をした。しばらくしてTAFEIT科に入学、そこで本格的な勉強を始めた。ところがコンピューター課程は非常に幅も広いし奥も深い。IT科ではサティフィケイト2から始まって3、4、それから二年間のディプロマコースに進み、その後は総合大学でバチュラー、博士課程へと学んでいくのだが、若くて有望視され、将来IBMとかHPとかの一流会社に入社する目的なら別だが、私の場合、還暦も近かったこともあり、IT2の取得でギブアップをしてしまった。したがって、MSオフィスでは10章、エクセルでは12章、アクセスでは10章まであるのだが、すべて5章までしかやっておらず、それよりハイレベルな質問をされても答えられない。この赤十字パソコンクラスにはそれより上級なクライアンツは来ないとは思うが、TAFEカレッジのIT科で使っていた分厚くて重いテキスト三冊を常時持ち歩いていて、それは格好だけなのである。

先週看護士の女性を教えた。年齢は40歳前後、大柄で太っていて私の倍近くの体重があり、かなりの威圧を感じた。家に娘のパソコンはあるが、まだ使ったことが無いとのこと、看護士として病院でパソコンを使いこなせないとは、一体どうなっているのか? ずいぶんと不自由であり同僚からは肩身の狭い思いをしていることであろう。

インターネットの使い方が知りたいというので、グーグルのサイトを出して検索エンジンの入力の方法を教えた。娘は生まれつき糖尿病でインスリンを打ち続けていて、薬の名前を検索すると多くの説明が出てきて、彼女はそれらをしきりに読んで満足している様子であった。

私も親から受け継いだ糖尿病であると告げると、彼女は突然職業意識に目覚めたのか、急に態度が大きくなって、看護士としての高所から、私を患者と見下し、説得を始めたのであった。終わりの時間が近づき管理者が声を掛けてくれなかったら、何時までも彼女の話を聞かされていただろう。そして彼女から「糖尿病に付いてずいぶん教えてあげた」と言われてしまったのである。

次のクライアントは80歳代の女性であった。何を習いたいのかを尋ねたがはっきりと答えない。たぶんパソコンを使ったことがないので、何を聞いて良いのかも分からないのだろうと、電源の入れ方から終了の仕方までを詳しく教え、マウスの動作方法を練習してもらった。マウスを左クリックすると突然上下左右に移動してしまう、プログラム欄の平行移動に困難を極め、その上下移動やら目的のプログラムをクリックするまで相当な時間がかかった。

次にゲームをやりたいと言い出したので、アクセサリーのゲーム欄からトランプを選んだ。私はトランプの遊び方は全く知らない。七並べとかババ抜きなら子供の頃やったので知っていたが、そんなゲームソフトはウインドウズには入っていない。彼女はトランプゲームについてかなりの知識があり、それに熱中してくれ、私として時間稼ぎが出来、助かったのだ。

日本のお年寄りなら80歳も過ぎればどうしても家に引き篭もってしまい、やがて孤独死とつながってしまう。西洋人は年齢を重ねれば重ねるほど戸外に出て行こうとする。裕福な家庭でなくても、彼らを受け入れるいろんな種類の設備が整っていて、まったく羨ましいかぎりの行政と言える。

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2007年8月 6日 (月)

138 ボランティアワーク 1

三週前よりボランティアワークを始めた。毎週一回火曜日のみ、朝九時から午後一時までの四時間である。マーケットでの仕事は土、日のみ、平日の修理品もそんなに多くはない。コミュニティを広げる為、それで知らない社会、奉仕活動にも興味があった。今は健康にも恵まれているし、還暦は過ぎてしまったが、頭の方もまだまだ大丈夫だと思って参加した。

赤十字オーストラリアのボランティアでシニアの人たちへのコンピューターレッスンをすると言うか、今まで習ったスキルの伝達というか、本当に基本中の基本、ベーシックなパソコンの講師である。

私はTAFEカレッジでインフォメーションテクノロジーのサティフィケイト2を受講したのは四年前であった。過去ブログでも記述したが、興味のある方がいたら是非読んで欲しい。オーストラリアの研修校での出来事、学生のこと、先生のこと、或いは職員のことを赤裸々に書いたつもりである。そしてがつがつ勉強や仕事をしなくても、ここではいかにのんびりと暮らしていけるか、いかに恵まれた国であるかが分かるであろう。そのかわり無責任、他人任せで努力をしない人が多い。それでもなんとか不自由なく生活していけるのがこの国の特徴である。

さてボランティアをやっている赤十字オーストラリアのオフィスはロビーナタウンセンター内にある。今から二十年近く前にこのショッピングセンターが開発された。私の家の近くには以前働いていたデパート、マイヤーのある一大ショッピングコンプレックス、パシフィックフェァーショッピングセンターがあって、このロビーナタウンセンターからは、わずか10キロメートルの距離である。そこへ行くまでにも中型クラスのQスーパーショッピングセンターがあり、近くて便利なので、私はそこでも良く買い物をする。

ショッピングに行くにはたいてい車を使うから、10キロの距離などたいしたことではない。それよりも人口わずか455,473人のゴールドコーストには大きなショッピングセンターが乱立していて、お互いお客の獲得にしのぎを削っている。

ロビーナタウンセンターは中国人系デベロッパーによって開発された。海岸から西に入り込んだ過疎地だったが、駅が出来、人口が増えることを見越しての開発であった。スーパーマーケットはどこでも忙しい、でもデパートとなると違ってくる。パシフィックフェアーショッピングセンターには古くからデパート、マイヤーがあり、ロビーナタウンセンターにはもう出店の必要はない。そこでマイヤーの商売敵であるデパート、デイビットジョーンズを呼ぶことにしたのである。ところがオーストラリアではマイヤーよりもデイビットジョーンズの方に高級感があり、そのプライドたるは相当のものであった。デイビットジョーンズの独自の調査でも進出は時期尚早との結論が出た。ところがデベロッパーとしては何がなんでも有名店が来て欲しい。そこでデイビットジョーンズ側は条件を付けた。「もし家賃をずっと無料にするならば出店しても良い」となり、家主は「それで良いから」となったのである。

私も以前レストランをしていたから良く分かるが、どの店でも必要経費として家賃のしめる割合は相当なもの、だが、オープンすることで他の費用も大きくかかってくる。市からはレイツ、ショップのメイテナンス費、光熱費、その他諸々、それと一番大きいのは人件費で、やはり商品が相当売れないと維持していけないのだ。それにはデパートには広い売り場面積、良い立地条件が必要で、一流店との名声だけでは、人はなかなか集まって来ないのである。

このデパート、デイビットジョーンズの場所は賑やかな場所からかなり離れている。広い売り場面積の必要からそうなったのだと思うが、賑やかな通りの奥の奥、それも階段を下り、一段と低い地域のひっそりとした通りの一角にメインゲートがある。デイビットジョーンズの名声にあやかるつもりであろうか、メインゲートに入るまでの左右には豪華に内装された数々の店舗が建並んでいるが、客の姿はなく閑散と静まり返った異様な状態のエリアである。

その中の一つに赤十字オーストラリアの事務所がある。慈善団体であり、こんなひっそりとしたエリアなのでおそらく家賃は無料ではないかと思う。同じロケーション内でそこから少し離れた反対側の場所では広い売り場面積の空き店舗が数十件立ち並びゴーストタウン化している。どうしてこのような変な設計になったのか不思議でならない。水はいかなる場所でも隅々まで浸透していくように、人口密度の多い都市部だったらこのようなエリアでも賑やかなのだろうが、ゴールドコーストのような少ない人口密度の町に寄って集って大きなショッピングコンプレックス等の仕掛けをし、待ち構えている異様な状態だといえる。このショッピングセンターでは毎月店舗の入れ替わりが激しいと聞く。ランドロード(家主)としても空き店舗の維持費を補うために、繁華通りエリアからレントを高く取って、そのしわ寄せを補っているのだろう。

市当局としても、一般家屋の開発よりも、ショッピングセンターの方が市民税としてのレイツを高く徴収出来る。ビジネスの良し悪しなど知ったことではない。余程付近のショッピングセンターからとか住民が反対しないかぎり、施工を許可する。デベロッパーの方も数年したら売却するのが目的であり、大きなコンプレックスだから、売れば、かなり大きな利益が期待でき損はしないのである。

下部写真には閑散としたエリアがあって、今でも十数件の空き店舗が建ち並んでいる。

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2007年7月23日 (月)

137 誹謗、中傷のブログ

他人を誹謗、中傷するということは、自分の鬱憤を解消し、実に気持ちの良いことである。自分ごとを棚に上げ人を批判することにより、己が優位に立ち、偉くなったような気分となる、そしてかつて自分の素行の悪さがすべて払拭されるようにさえ錯覚してしまう。良識のない人ほどその傾向が強いようだが、人間が生きて行く上100%善でいることは不可能、しかし限りなく善に近い人ほど、他人の悪口など言わないことだけは確かである。

昨今インターネットが普及し、ブログや書き込みにより自分の主張をいとも簡単に世界中に発信できるようになった。このインターネット文明の利器を活用し、良識ある人たちの意見をどんどん発表し、世の中を良い方向に変えていけたなら、このハイテク技術は最高に価値ある道具となり喜ばしいことである。

ところでネット社会では記事の内容により、すぐにネット右翼だとか左翼だとかに分類してしまう。日本人は区別が大好きな民族なのだろう、区別することで、友人と他人とを簡単に分別することが出来、そうすることで、より安心感が得られるのかも知れない。 

私は政治ブログランキングhttp://blog.with2.net/rank1510-0.htmlの1位から20位まで毎日かかさず目を通している。毎回筋の通った豊富な内容で、しかも良く調査、研究され、写真も多数挿入、文章の流れもすばらしく、いつも感心させられている。さすがに日々上位ランクをキープされているブロガー達で、その丹精に頭が下がる思いがする。

ランキングを上位に保つには毎日欠かさず投稿すること、しかも特亜(中国、韓国、北朝鮮)と創価学会及びカルト等の悪行記事を書くのがその秘訣だと言われている。それほどこの特亜の国々や創価学会に対して感心度が深いというか、マナー不足やらモラルの欠如から、誰もが嫌っているというか、ほぼ毎日のようにこれら関連の良くない内容記事がアップされ注目の的となっている。どうしてそうなってしまったのか、戦後60年間「不徳の致すところ」とも言うべき、いかに彼らは横暴三昧な行いをし、日本社会には貢献してこなかったか、その足跡に大きな原因がありそうである。

「きっこの日記、きっこのブログ」http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/というブログサイトがある。毎日数万字の記事をアップし、雑談、日記の部で第一位、日本総合ブログランキングでもダントツのアクセス量である。20001019日からアップロードされ、私はすべての記事に目を通した。誰もが興味を持つ話題も多かったので友人たちにも薦めた。

彼女は今30歳で独身、ヘアーメイクが仕事で特に芸能関係のエピソードには精通している。また政治関連でもどこからそのような情報を得るのか知らないが、かなり詳しく内容も豊富である。仕事は高収入の職業ではないらしく、お母さんが重病で入院したときにはその費用を捻出するのが大変で、お母さんには心配をかけず、献身の介護をされ、そのような内容記事をアップ、読むたびにいつも「ほろり」とさせられた。

彼女は耐震偽装事件では特ダネ記事を次々とアップし一躍有名ブログガーとなった。そして日記の内容によっては日本経済にもその影響力があるとされ、東証株価さえ左右されると言われるほどになった。多くの出版会社からの誘いで、本を刊行することになり、第一巻目は完売、そして第二巻目も良く売れているそうである。日々の努力のかいがあり、彼女は今が順風満帆の絶好調、私もブロガー仲間の一人として心から「おめでとう」と言いたい。

ところで7年近くのエントリーの中には、彼女は好き嫌いが激しい性格からか、盲目的に絶賛する人たちがいる反面、とことんけなす人もいる。彼女は俳句や古典文学もたしなみ、語彙も豊富で文法、文章力には抜群の才能がある。しかし残念ながら、人を傷つける「馬鹿とかアホ」とかの直接語を頻繁に使用するのである。知識の低い人たちには良く通じるかもしれないが、読んでいて気分が悪くなりそうな内容で最近誹謗中傷の記事が目座って多くなってきた。

特に酷いと思ったのは東京都知事選であった。私も石原氏の公私混同したワンマン知事行政には賛成出来なかったが、朝鮮総連が支持した浅野氏や他の候補よりもましだと思っていた。その石原氏を彼女は自分の日記で悪言罵倒、扱き下ろしたのである。それは、それは読んでいて気持ちが悪くなる程の内容だった。知事選挙公示日で、誰からか忠告されたのか、数時間後にはたちまち消去されたが、ブロガーの中には「彼女は名誉毀損罪よりも公職選挙法に引っ掛かるほうが怖いらしい」と囁かられた。この時より彼女にたいする見方が変わった。

彼女はブログで浅野氏を強くサポートしていた。東京都民も私の意見と同様の人が多く、石原氏が楽勝再選されたが、彼には襟を正して都政を行って貰いたい。「三つ子の魂百まで」で性格はそう簡単に直せるものではないが。彼の作品「太陽の季節」を芥川賞に選んだ選考委員の方に問題があると思う。弟の裕次郎氏、亡くなった人の悪口は言いたくないのだが、飛ぶ鳥を落とす勢いで大スターにのし上がった。現役時代は役柄以外、私生活でも、カッコいい側にばかり回り続けたのではなかったろうか、病床中から死に至るまでの期間、想像に絶する醜態を見せたそうである。「天は見抜き見通し」生前、世の為、人の為に尽くしていれば決してそういったことには会わなかっただろう。

さて「きっこさん」だが、人間、有名人になったり、お金持ちになったり、又は権力者になったりすると、性格はガラッと変り傍若無人、非常に横暴になるものである。彼女はブロガーとして日本で一躍有名人となった。社会に対する影響力も大きくなり、自信を持つのは結構なのだが、反体制、反日記事が目だって多くなってきた。オムライス党(社民党)を強くサポート、そして現福島党首を「みずほたん」と愛称を付けて呼ぶようになった。マニフェストに好感が持てるからだと言うが、それはそうである。少数勢力に落ちぶれた政党、無責任極まりなく、良いことは言いたい放題、政権政党になれば出来ないことでも平気で軽々といえるのである。それよりも以前は社会党と呼ばれ、あのテロリスト国家である北朝鮮の国家体制を日教組と共にそのまま日本に持ち込もうとした最悪の政党だったことを忘れてはならない。

福島党首にある人が質問した。「あなたは日本に帰化したと聞くがそれは本当か?」「その質問には答えられない。それを言うことは差別となるからだ」と言ったという。差別になるならどうして実名で立候補しなかったのだろう。世界で移住し、帰化するとその国の名前に変えられるのは日本だけである。

「きっこさん」の日記によると彼女はパチンコが大好き、生活費も稼ぎ出すほどの腕前だそうで、パチンコの業界雑誌でも紹介され有名だそうだ。その業界とも癒着のあった朝銀問題では1兆円も国民の税金を使ったのに、彼女は何のコメントも出していない。これがいつものごとく日本政府へなら、とことんけなしていたはずである。

社民党には拉致事件にも関与したと疑惑のある元党首、元衆議院議長の土井たか子氏(彼女も日本へ帰化したと聞く)や秘書給与問題で執行猶予中の辻本清美氏、マッサージ嬢を議員宿舎に連れ込み売春をさせたという又市幹事長、そういう彼らのことも平等に批判して書いてほしいと思っている。

それと最近は鈴木宗男氏の言葉にも賞賛を送っている。誰からも相手にされなくなった政治家、良いことを言う以外に方法がない。彼が権力を握っていた頃、どのような態度だったか知っている筈で、故フセイン大統領が銅像を至る所に建てたり、北朝鮮ではキムイルソン、キムジョンイルのポスターをあちこちに貼ったりするのと同じく、現役時代にムネオハウスを建てて自分の名を付けたのは彼本人である。

又きっこさんはマリワナにも興味がありそうで、ブログでもそれらの写真を掲載しています。日本では今のところ違法ドラッグですから、それはどうかと思います。それに本の印税も入っている頃なのに、今でも窮乏生活をしているとの記述があり、人様からの情に甘えた生活をされている様子、これもどうかと思います。それとあれだけお母さん思いの女性だったのに、退院された後一緒に住まわれないのはどうしてですか。彼女の日記やブログでは直接コメント(どうも管理者を通じているらしい)を受け付けていませんが、これでは無責任な言葉の垂れ流しとなります。数ヶ月前、陸橋から転げ落ちて、大怪我をされたとブログで読みましたが、目に見えない何らかの力が働いたのではないでしょうか。天は常に私たちの行動すべてを監視しているように思えてなりません。

ところでこのブログのように、他を誹謗、中傷するということは、後に空しさが残るだけで、何の建設的な効果も生み出しません。でも時には言わねばならないこともある、言っても分からない人もいるが。

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2007年7月18日 (水)

136 オーストラリアあれこれ

セカンドハンド商品を販売していると、「買い取りもします」とのサインは出していなくても、不用品を売りにお客さんがやって来る。日本人向けの地元新聞に「電気器具、パソコン、オーディオ機器修理と中古品の販売」との広告を出したら、ほとんどの日本人、品物を買いに来るのではなくて、「日本へ引き上げるから買って欲しい」と売りに来るお客さんばかりで、広告の掲載がバカらしくなり止めてしまった。

売る側としては、「出来るだけ高く買って欲しい」との思いで一杯だが、何時売れるかも分からない品物を高額で買い取って、長期間保存する訳にはいかない。安い中国製品が出回る以前は中古品でも良く売れた。しかしこれだけ新商品が次々に出て、しかも安く世の中にばらまかれると、売りにくいのは中古品業者だけではない。中国の工場では24時間交代制のフル稼動で製造をしていると聞くから、現在中国製品が世界中を駆け巡り、飽和状態になりつつある。

2チャネルで激安小売価格35ドルのDVDプレイヤーだと1000台入った船済み用コンテナ一つの値段が4000ドルでホールセラーズ(問屋)に入るそうである。小売店は一台に付き10ドル前後で仕入れ、上記価格で売るが、どちらにしても一台25ドル程度の儲けでは良いビジネスとはならない。これが腕時計のように各々が持つものならばまだしも、一家に一台あれば充分の機械である。

生産国中国でもぼつぼつ適正価格で販売しなければならない時期に来ているのではないか、いくら開発費、工場設備費が無料、低賃金といえども、これでは世界経済を破滅させてしまい、今は良くてもやがては生産側にもつけが回ってくる。それにもう少し材質、各部品の品質を上げ製造してほしい。すぐに壊れてしまう製品が多くて困るのだ。売ったが最後ではなく、売りは最初なのである。以前の日本製品だと殆ど壊れることがなかった。買う方も同じように思い、つい安いからと買ってしまう、つまりだまし商法のようなもので、しかも修理するにも部品がないとは一体どういうことなのか、いくら安くても、壊れたらゴミ箱行き、使い捨てでは、限りある資源の無駄使いであり、これほどもったいないことはない。中国の工場を管理、監督している外国企業の親会社はもはや口出し出来ない状態に陥っているのではなかろうか。

オーストラリアでは特に中国製品が市場に溢れている。第一次産業がメインの国だからそれは仕方がないとは思うが、以前政府はマスコミを通じ大きなキャンペーンを行った。「もっと国産品を使おう、輸入品を使うと雇用が損なわれ、これだけ金額の損失となり、将来必ず国が破綻する。」と言うのであった。しかし誰も聞く耳を持たなかった。それはそうである、国産品の種類は少ない、高すぎるでは、誰も買う者がいないのが当然である。

何時も政府が発表する「景気は非常に良く失業率も低下(4.5%前後)している」とのこと。しかしその実感は全くない。マーケットへ来るお客さんは特別かも知れないが、ほとんどお金を持っていない、10ドルのお金さえ持っていない人が多いのである。

オーストラリアではガソリンの小売価格が日々変動する。昨日と今日で10セントの価格差はしょっちゅうである。それでドライバーは常にガソリンスタンドに表示された価格ボードを見ながら運転し、安いスタンドを見つけると、すかさず立ち寄って給油をする。したがって車のガソリンタンクは満タンにはしないで、何時でも入れられるようにと半分程空けたままにしている。

ゴールドコーストでのガソリン価格は最近値上がりし1リッター、1ドル30セント近くで推移している。昨年の原油高騰時には1ドル40セントを超えた。石油関連会社とか、その税収により中央政府も多額の利益があった。又、運送料が高騰したとの理由で、スーパーマーケットでは、あらゆる商品が値上がりをした。特に野菜、果物の高騰が激しく、原油価格が下がっても上がったままの状態となった。「風が吹けば桶屋が儲かる」と言われるが、より以上に大手関連会社では手っ取り早く大儲けをしたのであった。

昨年のサイクロンシーズンにクイーンズランド北部のバナナ産地が直撃され大きな被害をうけた。それが引き金となってバナナの高騰が始まり、小売価格1キロ、1ドル前後だったのが10ドルを突破してしまった。バナナなんて、被害地だけの産物ではない。この州ではどこでも植えられ収穫されている。むしろ被害に遭わなかった地域の方が多く、あちこちの農家では突然大金が入ったのだろう、高級車を乗り回しているそうである。今年はサイクロンの被害にも遭わず、産地でも大収穫が出来たはずだが、小売価格は1キロ、3ドル50セントと以前の三倍にも上がったままである。

クイーンズランド州南部では相変わらず水不足が深刻である。過去ブログでも述べたが、州都ブリスベンのダムの水量は、あの時よりさらに低下し、危険度5に達した。ゴールドコーストでもダムの水量が67%となり、同じく危険度5となった。ラジオを聴いていると時間ごとにダムの水量、前日の使用量が公表され、節水を呼びかけている。市当局からはさらなる水道代の値上げも叫ばれている。

この国は石炭が豊富だから、すべて火力発電に頼っており、水力発電所なんかないと思っていたのに、ダムの水量不足とかの理由で値上げをしようとしているのが、前電力会社エネジックスを買収し、新会社となったオリジンである。何かと理由をつけては値上げをしようとしている会社、業者ばかりである。

日本円が安くなり、それを換金し、生活をしている日本人は嘆いている。物価が急上昇しているのにドル高となってはダブルパンチである。十数年前、この国に永住した人達は円高だったから、物価が安く感じられ、しかも銀行利子が良く(当時一年もので16%、現在は6%)非常に喜んでいたのである。そんな人達がぼつぼつ日本へ引き上げようとしている。ある人などマレーシアの方が物価は安く、住み易いからと、そちらへ下見に行く人も出て来た。

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2007年7月16日 (月)

135 病むアメリカ社会

バージニア工科大学での韓国人学生による大量殺害事件については、その原因やら動機を内外でいろいろ取り沙汰されている。アメリカで銃規制の緩すぎも大きな要因の一つだが、日本のように他国にない程、銃器を厳しく取り締まっていても、元長崎市長殺害、及び東京町田市の暴力団仲間殺害、立て篭もり事件のように、その気になれば銃はどこに住んでいても簡単に手に入るということである。これがイラクなら、もっと破壊力のある爆破装置であり、このチェ容疑者が、アメリカでも簡単に爆弾が手に入っていれば体に装着し爆破させていたかも知れない。

学生寮で二人を殺害した後、次の犯行までの二時間、自身の出演したビデオを製作して、新聞社に送り付ける沈着さ、異様な眼差しをして声明文を読み上げる冷血且つ強かさ、それはまるで自分が正義の見方、映画のヒーローにでもなったような姿で映し出されていた。この後、一般学生が集う教室へ行き、用意したチェーンでドアーをロックして30名を虐殺した。拳銃二丁で9分間に150発も連射したと言うから、マガジン交換も非常に忙しかったことだろう、以前から相当練習されていた模様である。これは昨今世界を揺るがしているテロリスト、アルカイダのメンバーがアルジャジーラテレビ局を通じて、犯行声明を読み上げ、決行するのとそっくりのシーンであった。

バージニア州には韓国人ばかりが住む、広い居住地区があり、彼はそこの出身だと云う、家族と共にアメリカに永住したのは10才の時、事件後自殺時が23才だったから、ほぼこのアメリカで教育を受けたことになる。グリーンカード(居住ビザ)保持者だが韓国国籍とのことで、将来は本国へ帰るつもりだったのか、韓国人ばかりの居住地区で育ったから、アメリカ社会には心底馴染めなかったのだろう、アメリカ人とかお金持ちに対しても、余程恨み妬みがあって声明文にもそのような表現があった。

韓国政府も大きなショックを受け、責任を感じ、特別にコメントを出していた。いつも日本に対して被害者の立場を取り続ける韓国も、今回ばかりは加害者となって余程困惑した様子だった。ところが韓国人へのアメリカ国民感情がそれほど悪くないのを知ると、従軍慰安婦に関連した活動を自粛する方針を明らかにしていたにも拘らず、韓国人団体「121連合」は安倍首相の訪米時に集会を開催する方針を明らかにし、実行したのであった。他人、他国はとことん誹謗、中傷するが、自分たち韓国人は他から一切責められたくないとの強い思惑が根底にある。実に卑しい、心の貧しい国民性と言わねばならない。

しかしこれは精神異常韓国人青年による単純な乱射殺害事件ではない。9.11同時多発テロを始めとして、世界で数々の動機の分からない、納得のいかないテロ事件が発生しているが、何故このような事件が度々起きるのか、どうしてこんな混沌とした世の中になってしまったのだろう、それは現在アメリカが抱える心の病と言える。しかし誰もがその原因を検証し、反省しようとしないから何時まで経っても繰り返されるだけである。

今やアメリカは世界中から嫌われている。でも彼らはそれには気が付いていない。アメリカは経済力、軍事力で世界をリードしているというプライドがあるから、他国に対して常に強引な態度を取る。自由主義を構築すると云い、世界各国に進出、変革を求めようとしたが、価値観の違うイスラム圏で遂に挫折してしまった。自分たちの政策が最善の方法だと思うから、市場原理主義を世界に浸透させようとしたのだが、押し付けがましい自由主義や市場経済には付いていけない国々も出てきた。利益追求型拝金主義では人は動かせない、人道とかモラル抜きでは人の心を掴むことが出来なかったのである。

湾岸戦争、アフガニスタン侵攻にはまだしも人道的大義があり、世界も認めて協力した。しかしイラク戦争だけはアメリカの利害による戦いで、石油利権を得る為であり、チェイニー副大統領率いる軍需産業界繁栄の為であり、フセイン大統領が言うことを聞かない、気に入らないからと、ありもしない大量破壊兵器の存在を理由に始めた戦いだった。なんと言う欲深い横暴な行為ではなかっただろうか。アメリカに対して義理で戦争に参加した国もあったが、内心は反対だったに違いない。

アメリカ軍の物量作戦で勝負は簡単に付き、終息宣言はすぐに出されたが、あれから4年、戦争は宗派間の利害による対立から内乱にまで発展、ベトナム戦争以上の混迷を招いてしまった。欲から始まった戦いは、欲によって終始がつかなくなってしまったのである。

もし人道第一に考えていたなら、こうはならなかった。「二兎追う者は一兎も獲ず」でアフガニスタン情勢も悪化してきた。イラクの混迷でタリバン残党を勢い付かせてしまったのである。イラクでアメリカ軍が今後いくら増強したとしてもこの泥沼状態からは抜け出すことが出来ない。アメリカ兵戦死者の数もさらに増えるであろう。もはや石油で利権を得たとしても、取り戻し出来ない程の軍事費用を使い、しかも戦死者はもう二度とは帰らないのである。

これはブッシュ政権だけでなく、彼らをサポートしてきた右派キリスト教団体始め、60%以上もあった対テロ戦争支持者、即ちアメリカ国民にも大きな責任がある。同時多発テロ当時、平和を口にする人には反アメリカ国民とのレッテルが貼られた。元ビートルズ、ジョンレノンの歌「イマジン」まで禁止しようとした世相がそれを物語っている。

歴史は繰り返されるというが、塩野七生著の「ローマ人の物語」を読むと、市民が中心であった民主的な議会政治、戦勝国となっても、敵国民に市民権、土地を与える寛大さ、そんな共和制国家だったから安定したローマ時代が長く続いたのだった。しかし帝国主義時代に移り、覇者の驕りから、軍事力だけで世界を制覇しようとしてローマ帝国が滅亡の時代へと移って行った。それが今のアメリカの姿で、その過程が重なって見えてくる。

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2007年7月 9日 (月)

134 有名デパートで働く 3

私がオーストラリアへ永住したのは198111月、早いもので丸26年を迎える。過去ブログで詳しく述べたが、サーファーズパラダイスの海岸近く目抜き通りでドーナツショップの権利を買い、それを日本食テイカウェイ店に改装し営業を始めた。そして本格的な日本レストランを持つまでになったが、199511月、新ビル建築の為立ち退きを機に、他の事業へ転換することにした。その準備の為、研修校TAFEカレッジに入学して、電気、電子、IT科、三種類のサティフィケイトを取得、そして目的の店をカラーラマーケット内にオープンさせることが出来た。以来、細々だが営業を続けて丸7年になる。

この国の学校の先生やら生徒、それに授業内容にも興味があったので、前述の如く研修校へ入学、延べ二年あまり学んだ。そして知りたいことは、一通り得たのだが、まだこの国で就職したことがない、人に雇われ給料を貰った経験がないのである。それと職場での雰囲気及び従業員の様子も知りたかった。そこで65歳のリタイヤ前に、その体験も是非しておこうと思った。

就職斡旋窓口に頼んでいたら、同デパートで清掃スタッフの募集をしているとの連絡が入った。単純作業だが完全に個別の仕事で、他のスタッフに気遣う必要がない。土、日の朝はデイオフ、平日も朝早いのが気に入り、時間も短いし、本業である修理業とマーケットの営業には全く差しさわりがない。しかも良い運動となるから、持病である糖尿病のためになると思って就職を決意した。ちょうど還暦を迎える一ヶ月前だった。

デパートでの仕事は、掃除とはいえ本当に楽しい。一般店員が出勤して来るまでの時間、ガランとした、静まり返った売り場で、私は思い通りの采配で清掃作業が出来る。そうしているとデパートが自分の店のように思えてくるのである。急いで時間内にやり終え、次へと移動していく、広い場所ゆえに効率を求められるが、忙しいので3時間があっと言う間に過ぎてしまう。9時少し前に仕事を終え、道具類すべてをまとめてトローリーに乗せ部屋に戻る。使った道具の手入れをした後、シフト表に時間を記入して帰路に着く。

開店と同時にお客さんが入ってくる。制服姿の店員すべてが直立不動の姿勢で並び、彼らを出迎えている。その中、私たちスタッフは売り場を通りエスカレーターで上階の保安室へと向かうのだが、一生懸命掃除をした後のきれいになった売り場を見渡しながら、その達成感に満足する。店員たちは、今朝も新鮮、爽快な気分でお客さんに接しられるだろうと思いながら、その場を後にする。

自宅の場合でもそうだが、掃除をした後は気持ちが良い。心身ともに爽快な気持ちになる。そしてスッキリと気分転換も出来るのである。これはどんな薬よりも体に良い。掃除なんて肉体労働の中でも最低ランクの職種だと、誰でもが思うし作業も好まない。しかしやり終えた後の爽快さは何事にも代えがたい喜びである。人類が誕生して以来、最初の仕事はこの清掃作業から始まったのではないか、この単純で原始的な労働こそが、人類が心身ともにバランスを保ち、健康を維持していく最も良い方法ではないかと思う。

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デパート内各階の売り場風景

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2007年6月25日 (月)

133 有名デパートで働く 2

[128有名デパートで働くの続き]

清掃スタッフはスーパーバイザーのキムを含めて7人、この人数で4階建てデパートすべての掃除をする。時間が3時間と決められているので、ゆっくりやっていると間に合わない、各所を大急ぎで済まし、次の場所へと移動して行く。

私は4階フロアー全部と3階フロアーの半分を任された。4階にはホワイトグッズ(冷蔵庫、洗濯機、エアコン、掃除機等)売り場、ベッド、応接セット等の家具売り場、子供服と靴、婦人服、おもちゃ売り場にレストランがある。

掃除道具はモップとバケツ、掃除機にチリトリとほうき、それにダスター(楕円形のほこり収集モップ)それらすべてをトローリー(手押し車)に乗せて4階のレストランまで持っていき、ここを基点として道具類を選びながら、各所の掃除をしていくのだが、信じられない程の大きさである。

スーパーバイザーのキムは遠慮しながら、マイヤースタッフのダイニングルームも追加して掃除するようにと、私をその場所まで連れて行った。この部屋は水道に流し台、お茶とコーヒー用湯沸かし器、クッキング用コンロだけが付いていないキッチンと100平方メートル程のダイニングルームになっている。デパートの全従業員が昼食を取ったり、休憩の時ここへ来てコーヒーを飲んだりするところである。客の来る売り場では食事が出来ない、そこで昼時になったら交代で、ここへやって来て食事をするのである。

「ここは子供連れも食べにくるのか?」と聞くと「いや来ない。大人だけだ」と不思議そうな顔をした。「ブラディ、ダーティ、イズント イット」と言うと、「オーイエス」と小声で答えた。「ここは毎日掃除をしているのか?」と聞くと、彼女は何も言わなかった。テーブルの下はお菓子のくずが周囲一杯にちらかり、食べる時、口からこぼれ落ちたと言うより、子供が、いたずらで、手で潰して、撒き散らした感じである。

ガラス張りになった8畳程のテレビ付部屋が別にあり、そこに応接セットが周囲にずらっと並べて置かれているが、そこはダイニングテーブルの下よりもっと汚かった。応接セットを移動させると、食べ残しも出てきた。この部屋にはゴミ箱がない、わざわざキッチンまで捨てに行くのが面倒なのであろう、ソファーの隙間に残飯がいっぱい詰め込まれていた。

私はゴミが隠れるように、移動させた椅子を再び元に戻した。「ここはどのように掃除するのか?」と聞くと、「掃除機をかけるのは週に一度位、時間に余裕がないので、ふだんはスクーピングだけで良い」(スクーピングとは、長い柄のあるチリトリとほうきで、大きなゴミだけをかき集める簡素な掃除法)それにしてもオーストラリアで一流のデパートで働く人達のマナーの悪さにはびっくりした。とても日本では考えられない光景である。

勤め出して3日後、このスクーピングをエスカレーター近くでやっていると、ネクタイにスーツ姿、45歳くらいの大柄な男性が近づいて来た。そして「掃除機は使わないのか?」と聞く、「2日前に掃除機をかけた、今日は時間の都合で、これしか出来ない。貴方は一体誰なのか。このデパートのマネージャー(支配人)か?」と尋ねると「そうだ」と答えた。

言いたい事があれば、スーパーバイザーのキムに直接言えば良いのである。どうして一清掃員である私に言うのか、「さては以前、お互いに気まずいことでもあったのかな?」と感じた。この話を当日シフトが同じだった先輩のマットに話したら、たちまちキムにも伝わった。

そこでキムは「マネージャーの出勤、退社時間にはエスカレーター付近でのスクーピングを止めるように」とスタッフ全員に告げた。なんだか変である、「どうして正々堂々と仕事をしないのだろうか?」との疑問だが、この理由がだんだん分かってきたのである。

10年近く勤めている同僚に、ソビエト崩壊前は共産圏、アレキサンダー大王でも有名なマケドニア出身者がいた。 鋭い目付と顔はスパイ映画でKGBを連想させた。名はゴードンと言って、35歳である。魚釣りが大好きで、それ以外の話はあまりしたことはなかったが、あるとき、彼が私の側へ寄ってきて小声で、「5年前には清掃スタッフが14名もいたが、今は半分となってしまった。当時床などはピカピカだったよ」と言った。「経費削減のための人員を減らしか?」と聞くと、「そのとうりだ」と答えた。

マイヤーは清掃業務を、全国ネットでやっている大手の会社、テンポに年間契約で委託させていた。ところが、かなり経費がかかっていることに気付き、数年前の契約から、突然半分に削減してきたのである。しかたなくテンポも人数を減らさざるを得なくなった。

その時スーパーバイザーのキムと、マネージャーが作業の範囲及び内容等で、かなり言い争ったに違いない。それ以来、二人は口をきかなくなってしまったのではないか、エレベーターでお互いが乗り合わしても、顔をぷっと横に向けたまま、挨拶一つしたことがない、それは、それはひどい状態である。会社が別々なので上下関係もない、もっともこの国の企業は縦割り組織でないから、マネージャーとは言え、一サラリーマンにすぎなく、一般社員もぺこぺこはしない。それにしても、このマネージャー、掃除なんかの小さな事に口を出すより、デパートの売り上げをもっと増やす方法を考え、ゆとりのある必要経費を支出して欲しいものである。

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2007年6月 4日 (月)

132 ナショナリティ 3

前首相、小泉純一郎氏は、亡祖父、小泉又次郎氏からの政治家三代目、慶応義塾大学時代にレイプ事件を起こし、亡父、小泉純也氏は、ほとぼりの冷めるまで、彼を英国へ留学させた。ところが英国でも勉強どころか同じような事をして遊びほうけていたとの噂である。

その彼が何を間違えたか、日本の総理大臣となった。「自民党をぶっ壊す」で一躍有名となり、彼の素性を知らない、政治に無関心な国民からの支持を集めた。カルト集団、創価学会公明党と手を組み、弱者切り捨ての格差社会を構築、いわゆるホリエモン等に見られる拝金主義者たちを生み出した。ブッシュ大統領のラップドッグ(膝の上の子犬)として、彼に盲目的な従順をし、反対を押し切って、自衛隊特別派遣法を制定、イラク戦争に参加した。紙切れ同然のアメリカ国債を大量に買い込み、郵政民営化後は郵貯で米政府の国債をさらに買う約束もした。民営化で困るのは日本国民で、その悪影響は近い将来、必ず現れて来る。なお郵便局が消滅するだろう山間部過疎地域の住民は災難である。

「自民党をぶっ壊すではなく、日本をぶっ壊した」のは、他でもない彼で、数々の横暴極まりない行政には目に余るものがある。運が強いというか、任期中には際立った大事件も起きなかったので長期政権となったが、国債大量発行等、今までの不手際を丸投げで次期政権に移してしまった無責任さである。ところで、自分の息子を、親密だった元アメリカ高官の世話になって、留学させているという話も聞こえてくる。

安倍総理も世襲議員である。意味不明のダラダラしたしゃべり方をするのは、「自分に自信が持てないか、又は評判の悪いサポーターが背後にいて、突っ込みを入れられるのを恐れているのか?」とにかく相次ぐ閣僚のトラブル、政府税制調査会、本間正明会長のスキャンダル辞任、佐田行革担当相の政治資金の不正経理発覚での辞任、柳沢厚労相の「女性は産む機械」失言問題、伊吹文科相の政治資金疑惑、とりわけ深刻なのは松岡農水相(自殺)の光熱水費疑惑、緑資源機構からの献金問題、経費無料の議員会館に5年で3000万円も計上していた。彼は地元に暴力団のサポーターが居ると言うが、これは安倍首相の地元も同じである。とにかく辞任させまいと、彼らをかばい続ける態度は哀れで、まるで過保護の親のようである。日本国首相なのだ、倫理、道徳観を持って、すじみちある対応をして貰いたい。

アメリカ在住の中国系抗日運動家団体により、元日本軍による南京虐殺事件の映画が数本製作され公開されようとしている。これも従軍慰安婦問題と同様、ほとんどが捏造された内容で、輪に輪をかけて膨らんでいき、その犠牲者数は想像を絶するものとなっている。

アメリカでの日本タタキが始まったこの時期がチャンスである。一般市民を狙って数十万人も殺戮した米軍による東京大空襲、広島、長崎の原爆投下、これこそ大量虐殺のなにものでもない。日本人はおとなしすぎる。遠慮せずにもっと主張すべきである。意見を述べないのが美徳ではない。それは誤解されるだけである。これらを日本政府が正式に抗議し、真にアメリカからの独立を果たして欲しい。二世、三世議員が何時までも親の七光りに頼るように、軍事面でもアメリカにこれ以上依存してはならない。乳離れの時期が来たのである。これを契機に本当の自主独立を目指してほしい。

ところで先日、日本海の舞鶴港に配備された二隻のイージス艦、イージス機能に問題があって、北朝鮮からのミサイルを撃墜する能力に欠けているとのこと、艦艇は日本製でイージスシステムだけアメリカからの輸入だが、古いモデルの購入契約だったため、迎撃能力に欠けるのだという。アメリカ側に古い型を売りつけられたと言うか、日本政府は高価な買い物をしたのに、飾り物としか用を足さないのである。北朝鮮は拍手喝さいをして喜んでいることだろう。

しかしこれが機能したとしても、もし10発、20発のミサイルを同時に、又は続けて打ち込まれたらどうする、おそらく迎撃出来ないのではないか、「攻撃は最大の防御である」と言われるように、防御だけでは不十分である。日本政府もぼつぼつ、核抑止力整備を考える時期に来ている。

平和ボケした日本人、自分たちは平和な国に住んでいるから、相手国も同じだと思い、他国からの攻撃はないものと信じ込んでいる。普段は米軍駐留に大反対しているのに、有事時にはアメリカ軍が守ってくれると頼りにしているのである。まことに勝手気ままな人たちと言わざるとえない。

平和主義者たちは祖国へミサイルを打ち込まれ、家族全員が殺され、次に自分の死が迫っても、なお、大手を上げ「戦争反対、話し合おう」と、何もせずに叫び続けるつもりなのだろうか、それはブラックユーモアの世界である。人殺しである戦争は誰でもが反対である。しかし話し合いにも応じない、仕掛けてくる無謀な国が、複数近くに存在し、地震のように何時襲ってくるか分からないのが現状である。「備えあれば憂いなし」と言えるのではないか。

あのアメリカから異常なまで、過保護扱いされているイスラエルでさえ250発以上の核爆弾を持っているという。それらは近代技術で小型ミサイル、戦闘機、ヘリコプター等にも搭載出来るように小型化されている。しかし威力は長崎、広島級に匹敵するというのである。これはイスラエルに長く住んだことのある顧客からの話であった。

中国政府から常に脅かされている台湾が、核兵器を保有しているという噂もある。疑惑だけでも大きな抑止となって、これでは中国共産党もうかつに手を出す訳にはいかない。中国軍は近海での演習による威嚇が関の山で、軍事行動等のチョッカイをかけることが出来ない。これが核の抑止力である。

六カ国協議に見られるように、GNPでも下位の北朝鮮に、核放棄を迫る各国は、完全にパイを北朝鮮側に握られている。核兵器は他のいかなる軍備よりも強力なパワーを持っているからである。北朝鮮は99%核兵器を放棄するつもりはない。ガン患者には、オペによって細胞組織を摘出する以外に方法がないのである。私は前にも述べたが左翼でも右翼ブロガーでもない。日本にいた頃には見えなかったこと、感じなかった事が、外国で長年住むことによってだんだん見えてきた。祖国を思うがための助言である。

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2007年5月28日 (月)

131 ナショナリティ 2

おそらくお隣の中国人、彼からの質問は、現在の中国政府及び国民すべての代弁ではないかと思う。アメリカと親密にしていることが、アジア系国民感情として、どうしても許されず、心底から気に入らないのであろう。そこでアメリカではマイケルホンダなるアジア系政治家を使って、その仲を引き裂こうと必至で、それは抗日工作活動の一部なのである。

中国政府は今、異常なほどの軍備増強を始め、日本領海内近くでのガス田開発、尖閣列島領海侵犯、日本近海での中国潜水艦出没など、日本脅しの為、チョッカイをかけに来ている。共産党一党独裁の政府、何を考えているのか全く予想出来ない、腹の底が読めない異質な国である。儒教の教えを尊ぶ昔の中国なら安心出来るが、礼儀、モラルの喪失した国は信頼出来ない。

数年前、デモ隊による日本大使館襲撃事件の対応、上海日本総領事電信官のスパイ問題による謎の自殺、それに日本、中国のサッカー試合で、観衆の日本勢に対する乱暴を見ても分かるように、あれが中国の真の姿で、北京五輪などやれるような、スポーツマンシップにあふれた、国柄ではないのである。

ところで先日まで「悪の枢軸」と呼んでいた北朝鮮に、なにを血迷ったか、今度は必至に歩み寄ろうとしているライス国務長官を中心としたブッシュアメリカ政府、今や六カ国協議は完全に北朝鮮側の手中に握られている。悔しいが核の力は偉大である。この餌に食いつく魚の多いこと。こんな美味しい外交カードを手に入れた北朝鮮は簡単に手放すはずがない。それを前提に交渉しないと前と同じようにトンビにあぶらあげの供与だけとなってしまう。日本は拉致問題だけが重要で、こんな国と国交を回復したら、慰安婦問題以上のトラブルを背負い込むだろう。

数ヶ月前、六ヶ国協議が決裂した。アメリカが凍結解除したマカオのバンコデルタアジア銀行にある2500万ドルの金、北朝鮮は現金での受け取りや、自国に送金したいのではない。再びマネーロンダリングをする目的で外国に口座を持ちたいのである。ところが親密なはずの中国銀行が入金を断ったので、キムケガン次官は怒って本国へ帰ってしまった。どの世界に信用を失墜させる、汚れた金を受け入れる銀行があるのか、もし容易に受け入れれば、今後も偽札を持ち込み、資金洗浄をやりかねない国である。どんな方式で送金されるのか疑問だが、電信送金ならば洗浄された金となるのだろう。しかしマネーロンダリング前の北朝鮮製の偽ドル札をそのまま現金で輸送されたらどうなる。これも友好国である韓国に引き受けて貰えばよいのである。

アメリカのシーファー大使が慰安婦問題で、「元日本軍が関与した事に間違いない」と断言した。証拠も出せないのに、こんな冷酷な発言をするアメリカ大使が日本に駐在しているのである。イラク戦争に自衛隊を送り出そうと、当時アーミテージ元国務副長官は「観戦するより、参加しよう」とまるで野球でもするかのような言い方をして、日本政府に派遣を勧めた。その助人として当時オーストラリア大使だった彼を、ブッシュ大統領が強引に日本大使へと移動させた。自己中心、強引なやり方で有名な人物である。

慰安婦問題は、元を正せば、吉田清次なる人物の書いた朝日新聞の捏造記事が発端である。それがねずみ算のように膨らんでいった。1991年の宮澤喜一内閣当時、韓国側の提案により「従軍慰安婦の強制性を政府が認めれば、この問題を収める」との約束を信頼して、1993年に当時内閣官房長官だった河野洋平氏が談話として謝罪をした。検証もせず、確たる証拠も見出せなかったのに非を認めてしまった。そして「アジア女性基金」なる団体を作って、彼女たちの保障を始めたのである。(元首相、村山富市氏が理事長になっていたが、331日付けで、この団体の活動は停止した)マイケルホンダ議員もこの点を強く主張している。「河野議員が謝罪したではないか。ならば次は日本政府が正式に謝罪すべきである」と、まだ謝り足りないというのが、彼の言い分である。

現在衆議院議長の要職にある河野洋平氏は、この談話について、長い間沈黙を守り続けていたが、先週やっと記者会見をして、このようなことを言った。「あれは信念を持って発言をした。今後もそのように受け取ってほしい」とのこと。検証もしないで認めておいて、どこに信念があったと云うのだろう。彼の言っている意味が全く理解出来ない。

彼は来年の北京五輪では、中国当局の強い要請で、超党派による「オリンピックを支援する議員の会」を結成し、招致委員長になっている。中国政府に媚びを得るのに必死になっており、慰安婦問題等でガタガタしたくないのである。誠実、堅物であった彼の父、河野一郎氏が聞いたら憤慨、激怒するであろう。どんな立派な親でも、自分の子供となると、真の教育など出来ない。目に入れても痛くないのが親の心で、苦労をさせたくないとの過保護の思いが、強く出るからである。どの世界でも二世、三世となると問題児を生み出すのは、それが原因で、突き詰めれば、親の「我が身可愛い一心」からである。

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2007年5月21日 (月)

130 ナショナリティ 1

Photo_70 以前のブログ「125セックス産業ゴールドコースト」で述べたが、日本人名を語って違法売春をしていた韓国女性が摘発された。まだ数ヶ月しか経っていないのに、先週土曜の新聞「ゴールドコーストブルティン」紙のクラシファイド、アダルト広告欄がこれである。前回と同様、これも羞恥心ない国民性の女性たち、それに当国シンジケートの仕業に違いない。昔、聞かされたことがある。「良くないことはすべて日本人のせいにせよ」が本当なのだろう。

過去ブログ「108電話会社4」のように掃っても、掃っても顔に止まり来るハエとはこのことである。オーストラリアへ来られた方は経験されたと思うが、街中を散策していると、顔にハエが止まりに来る。追っ払っても、追っ払っても、しつこく止まりに来て、時には目、鼻の中、口の中にも入って来たりして非常に困る。道で知り合いに出会うと、彼らにも止まっていて、立ち話をしている最中にハエ同士が互いに入れ替わったりする。これからヒントを得たのかも知れないがこの国では常套手段のようにこの手法が用いられている

アメリカ下院で審議されている「従軍慰安婦問題で日本政府及び今上天皇にまで謝罪を求めると言う法案」の決議案が五月末へと延長した。アメリカ下院議員、マイケルマコトホンダなる日系3世が中心となって、この法案の採決を強力に押し通そうとしている。これは明らかに日本への内政干渉であり、何でそこまでして日本政府に謝罪を求めているのかと不思議に思う。

純粋な日本人の血を受け継ぐ日系人なら何世になっても、祖国を困らせるような行動には出ない。彼は日本名を名乗っているが、真の履歴を明かさず、出生等その素性は謎のままである。特に戦中の日本人強制収容所時代歴には詐称があると云われている。下院議員出馬時、それに選出後も政治献金やらサポートを続けているアメリカの中国系団体、韓国や北朝鮮系組織もバックアップしているそうである。そして不思議なのは、日本の創価学会もなんらかの形で関与しているとの事、中国当局と非常に親密だから、「風が吹けば、桶屋が儲かる」で最終的にこの団体にも利益があるのかも知れない。

マーケットで私の店の左隣ストールが空いた。その場所で中国人夫妻がメイドインチャイナの品物を売り出した。おもちゃ(偽たまご型ゲーム、いわゆる違法コピーもある)洋服、靴、雑貨、何がメインの店やら全く分からない、とにかく粗悪な中国製品ばかりを並べて売っていた。

最近のカラーラマーケットも情緒ある古き良き時代の掘り出し物を扱う店がなくなり、新しい品物ばかり売る店となった。そしてそれらの品物の99パーセントが中国製で、日用品から雑貨、時計にメガネ、工具に電化製品、靴、洋服に下着、造花やおもちゃ、その他、あらゆる種類のメイドインチャイナの製品が売られ、チャイニーズマーケットと化してしまった。まるで中国の市場がそっくりここへ引越しをしてきたようでもある。

隣の中国人の彼、年は3637才位であった。数年前ニュージーランドからオーストラリアへ移って来たと云っていたが、元々は中国本土からの移住者で、年齢からして、丁度19896月の天安門事件の学生難民に違いなかった。昔、TAFEカレッジにもそのような学生が数人いて、素振りからそれと分かる。彼は口を閉ざしてなにも云わなかったが間違いはないだろう。鋭い目つき、精悍な顔つき、将来組織の幹部にもなれそうな雰囲気を漂わせていた。

彼は私に質問をした。「なぜ日本政府はアメリカにべったりなのか?」と、要するに「何故もっと中国と仲良くしないのか?」との意味でもあっただろう。私は「日本当局は今努力をしている。中国の温家宝首相が来日し、国会でも演説をした。仲良く出来ない最大の理由は一党独裁コミュニスト政府だからである」「昨今の中国の繁栄は決して自ら作り出したものではない。資金、技術、工場に至るまで、他国から与えられての成長で、労働力だけが貴方たちのものだった」「こんな所で中国製品を売るより、景気のよい本国へ帰ってビジネスをした方が良いのではないか」と言ったが、なにも答えなかった。

考えてみれば、日本でも1960年の池田内閣当時「所得倍増論」を打ち出し、メイドインジャパンの製品を世界に輸出、これと同じような経過を辿って経済成長をしてきた。低賃金はあらゆる仕事を呼び込み、国の活性化と経済を繁栄させ、国民を豊かにしていく。高校生の時に習った「眠れる獅子中国」が目覚め、その活動が活発となり猛威を奮い出したのである。

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2007年5月17日 (木)

129 出張サービス

「有名デパートで働く」のエピソードは次回にして、先週3箇所の出張サービスをした。一つはステレオコンポの修理、二つ目はVCR/DVDレコーダーのチューニング、三つ目はパソコンの可動チェックである。

ステレオコンポはソニーの5スピーカーロジックサラウンドシステムで3CDプレイヤー搭載、かなり大型で高級品、5年前に購入したが故障、数ヶ月前他の修理屋に出したが部品が手に入らず、修理不能で返ってきた。私が日本人ということで、部品の取り寄せが容易ではないかと依頼してきたのである。

プラグを差し込んで電源を入れると、ロボットが突然動き出したように、ディスプレイが激しく点滅、3CDのディスクが忙しく回転、それが何時までたっても止まらない。急いでコンセントを引き抜いた。

昨今のオーディオ製品はアンプ、チューナー、CD等がワンユニットになっていて、すべてメモリーチップによって制御されている。一箇所にトラブルが発生すると他にも影響を及ぼし、このよう状態になってしまうのである。これは家に持ち帰り、分解して各パーツを詳しくチェックする必要がある。

依頼主はインドネシア人夫婦で数年前、メルボルンからゴールドコーストへ引越をしてきた。本国にいた頃、総合商社兼松に席を置いたこともあり、今も日本人との付き合いがあるとのことであった。

VCRDVDレコーダーチューニングの方はうまくいかなかった。依頼主はオランダ系オーストラリア人である。スカイチャネルをタイムレコーディング(留守番録画)したいのだが、うまくチューニング出来ないのだ。ゴールドコーストではブリスベンからのVHFステーションも受信出来るが、ハイライズの屋上等、高いアンテナ意外はレセプションが非常に悪い。そこで近郊のマウントタンバリンからブリスベン局のVHFを変換したUHFの電波が出ていて、その周波数帯は46チャネル(653Mhz)から67チャネル(800Mhz)までである。通常VCR(ビデオ)の受信チャネルは46チャネル以前、それに67チャネル以降も、かなり広い周波数帯まで受信が可能となっている。

UHFで通常ステーションの方は旨くチューニング出来るのだが、スカイチャネルだけが受信しないのである。このモデルはパナソニックのVCRDVDレコーダーがコンポになったものでオーストラリアでは最近発売になった製品である。依頼主は3週間前に450ドルで買った。

その少し前、彼からビデオの修理を頼まれた。それはスカイチャネルを録画していたVCRで、調べるとチューナーが壊れていて修理不能だった。RCAVAケーブル)プラグを使えば録画、再生は可能なのだが、電波が受信出来ないから、留守番録画が出来ないのである。しかたなくこの壊れたVCRを取り出し、テレビに接続して、一応録画出来るようにはしたが、例の如く但し書きを付けざるを得ない。「録画するには必ずテレビをオンにする事」である。

パナソニックの会社はこの事態を知っているのかどうか分からないが、オーストラリアではこのスカイチャネル(AUSTAR)チューナーを使っている人は非常に多い。片一方に周波数微調整ネジが付いていたなら問題はないのだが、このモデル、今この問題に関して返品が続出しているのではないかと思う。彼には購入店(実は前ブログの有名デパート)に詳しい説明をして、お金を返して貰うように薦めた。(後日、彼に確かめるとレシートを無くした理由で返品がきかなかったそうである)

通常のDVDレコーダーも最近随分安くなった。ハードディスク搭載機は別として、やはりノーマルディスクによる高画質の録画、再生となると、ブルーレイ方式、HD方式のような大記録システムが必要となってくる。昔、ビデオでVHS、ベータ形式があったように今回は東芝、ソニーでお互い譲らずに、各々形式の違う製品を生産しているが、急いで買わない方が良いと思う。近々ブルーレイよりも波長の短いウルトラバイオレットレイ(紫外線レーダー)方式が開発される。これはブルーレイの数倍の情報量を記録出来るのである。

そんな話をある知人に言うと、それよりも数倍記録可能な白色光があるとのこと、もうこうなったら天井なしで、いい加減にして欲しいと思うが、技術進歩による新製品の開発は急ピッチで進んでいる。慌てて買う必要がないのである。残念ながら、オーストラリアの通常ステーションで録画したい番組など見当たらない。しかも番組では時間の半分がコマーシャルなのである。

パソコンチェック依頼の方はドイツ系オーストラリア人である。ウイルスにより、オペレーションシステムが壊れた可能性がある。フリーズが頻繁で、まともに使っていられない最悪の状態である。OSのクリーンインストールが必要で、これは時間のかかる作業で家に持って帰り、必要なファイルを取り出し、セットアップをやりなおせねばならない旨を伝えた。

一般に出張サービスのチャージは通常一時間以内で40ドル、そして時間が超過すれば上乗せされていく。私の場合30ドルで追加料金は貰わない。部品調達の都合上、現地での修理が殆ど出来ないからである。

最初のステレオコンポの場合、依頼主宅は非常に遠い距離だったが、用足しの帰りだったので無料にした。後日分解してみると、カセットデッキすべてのベルトが切れ、例の狂った状態が発生していた。しかしCDのメインボードが壊れていて、これが最も重大で、部品が手に入るかどうかは分からない。

VCR/DVDセッティング依頼主も自宅から遠く離れていて、しかもわざわざ出掛け、何度もチューニングをやり直し、3時間近くもかかったが不成功に終わった。彼も私も不満足だったが無料にするわけにはいかず30ドル貰った。ちなみに店に壊れた品物を持ってきて見積る。しかし修理が出来なければお金は貰わない。いわゆる「出来てなんぼ」で、これにより、随分たくさんの教材に巡り会え、技術が向上した。決して無料ではないのである。

コンピューターの方は無料にするつもりだったが、依頼主の強い要望で20ドル貰った。安くしておけば、又お呼びがかかる。私を必要とする事態が近い将来必ず発生する。今までに何度となくそのような体験をしてきた。

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2007年5月14日 (月)

128 有名デパートで働く 1

二年前、ゴールドコーストの有名デパートで働いた。働いたといっても一般スタッフのする仕事ではなく掃除である。しかもデパートの正社員ではなく、大手清掃会社からの派遣で、そのストアー専門に日曜以外、毎日の勤務だった。

一年の内でクリスマスセール前の忙しい時期とか特別セールが催される以外、通常デパートの営業時間は午前9時から午後6時まで、営業時間中はお客さんが居るから、掃除機を使うとかモップによる床拭きなど出来ない。それで開店前とか閉店後がその時間帯となる。朝は6時スタートで9時までの3時間、月曜から金曜日まで、夜は金曜日と土曜日で午後6時から8時まで、日曜日はデイオフだった。作業シフトは私のメインの仕事、マーケットの営業時間と全く重ならなかった。

朝の6時前にスタッフ用出入り口の前で待っていると、一人のセキュリティマン(ガードマン)が出勤して来て、ドアーの鍵を開けてくれた。冬の時期、朝は6時でもまだ暗くて寒い、セキュリティマンの来るのが遅い時には、近くに駐車した車の中で寒さを凌いだ。自宅からは車で5分、非常に近距離だったので暖かくなり次第、私は自転車で通勤することにした。

デパートの全スタッフは出勤と退社の時には、この通用ドアーを必ず通らねばならない。このドアーを入るとすぐ右に階段があり、二階のセキュリティルームに通じている。セキュリティルームの前にカウンターがあって、派遣員とか出向社員は出勤時間と会社名、それに目的をノートに記入する。なおデパートの従業員は自身のカードをタイムレコーダーに通している。

セキュリティルーム内にはロッカーがあって、財布以外の手荷物は、ここに収納することになっている。原則として自身の手荷物を店内へ持込は禁止されているからである。退社の時にはこの逆の手順をふむが、店長や店員とは言え、品物を持っているとセキュリティマンから徹底的に点検を受ける。でもポケットに入るような小物まで、いちいち検査はされない。しかも電磁検査ゲイトを通過するわけでないから、貴金属とか時計の場合は一体どうなるのか。どちらにしても、いい加減な検査である。ところでセキュリティマンのチェックは一体誰がするのだろう。この国ではセキュリティマンは最も信用されていない人達なのである。

昨今日本でも外国人による犯行が増え、諸外国並みの犯罪多発国となった。昔の日本ではお金の入った財布を落としても、そのまま落とし主に戻ってきた。外国ではそれを拾ったら、神様からの贈り物だと喜んで、有難く頂戴してしまうのである。日本人にはとても信じられないが、多宗教、多民族、多カルチャー国家ではそれが普通であり、誰も責めることは出来ない。

さて、保安室の外部ドアーを開けると、そこはもうデパートの広い売り場である。セキュリティマンは我々派遣員の為に朝早く出勤し、記帳の準備とか、売り場の電気を付けたり、エレベーター、エスカレーターのスイッチを入れたりする。我々清掃員の部屋はグラウンドフロアーにあり、多種類の掃除道具が無数に置かれ、そこは休憩の為の部屋ではない。机の上に、名簿が置かれ、もう一度、仕事を始めた時間、そして終了したら、時間をそのシートに記載して帰宅する。これを基にして各々の給料計算が行われるのである。

清掃員の人数は8名、スーパーバイザー(管理人)は彼等への仕事の振り分けと給料計算を行う。欠員が出た場合、スーバーバイザーは新規採用をし、補充していくが、見つかるまで自ら穴埋めの作業をしている。

スーパーバイザーは60才近くで脂ぎった小太りのおばさんで名前をキムという。TEMPOという会社が全国ネットの清掃会社でそのブランチがブリスベンにあり、ここのマネージメント全般をしている。ゴールドコーストではキムが責任者で、しょっちゅうブリスベンのオフィスと連絡を取り合っている。

私は以前働いていた掃除夫が辞めたので、その仕事の後を受け継いだ。名簿表で彼の欄を見ると、何か事情があって突然辞めた感じがした。管理人のキムとか、他のスタッフに彼の事を聞くと顔をしかめて多くを語らなかった。

キムは仕事の場所とか手順、簡単な掃除器具の使い方等を私に大雑把に教えた。この国ではどのような職種にも技能資格がある。清掃業にもこれがあって、会社によっては資格や経験を聞かれたりするが、この職業はこれらに関して一番ゆるい方で、ここでは一切問われなかった。

   

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2007年5月10日 (木)

127 エコライフ、オーストラリア

二ヶ月前、手紙が届いた。Originという会社からで「Energexを買収した。今まで通りのサービスは継続するが、請求書等は今後当社が発行する」と書かれてあった。エネルギー会社として140年の実績があると言うが、今までに聞いたこともない会社だった。

Energexはエネルギー関連の大会社で電力とガスの供給をし、私たちは電気代を三ヶ月に一度、この会社に支払いをしてきた。世界中で電気の販売自由化が進んだ十数年前に、この会社はクイーンランド州が直営していたSEQEBという電力事業を継承し、今日に至っていた。

前ブログでも述べたが、州営の時に度々ストライキがあった。組合員が突然電気を止め、商店は真っ暗、レストランでは冷蔵庫内の食品が腐り始めた。一般家庭でも大混乱となり大変な被害を受けたが、会社となってそれがまったくなくなった。公営の時は、昔の日本の国鉄のように親方日の丸で、子供が道に座り、駄々を捏ねるように、働きもせずに要求ばかりを言っていたようだ。

会社になっても主だった電気料金の値上げはなかったが、プロパンガス会社を買収したとき、今まで無料で貸し出されていたガスボンベレント料の請求を始めた。一本につき20ドル、通常2本備えているから年間40ドルである。まったくバカバカしく思い一本に減らした。ガスが切れて電話をすると以前の会社では、次の日に配達されたが、当社となってからは一週間後になってしまう。その期間の補充にと、自分で小さなボンベを買って取り付けた。

5年前、救急所の費用を電気料金に加算されるようになった。それまで救急車はメンバー制で必要とする人以外、ほとんどが加入してなく経営が逼迫していた。日本では消防所と救急は一緒になっているが、この国では別で、消防所費用の方は市のレイツ(市民税)から徴収されている。市民の反対を押し切って、この救急所費を電気代に加算されるようにになったのである。その時から、私は電気代の節約を始めた。

電気料金は、毎日パソコンを三、四時間、オーディオ製品の修理にはハンダごてとか照明器具を使用、夜はビデオ、テレビは良く観賞する。夏なら、扇風機は常にかけっぱなしの状態である。それで三ヶ月120ドル、(92 日で568kw) 一ヶ月が40ドルである。 但し、テレビ、ビデオは観終わったら必ず、元スイッチを切ることにしている。オーストラリアでは家の壁のパワーポイント(コンセント)にスイッチが付いているから、この作業は簡単である。

最近の電子機器は、デジタルクロック付及びリモコン操作等、ほんの少しだが、常に電力を消耗しているような設計をされている。それら全部を24時間合計し、3ヶ月に換算すると相当な金額になる。我家で常に通電しているのは、クロックラジオと冷蔵庫だけである。特に古い型のファックスマシーンは通電しているだけで大きな電力を消費している。私はマルチメーターを改良して、消費電力の測定装置を作った。これで測ると個々の器具の消費電力が一目で分かる。このようにして毎回、合計で20%の削減、救急所費用以上の節約が出来たのであった。ところで最近のテレビやチューナーにはメモリーが組み込まれていて、元の電源を切っても記憶されており、再び電源を入れると、切った時点のチャネルが表示される。ビデオは別でタイムセットしないと作動しない機種がある。

この国は冬でも太陽がサンサンで日射量に恵まれている。太陽光パネルを設置すれば大きな電力の発電が可能なのだが、電気代が安いので、誰も取り付けようとはしない。(昨日、ラジオで新電力会社オリジンが、電気料金値上げを発表した)この装置に、私は非常に興味があり、将来設置を考えている。

日本のKYOSEMIでは球状で効率良く光を電気に変える安価なシリコン結晶が開発された。将来窓ガラスの内部にも挿入でき、しかも透明度が保てるという。いつもながら日本のハイテクノロジーには頭が下がる。日本の科学技術の進歩は世界一である。開発者の方々、本当にご苦労様である。今に安くて耐久性があり、効率の良い太陽光発電パネルが大量に生産され一般に普及する。ところで日射の強過ぎる国では耐久性に問題があり、今なお研究中だという。

次にオーストラリアのインターネット事情である。3年前、Digiplusという電話会社にラインレンタル料(電話の基本料金)込みのADSLに加入した。一ヶ月が50ドル、ダウンロードは256kbps、アップは56kbpsのスピード、使用制限は300Mbでそれを越えると、1Mbにつき10セントの超過料金、しかし500Mbを超え、20ドルに達すると、それ以上の請求はされない仕組みとなっていた。ところがダウンロードスピードを極端に下げられてしまった。過去ブログにある「ひぐらしの鳴く頃」のアニメをダウンロードした時がそうだった。

計測すると、(YUSENGyaOで測定)通常のスピードが220kbpsで、アニメの再生にはフラッシュプレイヤーが使われていて、ダウンロードの途中、絵と音が停止した状態となり連続してアニメが再生出来ない。一旦ダウンロードすると次は途切れることはないが、二度同じアニメを観る必要もない。数日で300Mbを突破、その後すぐに500Mbとなり20ドルの大台超過料金を越え、ダウンロードスピードはなんと32kbpsに減速されてしまった。これではEメールを開くのさえ時間がかかり、新聞を読む気持ちにはならなかった。ちなみに、この月の使用量は1712Mbだった。

それで今回新プランに加入した。256/56kbpsのスピード、これは同じだが、Unlimitedのダウンロード、いわゆる無制限である。これはラインレンタル、ADSL、それにモバイルの三つに加入する必要があった。電話料金を別として、月に67.5ドルで、ケータイNOKIA 1100がフリーで付いて来た。

アニメをダウンロードするには最低でも500kbpsのスピードが必要である。512/256kbpsの高速プランだと一ヶ月5Gbの使用量で43ドル、1500kbps の超高速もあるがべらぼうに高くなる。それに現在の電話線では細く電気抵抗がありすぎ太い線を引き込む必要がある。オーストラリアでは今のところ、おそらく将来も、光ケーブルを架設する計画はない。ワンセグ放送も何時から始まるか分からない。それでモービルのように電波を使用しないと、より高速なインターネットは出来ない。しかし長時間接続となると問題が出てくる。

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2007年5月 7日 (月)

126 異常気象オーストラリア

今、クイーンズランド州では水不足が深刻である。州都ブリスベンの水がめサマーセットダムでは水量が21%以下で、今にも底をつきそうである。

ゴールドコーストのヒンズダムの水量は73%前後でブリスベンよりは少しましだが、そんなに大きなダムでないから、ゴールドコーストの一日平均使用水量が150ミリオンリットルを毎日安定供給させていくには、雨が降らないと非常に困難となる。オーストラリアは今が秋で、この時期は普段に比べて雨が多いはずなのに、今年は降水量が少ない。

ニューサウスウエルス州の南東部でもここ数十年間で最悪という干ばつに悩まされ小麦農家を直撃し死活問題となっている。一方オーストラリアの中央部、アリススプリング近郊の砂漠地帯では一時期、豪雨に見舞われ洪水が発生、川には水があふれ、付近は草木の緑に包まれていた。東海岸では、有名なグレイトバリアリーフの珊瑚礁群に白化現象が起き、死滅の危機に貧している。二酸化炭素排出過剰による地球温暖化で異常気象になっているのだろうか。

クイーンズランド州政府は水不足対策として、下水を飲料水用にリサイクル処理するかどうかを問う住民投票をするつもりだったが中止した。「もはや下水を飲料水にするしか方法がなく、住民に是非を問うている時間はない、水は供給し続けなければならない。安全性には何ら問題はない」とのことであった。

友人が言うにはロンドンではすでにリサイクルウオーターを使用中だという。シンガポール、オランダ、アメリカの一部地区でも利用している。日本の某大学では海水を化学反応で真水に変える特殊フィルターが開発され、一トン当たり一ドル以下で供給出来るようになった。でもプラント工事費が相当高額になるらしく、コスト削減に一生懸命取り組んでいるという。

ゴールドコーストでは今、あちこちの空き地に巨大な水槽を埋設中である。塀のサインボードには下水をアップグレイドする為の工事だと書かれている。私には詳しいアップグレイドの方法は分からないが、たぶん、それらのタンクとタンクを繋ぎ合わせ、その上部の水だけを下水処理場に送り込むプラントを建設しているのだと思う。今まで下水を直接処理場へ送っていたのを前もって処理をする装置である。

また自宅に雨水を貯蔵するタンクの設置を促す業者が訪問してくるようになった。昔はこのゴールドコーストでも密集地を離れると水道水が引かれていない地域がたくさんあった。そんな場合、家の軒下に大きなタンクが設置され、屋根からの雨水を貯めていた。それが無くなったときには水を配達する業者もあり、水による不自由はないとのことであった。

店に毎週しゃべりに来るイタリア系の友人は数ヶ月前に設置したそうである。2700リットルのタンクと工事費が1550ドル、手続きをすると後に、国からの補助金1000ドル、市からは200ドルの返還があり、実際に払ったのは350ドルだった。彼は庭のプールが蒸発するので、その補水用とそれに飲み水、「下水のリサイクル水だけは絶対飲みたくないので」と云う。「もし雨が降らず、タンクの水がなくなったら、プールの水でも飲むの、プールは塩水ではなかったのか?」と聞くと、答えなかった。

オーストラリアではキッチンの流し台は二層になっている。両方に水をはり、一方に洗剤を入れ、一方は真水、食器類は洗剤水につけるだけで、タワシでは擦らない。真水に移したあと、すぐに布で拭き取るのである。真水の方もどんどん汚れて来るが、めったに入れ替えはしない。水は使い放題、流しながら洗い物する日本人から見れば、洗剤が残って非常に汚いと思うが、この国では普通なのである。ある若い日本人がそれを見て注意をすると、次のように言った。「オーストラリアでは水は非常に貴重で、このような洗い方が習慣となっている。今までに洗剤で病気になったことがない」とのこと。

ところで私の家の水道代だが、半年に一度、市からレイツ(市民税)を請求され、その中に含まれている。十数年前には家庭に一定の割り当て水量があって、それを越えると超過料金を払う仕組みになっていた。その一定水道料金も半年で140ドル前後だった。その後、使用量に応じて支払うように改正されたが、私は一人暮らしなのであまり水は使わない。庭も天からの貰い水、雨水任せである。先日レイツを払ったが、水道代を見るとサービス料が60ドル、使用量は29キロリットルで33.64ドル)一ヶ月が15.5ドルである。こんなに安いのにタンクまで買って設置する必要はないと思うが、タンク内のフィルターや配管設備にも非常に興味があるので、近い将来付けようと思っている。

下の写真は下水をアップグレイドさせる水槽を埋設中、自宅周辺6箇所が工事中である。

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2007年4月30日 (月)

125 セックス産業、ゴールドコースト

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過去ブログ、「115 これワーホリの実態?」「116 羞恥心は何処へ」で取り上げたゴールドコーストのセックスインダストリーに付いて、新事実が判明しましたのでアップロードします。

215日木曜付、ゴールドコーストブルティン紙によると、おとり捜査によって韓国人女性三人が売春容疑で逮捕された。25歳、32歳、31歳、である。「18歳の日本人女性」と語り、一人六台ものモバイルを持ち、別々の電話番号を使って広範囲に新聞広告を出していた例の女性達である。 サービス料も30分が120ドル、1時間が240ドルと、私が友人から聞いたより高額になっていた。

店によく来る70歳過ぎのお客さんは、以前実際に電話をして、試してみたそうである。その時「日本女性と書いてあったのに、韓国人だった」と失望していたので、「それで騙されたのにお金を払ったのか?」と尋ねると「先払いだったからな」と言った。メイドインジャパンはいかなるものでも重宝される。

新聞によるとゴールドコーストのシンジケートが取り仕切り、彼女達の一日の稼ぎが2000ドル以上あったと言うから、かなりの高収入である。Q1という有名な超豪華高層マンションとアーティックマンションが待合場所となっていて、売春担当捜査官はこの場所で、おとり捜査により現行犯逮捕したのであった。

面白いと思ったのは、クイーンズランド州でこのライセンスの保持会社は23箇所しかなくて、その内の5箇所がゴールドコーストにある。会社には最高で六人のセックスワーカーがいて、年間18000ドルのライセンス料を支払うと書かれてある。日本で下層ヤクザが売春宿を経営していて、その総元締めのボスに支払う上納金をここの政府当局が取っているのである。

私は中古品の販売をしている。この商売にもライセンスが必要で、年々56%の値上りがあり、今回は320ドル払った。しばらくすると別に手紙が届いて、私の犯罪歴を調べるからと、35ドルの追加請求書が来た。仕方なくすぐに払ったが、それから数ヶ月してやっとライセンスが送られて来た。前年の証書の方はもうとっくに期限が切れていた。当局はたくさんのライセンス保持者の犯罪暦調査を一度に警察署に要求したから、対応し切れなくなり時間がかかったようである。

以前、私がレストランをしていた時、なんとかという名札の付けた当局の職員が度々やってきた。そして「新しい法律が出来たので」と言っては集金に来たのである。事務所は各地にたくさんあって、彼等はオフィスでどんな仕事をやっているかと言えば、ボスが一人、二、三人の部下がいて、何もすることがないので、毎日が退屈で仕方がないそうである。ボスには当局から車が支給され、至れり尽くせりの待遇だそうで、ライセンス保持者の世話ではなく、いかにたくさん、効率良く集金を増やすかが彼らの主な仕事である。

年間18000ドルで売春宿ライセンスを取っても、それは営業の為の許可証であって、セックスワーカーの健康診断に使うとか、又は病気になった時の保険料に使われるとは思えない。新聞の女性達もシンジケートがライセンスを持っていなかったから逮捕されたのであって、これがもしプライベートでやっていたなら罪にはならないそうだ。当局も個人がやる場合には目が届かず、コントロールがきかない。それでエイズ対策を理由に「会社組織ならば良い」と解禁にしたが、要するに利権が欲しかっただけである。

20年前、ゴールドコーストのブロードビーチ道路沿いに芸者バスハウスという建物があった。当時売春は違法だったから、しょっちゅう警察から手入れがあったようで、玄関には何時もクローズサインが掛けられていた。その後、NSW州を皮切りにクイーンズランド州でも会社組織が出来、今日に至っている。シドニーのキングスクロスには株式を世界に上場された売春宿があると聞く。

今回の事件はゴールドコーストのシンジケートが絡んでいたから、観光ビザで彼女達を韓国から呼び寄せていたと言われている。どうりで、新聞広告の出し方が旨いと思った。モバイルも組織が管理、貸与し、語学堪能な受付嬢がいて、その手配を取り仕切っていたようである。しばらくして、ほとぼりが冷めると、再発は必至である。

折しも今、アメリカ議会では大戦中の旧日本軍による従軍慰安婦強制連行問題で対日非難する声明を議決されようとしている。もうこれ以上、日本人女性と偽る広告は出して欲しくない。それにしても、カリフォルニア選出下院議員で日系三世のマイケルホンダ氏(1941年生れ)、彼は前回、合衆国中間選挙で勝利した民主党の議員でこの問題では中心人物である。韓国女性及びオランダ系オーストラリア人女性に不確実な証言をさせ、日本政府に謝罪を求めているが、一体何を考えているのだろう。背後に在米の韓国人団体「121連合」、ホロコースト被害者のユダヤ人組織、それに創価学会も関与していると言われているから余計に分かりにくい。

太平洋戦争当時アメリカ国内での政府による日本人強制連行収容問題、数十万人の一般市民を無差別殺戮した広島、長崎の原爆投下と東京空爆、アメリカ政府は「戦争を早く終わらせる為だった」と都合の良い事を言って虐殺を正当化した。マイケルホンダ氏がもし純粋な日本人の血を受け継ぎ祖国愛があるならば、小さな慰安婦問題よりもこちらの方で議論を進めて貰いたい。

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2007年4月27日 (金)

124 続、日本の政治不信

社民党の福島瑞穂党首、彼女は東大卒で弁護士出身らしい。口元がセクシーでしゃべり方にも特徴があり、非常に魅力的な女性である。以前の「産む機械」発言では、女性の立場から、先頭にたって柳沢氏の辞職を強く申し入れた。彼女自身ブログを出しているが、それによると女性側の発言と言うより、党利、党略で柳沢厚生大臣を辞職に追い込もうと必死で、彼の一言一句に揚げ足を取り、いちゃもんを付けていた。これは完全に言葉狩りだった。

恥しげもなくアクセント丸出しで大阪弁を使う、詐欺罪執行猶予中の 辻本清美議員と常にひねくれた発言をし、行動を共にしているその姿をみると、百年の恋も冷めてしまう。没落政党そのものの姿である。それにして、鈴木宗男といい、どうして政治の世界にだけ犯罪者が堂々と当選し、政治活動を行えるのであろうか。それがどうしても私には納得がいかない。

国民新党の綿貫民輔議員は郵政民営化反対派で先頭に立っていた。当時、熱心に過疎地区の郵便局対策に頑張っていると感心していた。ところが最近インターネットで知ったが、民営化されて困るのは、ファミリー企業が郵便局とべったり癒着をしていて、利権のために反対していたことがわかった。「産む機械」発言でも他党に同調したのは落ちぶれた野党の姿である。

小泉前首相による郵政民営化強行の真の理由は、国民のためではなく、郵貯金を資金に、紙切れにも等しいアメリカ国債を買う約束をブッシュ大統領と交わしていたからで、彼はブッシュ大統領のラップドッグ(膝上の仔犬)と言われていたが、アメリカに無断で北朝鮮を訪問し、拉致問題を解決しようとしたことで叱られ、それ以来、ブッシュ大統領に従順するようになったそうである。先週マレーシアの前首相マハティ氏は、ブッシュ大統領とイギリスのブレア首相の二人はイラク戦争ではA級戦犯、戦争犯罪人だと言っていたが、小泉前首相の場合は戦犯ほう助罪に当たる。

安部首相は求心力に欠けるから、小泉首相の再登場を望む声があるというが、「一寸待ってくれ」彼が国民の為にどんなことをしたか良く考えて欲しい。「自民党をぶっこわす!」で有名になっただけで、格差社会を拡げ、弱者いじめをやっただけである。彼が政治家になる前、慶応義塾大学時代のレイプ事件、英国留学時代の行動をもっと検証する必要がある。

共産党は今でも世界から見放された破綻イデオロギーの信奉者である。もはや政権云々との議論の余地はない。しかし、もし他の共産国によって日本が侵略、制圧されたなら、政権与党となる危険性が大いにあり注意が必要である。

昔、私が住んでいた地区は家内工場が盛んであった。彼らは共産党員ではなかったが、ある奥さんは「毎月一回、機関紙「赤旗」を配りに行くだけで低金利の借金が出来、他にもいろいろメリットがある」と言っていた。これも利害からで、左翼云々とのイデオロギーからではなかったのだった。

最後に自由民主党である。通常、国は二大政党がしのぎを削って政策論争を展開し、政治をするのが望ましい。お互い切磋琢磨し、何事にも真剣になれるからである。政権を取るため、数合わせに他党と合併するのはどうしても無理が生じる。政治は政教分離が必要なのに、公明党と連立するのは、いい加減に止めた方が良い。母体の創価学会はトラブルが多すぎる。フランス、オーストラリアではカルト集団に指定されている。中国当局や北朝鮮とも妙に仲が良く、なんとなく薄気味が悪い。日本の外務省には創価大学卒でマインドコントロールされた若者が大勢送り込まれていると聞く。オーム真理教のように、なにか底知れぬ裏がありそうで日本の将来が心配である。

安部総理の背後も色々と毛な臭い。朝鮮半島のなんとかカルト集団、なんとか暴力団、耐震偽装で有名なアパグループには「安晋会」という後援会グループもあると聞く。元首相、森喜郎議員は建築業界に顔がきき小泉内閣、阿部内閣の人事にも深く関与してきた実力者である。6年前、9人の犠牲者を出した実習船「えひめ丸」と米潜水艦の衝突事故、あの時、森首相はゴルフの最中で、事故を知ってもコンペを止めようともしなかった。彼の常に横柄で厚顔無恥、国民を無視した態度がそういうところから想像出来る。

今の自民党は健全な状態ではないが、一応政府与党だから、国民は任せざるをえない。今度の国会で与党、野党が数々の問題で大いに論戦をしてほしかったが、「産む機械」等のつまらない言葉狩りで国民を無視し、審議をボイコットした野党、柳沢大臣が辞職しないと分かったので、のこのこと出席を始めたが、これほどだらしなく、一貫性のない、みっともない姿があるだろうか。

昨今、ロシアによる日本漁船拿捕事件が頻繁に起きている。昨日はチェジュン島近海でも韓国に拿捕された。今から50年前にもそのような事件が多発し、時代が逆行した感じがする。4島返還問題未解決は政治家の責任である。北朝鮮問題、韓国の竹島占領問題、それに日本領海でのガス田開発、尖閣列島をも自国の領土に取り込もうとしている中国、日本は今近隣諸国からいじめを受けている。いじめは何故起きるか? 前ブログでも述べた弱腰な態度、立ち向かう気力がないからである。「党利、党略、国民無視で我が利益のみ」と右を向いても、左を見ても、そんな政治屋ばかりが目立つ。目先の欲に囚われている場合ではない。超党派一丸となって対処せねばならない時期に来ている。中国のミサイル百発が、すでに日本に向けられていると聞く。自称、日本の平和主義者達は「話し合いで解決せよ!」という。話し合いで解決出来ないから戦争になるのである。日本は唯一の被爆国であり、非核三原則を守るのも必要である。しかし世界が核戦争になれば日本は必ず巻き込まれる。世界が戦争を抑止するために核兵器を持つのであれば、日本もぼつぼつ考慮する時期に来ている。何も戦闘機や軍艦を増やす必要はない。日本の科学技術は今や世界一である。ハイテクの宇宙技術もあるし、半年もあれば核弾頭が生産可能である。内緒で良いから、一発位北京に向けて準備してほしい。それが抑止力となり、近隣諸国からも一目を置かれる存在となる。

中国政府は首相の靖国神社参拝反対と日本が将来軍国主義になることを恐れているが、ミサイルを準備すること(又は偽プロパガンダで十分)でその超越した行動に驚くことだろう。昔の中国は儒教が根本にあり、すばらしい国であった。共産党がやって来てなにもかもぶち壊してしまった。共産党が政権を握っている以上、顔で笑っていても腹の中は分からない。不気味で信頼出来ない、要注意の中国、体制は違うが人間性の良くないロシアも同じヤカラである。

私はネット右翼でもネット左翼でもない。外国に住んでいるから、日本及びその周辺諸国の状況が手に取るように分かる。これからもインターネットを通じ、日本丸が安全に航行出来るようコメントをしたいと思っている。

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2007年4月25日 (水)

123 日本の政治不信

今から三ヶ月前、「女性は子供を産む機械」柳沢伯夫厚生労働相のこの発言に野党連は国会衆院予算委員会の審議をボイコットした。彼は比喩を用いて分かり安く説明しようとしていただけで、しかも彼は失礼な言い方だと気付き、直後すぐに訂正、「改めて深くお詫びする」と謝っているのである。安部総理も「極めて不適切な発言だ。柳沢厚労相には厳重に注意をした。国民の皆様には深くお詫びしたい」と平謝りしているのであった。これ以上どのように謝罪すれば、野党連中は気が済むと言うのであろうか。

昔、「会社勤めする家庭の主人は給料の運び屋」などと言われたことがあった。その通りで、これは主婦側からの言葉だと認識していたから、一般の男性からは何の文句も出なかった。会社でどんなにつらく嫌なことがあろうとも黙々と働き、せっせと給料を運んでいる姿を想像させた。

「子供を生む機械」失言で女性差別だと問題にしているのは一般庶民や家庭の主婦ではなく、党利、党略の為の政治の世界だけである。これで柳沢厚生相が辞めれば、安部内閣では3人目、閣僚の辞職者となる。それが目的の内閣つぶしが主な理由である。

柳沢厚生相の奥さんは版画家だそうである。彼が尽力し、安部氏を総理にしたことで、夫婦共に人気が上がり、安部派の各事務所には、無名だった彼女の作品が壁に飾られるようになった。その価格、一枚が百万円もするらしい。それに彼女は某大学の教授にまでなったそうで、柳沢氏にしてみれば、何事があっても大臣の地位だけは、死守しなければならない訳である。

私は以前、野党第一党、若くフレッシュで活発な前原誠司党首が誕生した時、民主党に非常に期待した。しかし偽メールによる国会質疑で永田寿康議員をかばう前原党首の対応につくづく幻滅を感じ、やっぱり経験不足で若すぎると思った。永田寿康議員は東大卒だと聞いていたが、まるで中学生のような質問内容で、大学側としても、こんな卒業生がいて、えらい迷惑ではなかったかと思う。この責任をとって彼は議員を辞職することになったが、本当にどうしょうもない、バカバカしい結末である。

小沢一郎議員が党首になってからは、彼及び党内のアクが露骨に現れだした。彼の4億もの事務所費用の一件はどうなっているのだろう。角田義一参院副議長、近藤昭一議員の朝鮮総連からの献金問題、又、党が独自に朝鮮総連にパーティー券を売っていたなどとは寝耳に水で、「えー、拉致問題は民主党としてどう対処するの?」と思った。「産む機械」発言よりもずっと重大な問題で、柳沢厚生相の辞職に突っ込みを入れて予算審議をボイコットしたのはその追及から逃れる為の作戦ではなかったのかと思う。

第一回阿部内閣の顔ぶれを見ると、過去に事件に関わった人が多く、犯罪集団内閣だと誰か言ったが、民主党も負けず劣らず「ならず者ばかりを集めた外人部隊」そのものである。ニュースで知ったが、公判中の容疑者、鈴木宗男と手を組んで、一体何を仕出かすつもりか。鈴木宗男を当選させた地元住民の良識のなさ、モラルの低さ、倫理観のなさにもほとほと呆れている。

昔、列島改造論の田中角栄内閣が誕生したとき、ある閣僚が行った。「選挙には金がかかる。有権者の中にはこの先生からはいくら貰った。あの先生は金額が多かったので投票した」とそれが選挙の常識だったそうである。貰う方が悪いのか、与える方が悪いのか、悪いのは両方だと思うが、たいていの動物は餌を与えれば喜んで食べるのが習性で、一番手っ取り早く、人心をコントロール出来る方法である。しかしその資金を捻出するには、違法なことをして手に入れるしか方法がないのである。

社民党は100%北朝鮮擁護派で、不良息子をかばい続ける異常な母親の心境にある。良いこと、悪いことを、はっきりとした口調で言わないから、子供を増徴させ、今、行われている六カ国協議に於ける、中国、韓国の立場に似ている。

数々の不正行為から「ならず者国家」と評されているのに、反省の態度すら見られない。北朝鮮が強気になっているのは、そうしたサポーターがいるからで、六カ国協議が難航している大きな要因の一つでもある。

六カ国協議で同意文書に署名する場合、北朝鮮の云う核開発停止だけでは不十分である。文書ではエネルギー支援を小出しにして、徐々に強めていくというが、ニョンビョンのプルトニューム摘出施設はもちろん、合計22箇所、すべての地区の核関連施設を破壊すること、それにすでに存在する核弾頭処分の一筆も入れる必要がある。最初の援助、石油五万トンは太陽政策の韓国政府が出すというから任せておけば良い。日本にはまだ大きな拉致問題が残っている。他の諸国にはこの痛みは分からないだろう。マスコミによると日本政府与党内でも他諸国からの孤立を恐れている連中がいると言うが、そんなことを気にし、弱腰でいると、近隣諸国からバカにされる。ここは強引に筋道を貫き通して欲しい。時期が来れば必ず理解されるであろう。

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2007年4月23日 (月)

122 日本の学校教育

数ヶ月前の番組だったが、NHKのクローズアップ現在「要求する親、問われる教師」では、生徒保護者とのトラブルで全国に4178人もの教師が休職中だと言う。さらに同じ悩みを持つ教師が精神医療士にカウンセリングを受けているシーンもあった。「子供の学習カリキュラムを変更しろ」「担任の教師が気に入らないから変えろ」「塾の宿題が多いから、学校の宿題は少なくしろ」「子供が朝起きないので、教師が家まで起こしに来い」「学校を休んだ日には給食を家まで持って来い」その他、もう支離滅裂な要求があるとのことである。

先生の方も保護者との関係を悪くしたくない為に大抵の要求は聞いているらしいが、そうすると余計に難題を突きつけて来るという。真面目な先生ほどこんな悩みを抱えていてカウンセリングを受けに来るとのことである。忘れ物をした生徒の名前を一般に公開した事で、教師の責任が校長にまでおよび、自殺まで追い込んだ保護者もいた。こうなったら殺人事件である。

私は小学校に入学したのは昭和25年で、和歌山県の田舎町だった。戦災の影響は殆どなくすんなり小、中学校へと進学できた。生徒の中には朝鮮系、部落系、ヤクザ系といろいろ混ざって、それがごく普通で何の抵抗感もなかった。父親は牛肉が好きで、私は遠くの部落の店まで度々買いに行かされた。なんで肉はここでしか買えないのだろうかと不思議に思った。又家からは朝鮮系住居地区が近く、川沿いには鶏や豚を飼い、アヒルを放し飼いにしていた。「アヒルには絶対石を投げるな」と母は私にきつく注意をした。アヒルは水かきが急所で石が当たると狂い死ぬそうだ。毎日豚の餌を大きな鍋で煮ていたのだろう、その匂いが南風に乗って家までやってきて反吐が出るほど臭かった。同級生はその中に住んでいたがそれほど嫌悪感はなかった。先生からも差別云々との話は一切聞かれなかったので、「これが普通」との思いだった。昨今のように、「差別だ、人権侵害だ」と騒ぎ立てるのは、彼らは利権の為であって、自から差別を構築し助長、拡大していったのである。差別されているのは、我々一般庶民ではなかろうか。

どうしょうもなかったのはヤクザの息子である。彼等の親は先生に対して如何に楯突き、反抗をして困らせるかを焚き付け、家に帰ったらその度合いによって褒めていたとのことである。他校での話だったので単なる噂だと思っていたが、友人と二人で橋を越えた所で待ち伏せされ、山の中に連れて行かれた。そして理由もないのに殴られた。相手は六人でこちらは二人、私たちは何の抵抗も出来なかった。後日、リーダー格が家まで謝りに来たが、その理由が全く理解出来なかった。(殴られたことを学校に報告したので、その仕返しかと思った)そのような子弟が卒業すると、担任の先生は胸を撫で下ろしたそうである。

通常、悪ガキの親は先生に向かって、「子供が悪い事をしたら、ぶん殴って欲しい」と頼んでおくのが常であった。ヤクザの息子は別として、昨今では先生が、もし生徒を殴った場合一体どうなるだろう。先生の権威失墜の姿である。

私が中3に生徒会長をしていた時、度々職員室へ行く用事が出来た。中に入ると突然話しを中断して、異様な雰囲気を体感した。でもその時には全く理由がわからず、今振り返ると、当事日教組は北朝鮮の左翼思想を強力に推し進め、組合員が担任を勧誘していたようだ。中には共産思想に馴染めない先生がいて議論が伯仲していた時もあったのである。「教師は労働者、権利を得るためには子供たちを巻き添えにしてでもストライキをする。共産主義実現のため国家を敵対、混乱させ弱体化を図るのが目的である。こんな教師が多かったから信用されるどころか、権威の失墜、それが今日へとつながっているのである。

昭和47219日、連合赤軍による「あさま山荘、人質立て篭もり事件」があった。その少し前、最高幹部の永田洋子(死刑執行)が捕まった。彼女は昭和19年生まれで私と同じ年である。銃砲店から強奪したライフル銃や散弾銃で武装し、妙義山中で軍事訓練を終え、アジトへ戻る途中に逮捕された。そこで明らかになったのは、連合赤軍29人中14人が総括リンチで殺害されていた。軍事訓練中「ブルジョワ者」と烙印されたメンバーは次々と「総括」の名の下に殺され迦葉山に埋められた。その時、共産主義思想の底知れぬ不気味さ、恐ろしさを世間に知らしめ、人々を震撼させた。

昭和45331日(1970年)赤軍派による、よど号ハイジャック事件の後、同47530日には日本赤軍によるテルアビブ空港乱射事件、同48721日にはパリ発の日航機ハイジャック事件、同508月、クアラルンプール米大使館占拠事件、同529月のダッカ事件、政府は人質解放の為、何度も超法規的措置を発動して獄中の犯人どもを釈放した。この時期に横田めぐみさんが北朝鮮工作員によって新潟で拉致されている。

昭和47年に今の社民党(旧社会党)は北朝鮮を訪問し、共同コミュニケーションを発表したことから、槙枝元文委員長率いる日教組は何回も訪朝団を繰り出し、最終に有効連帯の合意書を交わした。着々と日本の教育界で社会主義革命を成し遂げようとしていたのである。学校では保護者の知らないうちに、子供たちは北朝鮮の共産主義思想でマインドコントロールされた先生によって教育をされ続けていたのであった。

彼等には人権とか人道主義なんて存在しない。主要共産国(当時はソ連、中国、北朝鮮)の支援を得て、社会主義国家に改革した後は、北朝鮮や中国共産党のように市民が政治的な理由で困ろうが知ったことではない、「言うことを聞かなければ収容し、粛清すれば良い」としか考えていない危険な連中であった。

同時に日本社会を邪悪化させているのが法律家である。左翼思想の人が多く、裁判で数々のトラブルを持ち出しては、利害の為にのみ働く弁護士、グローバルに共産主義思想は崩壊しつつあるのに、今でも、そのイデオロギーを信奉し、改革の機会を狙っている。前述のような危険な人物の行動を、我々は常に注意深く監視していかねばならない。

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2007年4月20日 (金)

121 歪んだ論理、市場原理主義

昨今、大会社の社長、重役連がテレビで記者会見をして、謝っている姿を良く見掛ける。全員が頭を下げた途端、パッ、パッ、パッとフラッシュの光、シャー、シャー、シャーとシャッターの音が一斉に放たれる。ずっと昔には見られなかった光景である。不二家の期限切れ材料問題、関西テレビのダイエット納豆データ捏造やらせ問題、いすゞの不正車検問題、今までに数え切れない程、頭を下げ謝っているシーンを観て来た。もううんざりしている。

私が中学生の頃、悪ガキがいて、家庭でのストレス発散の為だろう、小突きに来ては「すまん」と言って謝る生徒がいた。時には、最初「すまん」と謝って小突きに来る奴もいた。要はひとつも悪いと思っていないのである。同級生から小突かれても、そう痛くはなかったし、仲間のスキンシップだと思っていたから許す事が出来た。

ところで会社重役連の謝り記者会見の方はどうだろう。彼等と私は同世代の人間だが、社会に絶大な迷惑をかけながら、残念ながら、中学生と同じ感覚で謝っているとしか思えない態度である。このような事態になったのは、告発者及び報道したマスコミのせいで、困っているのは私達ですよとの表情、全然悪いと思っていない、うわべだけの謝罪である。尤も悪いと感じていれば最初からやらないのが普通なのだが。

昔は経営者が謝るということは企業にとっては一大事で、それこそ会社の存続さえも危ぶまれる程の大恥であった。時代感覚の変化と言うか、とことん不正をしても見付からなければ良い。もし見付かったら謝りさえすれば済むとの風潮、そして罰として、社長を辞めることが最大の責任を果たす行為だと思っている。我々消費者としては、社長を辞めてもらったり、賃金カットをして貰ったりすることではなく、二度とこのようなトラブルを起こさないことを望んでいるのである。ところが世間でも社長さえ辞めれば、心機一転、その後問題を起こさないと信じている人も多く、これが問題なのである。このような会社はしばらくすると、再び同じようなトラブルを起こし、人々を裏切る。

元ライブドアー社長、ホリエモンこと堀江貴史に厳しい判決が出た。それを不服として彼は控訴したが、何の反省もしていないからこんな判決になった。いまだに他の重役から落とし入れられたので、無罪だと主張している。元世界一の株保有高を目指した者、現代の寵児として持て囃され、衆議院議員にまで立候補した者の言うセリフではない。拝金主義者はいつもこうで、都合が悪くなるといつも責任を他に転化する卑怯者である。インターネットの普及でこのような性格の者が数多く見られるようになった。所詮コンピューターは単なる計算機、しかし人心の荒廃をも招く大きなパワーがある。

以前、妻を殺した元フットボール選手で俳優のO,Jシンプソン、陪審員に黒人が多く、無罪となった。殺された白人系の家族は一体どういう思いで判決を聴いただろう。正義を忘れ一方的にナショナリズムを選択すれば、その差別はもっと拡大していく。いままで虐げられてきた黒人達の復習との見方もあるが、そんなことをすれば一層軽蔑され疎外されるであろう。

金さえ積めば強力な弁護士を雇え、罪の軽減だけではなく、無罪にさえなるという法のシステム、世界中が何か変である。グローバルな経済至上主義の行き尽く所は犯罪の増加だけで、何時まで経っても人間の真の安楽は望めない。いつも、犯罪から身を守ること、テロリストから怯ながらの生活しか出来ないことになる。これでは大金を手にしても本当の幸せとは言えない。

人心の荒廃にストップをかけるのは自然の力に頼るしかない。6434人が亡くなった、12年前の神戸、淡路大震災、復興の為にと、人々は心を一つにし、無償で助け合った。ところが人間はすぐに元を忘れ、本来の姿に戻ってしまう。そこで天は忘れた頃に災を引き起こしては、人心の浄化を促すのである。

天(神様)は必ず存在する。私は数々の不思議な体験もした。しかし昨今世界の宗教を見渡すと、何れも神様からは守護されない、見放された烏合の集団と化している。

ブッシュアメリカ大統領、以前はひどいアルコール中毒患者だった。彼はあるキリスト教団に救われ、その後敬虔な信者となった。その教団をバックに大統領に選出され、利害の為にイラク戦争へと突入した。それをサポートしたのは当キリスト教団であった。どの世界に戦争を駆り立て、人殺しを薦める宗教があるだろうか。

アメリカは拝金主義の重症患者である。しかもその論理を世界中に広めようとしている。9,11の同時多発テロは何が原因で起きたか考えて欲しい。いくら洗脳された過激テロリストとは言え、自分の命及び一般市民を巻き添えにしてまで訴えたかったその理由は、自由、自由と叫びながら人の道を無視した経済至上主義がもたらした結果である。イスラム教も同じ、利害の為に宗派間で対立を生み、イスラム原理主義とか言うテロ集団の暴走すらコントロール出来ないでいる。昨今、すべての宗教の信頼は失墜しつつあるが、これらの宗教はそもそも一つのブランチ(枝葉)に過ぎない。天は一つ、厳然と存在し、我々の行動の一部始終を監視し続けている。「天網恢々疎にして漏らさず」悪行を重ねればいずれ天の網に引っ掛かって、人間世界の罰よりも大きな代償を払うことになる。

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2007年4月18日 (水)

120 心の荒廃、市場原理主義

私は子供の頃、東映の映画が大好きだった。自宅が映画館からそう遠くなかったので、上映前には大型スピーカーから呼び込みの音楽がいつも聞こえてきた。老いた父親にしつこく小遣いをねだると「アホを呼んでいるよ」と言って、しぶしぶお金をくれた。

片岡知恵蔵、市川右太衛門、大友柳太郎、中村錦之助、大川橋蔵、その他東映のスター達がいっぱいいた。片岡知恵蔵の七つの顔を持つ男では名探偵、多良尾伴内が顔を7回も変装し悪漢と対決する。市川右太衛門は旗本退屈男、大友柳太郎は丹下左膳、大川橋蔵は若侍捕り物帳、其々が、おはこのシリーズ物を持っていてたくさん封切りされた。中村錦之助は紅孔雀が有名で城の大屋根で伏見扇太郎との格闘シーンをいまだに思い出す。残念ながら、50年前に活躍した懐かしい時代劇スター達のほとんどは亡くなってしまった。

すべて単純な勧善懲悪のストーリーだった。悪者は必ず滅び、良い者は絶対生き残って、めでたし、めでたしで終わる。しかも最終スクリーンには映倫のマークがくっきりと映し出されていたのである。中に現代物ストーリーで悪者達がうまく犯罪を成功させ、談笑している場面で終わるシーンもあった。この場合、カメラを引いて、だんだんと遠景にしていった。この撮影方は悪者達が近い将来滅びゆく意味のアクションだったと聞かされた。この映倫マーク、最近はほとんど目にすることがなくなった。何時頃から、何故、一体どうしてなくなってしまったのか分からない。

映画は所詮ドラマでたとえ実話を元に製作されていたとしても、面白、可笑しく、誇張演出されている。それが分かっていながら、映画を観終わり、席を立って歩く途中、しばらくの間、主人公にでもなった気分になってしまうものである。いくら学識、経験の豊かな先生方でもそうさせる魅力がある。だから映画は楽しいのである。高倉健の仁侠映画だったら、高倉健の苦みばしった顔、フーテンの寅さんなら、下駄のような顔に細い目の渥美清となって、映画館から出てくるのである。外に出てサンサンと輝く太陽を見、現実の世界へと我にかえるまで続く。大人でそうだから、子供ならもっともっと持続する。ストーリーが脳裏に焼き付き、時々蘇えってきては髣髴とさせる。時には彼等の将来をも決めかねない程の強力なインパクトを与え続けるのである。

前ブログに述べた有害アニメなどを見せると現実とバーチャル世界の区別がつかない子供に成長しても不思議ではない。0.01%そしてその0.01%がもしも同じような場に直面したら、咄嗟に罪を犯さないとも限らないのである。アニメ製作には、寄って集って数十人ものスタッフが手掛けている。しかし誰も子供達に悪影響を及ぼすなどと、気の付く者がいないのか? もしこれがヘロインとかコカインその他の麻薬類を世の中にばらまいていたならば、一体どうなるだろう。その効果は有害アニメも麻薬も同じである。麻薬なら重罪となるからやらない。しかしアニメなら罰せられない、利益の為なら、法律に触れさえしなければ良いとする市場原理主義経済が世界中を制覇し、人の心を汚染し続けている。金さえ儲かれば後のことなど関知しない、どうなろうが知ったことではない。「麻薬なら買って使う方が悪く、有害サイトなら見る者が悪いのだ」との論理、無責任拝金主義、市場原理主義経済が今の世の中である。

これは世界及びアメリカ経済を支配しているユダヤ商法が根底にあるのではないかと思う。アメリカが世界を軍備力で制圧しようとする。イスラエルも又アメリカをバックに資金力、武力による隣国支配を試みるのは、拝金主義者なら誰でも考える一番手っ取り早い方法だと信じているからである。ところがこの武力による支配は一時的に成功したとしても長期間の維持は出来ない。やがて破綻、終焉が必ずやって来る。これは世界の歴史を見ればすぐに理解出来る。武力で勝ち得えた政権は必ず武力によって滅び去っているのである。

昨今、世界中を震撼させているテロ行為、お互い話し合いが決裂した場合、強者を相手に、資金と武力に劣る側として最低の選択肢はテロ行為だけである。世界中が反対したイラク戦争、アメリカ自身保有しながら、大量破壊兵器を探すと言いがかりをつけ、石油の利権欲しさ、自国の武器産業発展の為、それは決してイラク国民への人道の為ではなかったのである。イラク国民もソッポを向き、シーア派、スンニ派の宗教とは呼べないイスラム集団が利権のため内戦となり終始が着かなくなってしまった。戦争仕掛け人であるアメリカが利益の為だったから、その結末も同じ目的のヤカラの戦いとなるのが当然である。アメリカはベトナム戦争で失敗しているが、そんな貴重な経験をしていながら、強欲、貪欲が強すぎ、先が見えなくなってしまったようだ。

マーケットで私のストールの隣に中東からの移住者が店を持っていた。アメリカがイラク戦争を始める前、彼は言った。「ベトナム戦争以上に混迷するだろう」と。まったくその通りになってしまった。

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2007年4月16日 (月)

119 ジャパニーズ症候群

昨今、日本のテレビニュースを観ていると、異常としか思えない程、子供達の犯罪が発生している。数年前、長崎の学校で起きたカッターナイフによる女子クラスメイツ首動脈殺傷事件を初め、小学生が幼児をビルの屋上から突き落とした事件とかで世間が大きなショックを受けた。又医師の息子が勉強を強制されたとかで自宅に放火、家族を焼死させた事件、最近では成人となってはいたが、高校生の延長として考えねばならない、渋谷区で起こった歯科医師次男による殺人バラバラ解体事件である。妹を殺しただけでも大変なことなのに、その遺体を、のこぎりと包丁で切断し、ビニール袋に詰めてクロゼットに入れ、さらに使った包丁は血を拭いて台所に戻している。まるで魚を料理したみたいで、どんな精神状態でやったのだろうか、全く想像を絶する狂気沙汰である。

それにいじめによる児童の自殺等、今まで考えも及ばなかった出来事が頻繁に起こっている。昔、教わったが、動物一般、それと人間思春期までは、自ら命を絶つ行為はしないと言われていた。自殺するほど深刻には悩まず、また悩みをいつまでも持続しないのが子供の特質だと考えられていた。ところが昨今では、大人並みに悩み自殺までするようになったのである。

いじめには、言葉によるいじめ、態度によるいじめ、暴力によるいじめ、他にもいろんな種類がある。いじめなんて何時の時代にもあった。学校の生徒間だけでなく大人の世界、60数年前なら軍隊内だって、今ならば会社内だって、組織内だって、家庭内では子供、又は夫婦間のドメスティックバイオランス、これらもいじめの一種である。今、政府がその対策を検討しているというが、いくら良い政策を作り実施しても、いじめは決してなくなるものではない。それは我々が集団生活を営み、競争社会を生き抜くため自然と沸いてくる人間の性みたいなものだからである。逆にこれが励みとなって活力を増して、勉強もし、仕事も頑張れ、それによって人々は日々躍進を続けていくのである。ただそれに打ち勝つパワーがあるか、へなへなと崩れてしまうかがその人の個性なり性格であって、子供の頃からその訓練をし、忍耐力を養うことが必要である。昔の子供達は、弱くても、歯を食いしばって、いじめっ子に立ち向かって行った。そうして大喧嘩の末、二人が一層の信頼関係を築き上げていったのである。

最近「切れる」という言葉をよく耳にする。昔は「彼はきれる」といえば「彼は頭がきれる」ということで頭脳明晰の人を指す良いことだった。何時ごろから危険な状態を意味するようになったのか知らないが、よく聞かないとその判断に迷うことがある。この言葉を簡単に言われるようになったのは、忍耐をなくし、すぐに暴発してしまう人が多くなってきたからであろう。

それはテレビゲームとかインターネットの普及が大きな原因だと思う。有害サイトが多すぎるのに、それを監視し、注意を促す、倫理観、道徳観のある優れた大人が少なくなってきたからである。パソコンを学ぼうともしない無知、無能な大人ばかりで、いまだにインターネットは子供達にとって自由奔放、やりたい放題の世界なのである。有害なのはアダルトサイトだけではないのだ。

先週パソコンで日本のアニメを観た。タイトルは「ひぐらしの鳴くころ」でウエブサイトYOU TUBEより無料で配信されているから何時でも鑑賞できる。1話から26話まであって、各話ごとに3分割され、合計で78もの長編である。1分割が約7分前後あり、全部観るとなると相当長い時間がかかる。私のパソコンは回線速度が遅いので、4日間をかけ、すべて観終わった。

このアニメ、有害サイトの一つとして、子供達には絶対見せてはならない代物である。関西テレビ系で昨年放映されたと書かれているが、時間帯は一体何時頃だったのだろうか? 10年近く前の古いアニメだと聞いているから、すでに観ている子供達もたくさんいることだろう。

「死ね、殺す」とかの言葉が非常に多く、ヤクザがするように、爪を剥ぐ機械まで出てきて、けじめをつけさせるシーン、椅子に座ったまま死んでいる老婆を何度も足で蹴ったり、妹を井戸に突き落として殺す場面もある。ゴミ捨て場で手斧を持ち、歩き回る少女、死体をバラバラにしてビニール袋に詰め、その中の一つが裂け手首を覗かせ、その周りをハエが飛び交う光景とか、想像も出来ない程残酷なシーンが次々と出てくるのである。

アニメに出てくる少女達、どうしようもない程、可愛いくて愛くるしい。声とか言葉使い、仕草にも惚れ惚れする。ここに小学校低学年の少女が数人登場して来る。ところがこの少女たち「お社さまのタタリ」とかの理由で突然豹変し、殺人をするのである。そのくせ罪の意識を持たなくて、その怖さを一層感じさせる。死んだはずの生徒が再び登場したりしてストーリー自体にも問題はあるが、ただ怖がらせるために作ったとしか言いようがないアニメである。

もしこのアニメを常に活性細胞がいっぱいの脳を持つ児童に観せたなら、人殺しが良いか悪いかの判断すら出来ない人間に育つだろう。エントリーで述べた数々の事件を起こした少年達、このアニメをすでに観ていて、脳裏のどこかから魔の指令が出て、知らぬうちに実行してしまったような気がしてならない。

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2007年4月13日 (金)

118 修理の品物

通常オーディオアンプはめったに故障するものではない。オーバーロード(過大な音量アップ)でもしないかぎり、そう簡単に壊れるものではないのだ。長期間使って壊れるパーツは決まっていて、音が割れてきたとか、左右、又は片方のチャンネルから音が出なくなった場合などは、最終段に付いているパワートランジスタが原因である。この部分は高温になるのでヒートシンク(アルミ製の格子板)とか高級品等は空冷ファンで冷やしているが、高熱により壊れやすいパーツの一つでもある。古い30年前のアンプだとステンレス製で楕円形(中央が丸い)を使用していて、これは現在製造中止になっているが、インターネットなら手に入る。グーグルで型番をタイプアップし検索すれば、世界中でこの部品を在庫販売している会社が出てきて買えるし値段もそう高くない。一般的な四角で三本足の黒いプラスチック製トランジスタはたいていどこのパーツ屋でも置いているが、マランツやNADのモデルは自社製部品を使用しているので、特約店以外からは手に入りにくい。

最近のCDコンポステレオセットは全体を小型化するため、左右チャネルが一体になった大きくて数十個の脚のあるICを使っている。これは片方のチャネルが駄目になった場合でも、そっくり全部を交換する必要がある。このパーツは安くない、しかもメーカーからの取り寄せとなる場合もある。以前高級なソニー製CDコンポでその部品の値段が300ドルもしたので修理をギブアップしたことがあった。 古い型式のアンプならこのような心配はない、パーツも五ドル以下で手に入る。

モデルにもよるが高価だったものは周波数特性(音質)の幅も広く特に高域がきれいである。どんなステレオセットの仕様書にも周波数特性が最低で4050Hz最高が20Hzと表示されている。これは通常、人が耳で聞こえる範囲と言われているが、実際は20Hzの音は我々の耳には聞こえないとのことである。ソニーの役員で聴覚テストの結果35Hzまで聞こえたという蝙蝠のような人もいたが、彼は特殊な耳の持ち主だったようである。

スピーカーの性能にもよるが、どのステレオセットでもかなりの高音域まで再生出来てはいるのだが、はっきりと聞こえてこない、それはゲイン(音の強度)が弱いからである。新製品のコンポステレオは低音域ばかりが際立って、きれいな高域が出てこないのはコスト削減によるものである。

オーストラリアではソニー製品はカルト教団、教祖のように崇拝されていて、たとえ低価格の品物であっても好まれている。アンプではヤマハ製品も同じように有名だがナチョラルサウンドと表示したモデルがあって、その意味が理解しにくい。自然界のサウンドは聞こえない音域も含まれており、音響機器では決して再現出来ない程複雑は音である。もしナチョラルサウンドとは人間の耳に聞きやすい音、つまり周波数特性の幅の狭い音域を意味しているならば、それは手を抜く為のいい訳であり、コスト削減の為なのである。

最近古い型のレコードプレイヤーが良く売れている。今でもたくさんのレコード盤を持っている人が多く、機械は古くなって捨ててしまったが、もう一度その中の曲が聴きたくなり、プレイヤーだけを購入に来るのである。硬い金属音のするCDデジタルサウンドにも飽きがきたようで、ソフトサウンドでしかも音質の良いレコード音楽が復活され始めたようである。それにレコード盤をターンテーブルに乗せて、操作に手間をかけることが、音楽を聴いているという実感を一層沸かせるようでもある。大きなレコード盤が回転しながら音を拾ってゆく、その様子を見ながら聞く方が、数倍楽しく音楽を鑑賞出来るのである。

某メーカーでは以前から中国で生産を始めていて、今は値が下がり100ドル程、最近ではソニーも製造(これも最初は300ドルもしたが、今は200ドル)を始めている。これはコンピーターでレコード盤からCDコピーを作るためで、プレアンプが内蔵されていて、直接パソコンに接続出来るようになっている。最近のアンプはフォノの入力端子がなく、インピーダンスを合わせるために、このようなデザインとなってしまった。ボディ全体とパーツは柔らかいプラスチック製で、いつ壊れるかも知れない程の粗悪品、音さえ出れば良いという設計、音質の事など全く考えていないようである。

それに比べ古い製品は立派で頑丈、しかも音が良い。針も注文すれば35ドル前後で作ってくれる。ちなみに私の店ではオーバーホールをし、針付き、ダイレクトドライブ(直モータードライブ)の一流メーカー製、パーフェクトコンディションの品物を100ドル以下で販売している。

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2007年4月11日 (水)

117 商品の仕入れ

私は毎週土曜日の早朝には必ずガラージセールに行ことにしている。マーケットは土、日曜の8時前にはオープンしないと事務所から苦情が入る。それで急いで見て廻り、その後すぐに店に入って開けるのである。

ガラージセールは通常7時からやっているが、夏になると6時から始めるところもあって、この時期だけは数多く見て廻ることが出来、良い品物、ぼろくち商品なども手に入りやすい。

店はおもにセコンドハンドの品物ばかりを販売しているから、この買い付けは私の仕事の一部でもあり、買う喜びと共に、遠慮なしに他人の家におじゃまをして、その家の内装とか生活環境を観察出来る楽しみがあり、レクレーションとしても最適である。

仕入れはこの他にオークションでも手に入れている。しかし落札金額がかなり高いのと11%の手数料がいる。私の場合落札品は電子機器が多いので壊れていたら災難である。オークション前日にテストは出来るが、詳しいチェックをしようとすると係員があまりいい顔をしない。遠慮しながらでは充分なテストは出来ないのである。その点ガラージセールでは気に入ったように点検出来る、それに一般家庭の人はたいてい正直なので壊れていれば言ってくれる。ガラージセールは原則として返品は利かないが、故障がないとして売った場合、壊れていれば苦情に来てトラブルになるから、どうしても真実を言うのである。

中にポーカーフェイスで「テストをしていないから分からない」という人がいる。この場合99%は壊れていると取るべきである。私の場合限られた時間内で見て廻っているから、ほとんどその場でテストはしない。そこで売り手の言葉とか微妙な顔付きで判断をする。まる7年もこの商売をやっていると、その的確さが自然と身に付いてきた。

それに教材だと思って買うから、たとえ修理不能でも研究用として内部パーツの構成を見ることが出来、技術の向上となる。細かく分解してしまえばそのパーツの再利用も可能である。今までそれらを貯めていたら相当量の部品が集まった。このようにして私はあらゆる種類のオーディオ機器の修理が出来るようになった。古い製品でも部品があるから修理が可能で、同時に故障箇所を見つけ出す面白さ、一日中やっていても飽きの来ない楽しい作業である。

昨今、新品で格安の中国製品が出回り、修理するより買い替えの時代で、中古製品の販売は非常に難しくなった。メイドインチャイナ製は外観のデザインがきわめて良い。でも部品や特に材質が粗悪で保障期間が来ると壊れるように作られている。また交換部品はほとんど手に入らない。つまり修理が出来ないように設計、製造されているのである。私も何度か試みたがパーツを接着剤等で固定しているので外すことすら出来ない、壊れたが最後ゴミ箱へ捨てるしか方法がないのである。考えてみれば実に資源の無駄使いだと思うが、それをやっと世間の人々も気付き始め、古くても品質の良い日本製オーディオ機器を探しに来る客が出始めた。私は修理と共にオーバーホール、内部の掃除も徹底的にしているから、たとえば30年前のチューナーやアンプ、レコードプレイヤーでも、再び10年くらいは使えるようになる。それに古いモデルのオーディオはありふれたパーツを使っているから、部品も手に入りやすく修理も簡単である。日本ではPSE法が制定され、このような品物は売れなくなったが、でも新製品なら絶対安全かというとそうとも言い切れない。全体に手抜き工程でチャチに出来ているから、PSEマークが付いていたとしても、年数が経つほどに、危険度は増して来るだろう。

昨今流行のCDコンポーネントステレオは小型でたくさんのディスクが挿入出来、操作も簡単だが数年経つとCD部分がすぐに壊れる。これは電子部が繊細なデジタル回路に対して駆動部はおおざっぱなアナログ駆動に出来ているからである。レーザー光レンズとか小さな可変抵抗のホコリや錆、ギヤーの油切れ、それにゴムベルトが古くなって、たるみが原因である場合が多い。顧客からそんな修理品も多く、これらは何の問題もなく修復出来る。でも駆動コントロールユニットのLSIチップが壊れていることも多くて、この場合ボード全体を取り替えねばならない。そうすると、部品の入手が困難だったり、又は非常に高く付いたりするので、諦めざるを得なくなり、買い替えとなる。こうなるとメーカー側の販売戦略の一環に入ってしまうことになる。

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2007年4月 9日 (月)

116 羞恥心は何処へ

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先週の課題に続き、土曜日ゴールドコーストブルティン紙、クラシファイド、アダルト面の広告である。これによるとJapaneseの女性と表示されているのが16名いる。 又Asian Girlと書かれた中にも日本人が混じっている可能性もありもっと多いかも知れない。今回は電話番号を消さずそのまま記載する。

少しだが新しい情報が入ったのでアップロードします。私の知り合いに地元に長く住むオーストラリア人がいる。 彼は10年前までゴールドコーストの某ナイトクラブでセキュリティマン(日本のガードマン)として働いていた。

彼は「前にもこのような新聞広告を見たが、今の数の四分の一ぐらいでほとんど目立たなかった」という。彼は夜の仕事がメインだったので、このような話題には相当詳しかった。当時、彼女達から依頼されたこともあって、紹介料は20%、だいたい30分で100ドルだったから、20ドルのコミッションが貰え、実際に試すのは無料だったそうである。その娘の可愛さによって値はまちまちだったが、「だいたい3時間で300ドル、一晩だと500ドルから1000ドル、チップもあってそれは客次第、金額には上限がなかった」と話していた。

会う場所となるのは、その娘のマンションか、もしくは客の住居をも指定出来たそうである。実際の年齢はごまかしていて分からなかったが、ワーホリの女の子、それにこの地に住む日本人女性も含まれているようだった。

「一度試しに電話してみたら?」と彼から薦められた。「日本人だと分かったら警戒するのでは?」と聞くと、「そんなことはない誰でもOKだよ、金儲けが目的だから、それにこの広告は数が多すぎる。これは一人で数箇所、別々に広告を出しており、モービルフォーンを数台もっている。前に友人が電話した時、別の番号にかけても、同じ声だった。この広告方法は客の獲得率が非常に高いのだ」と彼は云った。

「ではなぜ一般的にアジア人とせず、日本人とわざわざ明記するのであろうか」それは、この方が客を獲得しやすいからである。メイドインジャパンはどこへ行っても喜ばれているからだ。しかし、いくらこの国なら売春が合法で遠慮なしに広告が出来るとはいえ、ちょっと度が過ぎている「羞恥心は何処へ」である。彼女達が堂々と日本人と名乗っているのだから、遠慮する必要はない。それで今回は電話番号を消さずにアップロードをしたという次第である。

前ブログでも述べたが、ごく普通の家庭の娘さんが小遣い欲しさにヒッチハイクをして、客を得ているとも聞いている。私の日本の友人はバーリーヘッドの山の頂上、水道タンクの真下、車の中がその場所で、彼女にはヒモが居て、彼から集金をされたという。彼女は病的でうつろな目をし、完全に麻薬患者を思わせたそうである。

20年前クイーンズランド州ではエスコートガールの名称でプライベートとして、このビジネスが許されていた。その後エイズ対策にとプライベートは禁止され会社組織ならば合法となった。そしていつの間にか、再びプライベートも加わり両方となってしまったのである。この国ではこれをセックスインダストリー(セックス産業)と呼ばれ、れっきとした職業となっている。

数ヶ月前、140年ぶりに起こった怪奇殺人、ロンドンで起こった売春婦5人の連続惨殺事件は、イギリス全土を震撼させている。犯人らしき者が二人捕まったといわれているが、このオーストラリアではもっと無教育でワイルドな人が多いと聞いている。お金よりも生命あっての、ものだねで、くれぐれも注意をしてやって貰いたいと思う。

追記:このエントリー後に事件があり、新聞報道で新事実が判明した。

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2007年4月 6日 (金)

115 これワーホリの実態?

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この記事は毎週土曜、日曜に発行される新聞、ゴールドコースト、ウイークエンドブルティン紙、クラシファイド版、アダルト欄の一面である。この新聞は普段新聞を読まない人でも、週に一度は必ず買って読むという程、一大購買力を持った大衆紙で、私も毎週わざわざニュースエイジェンシーまで行って買っている。

私はこの広告欄を見て非常に大きなショックを受けた。昨今のワーキングホリデイの実態は知らない。11年前まで日本レストランをやっていた頃には日本人ワーホリの若者、ウエイターやウエイトレスがいて、彼らから様々な情報を聞くことが出来た。でも今のビジネスをやり初めて、彼らとは殆んど接点がなくなり、その実体が全く分からなくなってしまったのである。

私の過去ブログ「35日本人の犯罪、親の死角」で述べたワーホリ関連の話は今から25年も前の事件を綴ったものである。 是非一度読んで頂きたいと思います。当時からワーホリで来た日本人の若者には問題があった。中に真面目な青年もいたがごくわずかで、大抵日本社会には馴染めない、世間から受け入れて貰えないような素性の若者、つまり、はみ出し者集団ではなかったかと思う。

かっこ良く英語の勉強をするとかの理由で親を説得して日本を出る。こちらでは語学力の不足や金銭問題から自然と日本人同士が集まり雑居生活を始める。当時彼らから聞いた話だが、狭い部屋に10人も住んでいて、レストランで夜遅くまで働く者がいたから昼間でも寝ている、いつもカーテンは締め切った状態で非常に暗い室内だった。食べ終わっても、すぐに食器を洗わないから、次に食べる者が洗って使う有様だった。窓を開けないから部屋の中は臭気プンプンで異様な雰囲気だったそうである。

ところで英語の学習は生れ付きの素質もあり、こちらに長く住んでいるだけではうまくなれない。かなり努力しないと何時まで経っても上達は出来ないのだ。それは頭の中にある日本語が常にじゃまをしているからである。ならば日本で勉強する方がずっと安上がりでうまくなれる。ここは日本で習ってきた英語を試す場所であり、又上級コースを目指す場所なのである。

それから人間は規律のない集団生活をしていると、ろくな考えは浮かばない。ドラッグに手を出す者がいても不思議ではなく、それを目的で来る者もいる。これも前ブログで述べたが、この国では麻薬を販売すると罰せられるが、使っても問題にはならない。十数年前には教会とか政府がエイズ予防対策の一環として、使い捨て注射器とその打つ場所を提供したほどであった。

ワーキングホリデイの制度は日本、豪州の政府間が合意し、世界で初めて、1980年頃から始まり、現在も続行中である。その10年後、シドニーの日本人コミュニティがワーホリ青年の品行の悪さに、堪忍袋の尾が切れ、この制度の廃止を願い出たが、オーストラリア政府は頑として聞き入れなかったという。ワーキングホリデイ制度は観光事業の一環で、ガバメントの政策として非常に美味し存在だったからである。

オーストラリアから日本へ行くワーホリの若者よりも、日本からこちらへやって来る若者の方が圧倒的に多い。日本からはお金をたっぷり持って来て、そのすべてを使ってくれる。こちらでお金を稼いだとしても、わずかな金額なので帰国前には殆んどなくなってしまう。これが美味しい理由なのである。

ワーホリの若者がここで仕事を見つけるのは非常に難しい。これは昔も今も変わらない。オーストラリア人でさえ職場探しが大変なのに、よりにもよって、言葉の不自由な日本人を雇う会社などいない。それでどうしても働く場所は日本人相手のレストランとか土産物店に限定される。それも昨今の日本人観光客の激減で狭き門となっているのが実状である。

一年前私は衛星放送のパラボラアンテナ設置にワーホリの若者の助人を探したことがあった。ある土産物店で日本人のおばさんに聞いたら、それを見付けるのは非常に難しいと言われた。何故かというと最近のワーホリの若者は昔と違ってもっと大金持参で来ている者が多く、働く必要がないとのことであった。事実、私も見付けることが出来ずオーストラリア人の友人に手伝って貰った。

ではこの新聞広告の少女達(十八歳となっているが、こちらの男性は日本人女性を若く見る傾向にあるから、ここに書かれている年齢は信用出来ない)はなにが目的なのだろう。働く場所が見付つからず生活のためか?それとも交際相手を探し遊ぶためなのか?それにしても数が多すぎる。又この広告はプロの仕業である。影でマネージメントをしている人物がいる。いずれにしてもとうとう最後の一線を越えてしまったような気がする。もう少し調査をする必要があり、詳しい情報が入り次第このブログでアップロードします。

今まで日本からは若い女性が結婚とか子供を作る目的でやって来る場合が多く嫌な思いをした。戦争に負けたので白人に弱いと云うか、堀の深い顔立ちで可愛い子供が生まれるのを期待していると云うか、日本では箸にも棒にもかからない、どうしようもない娘が親の目を逃れやって来て、外国人となら誰でもよく、こちらでもクズのような男や、日本なら考えられない程、年齢差のある男とくっ付いているのを見ると悲しくなってくる。それは下層階級しか付き合い出来ないのが原因で、レベルの高い男性にはなかなか巡り合えないからだ。それでも運良く結婚出来れば良い方で、彼女達はたいてい遊ぶだけ遊び、日本へ帰ってからは何食わぬ顔で見合いをし、結婚しているのである。

追記:このエントリーをアップロードした後、しばらくして事件があり、同新聞から記事が出て新しい事実が判明した。

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2007年4月 4日 (水)

114 古代風クラブハウス

狭いゴールドコーストだがゴルフ場はたくさんある。古くて由緒あるゴルフクラブが5箇所、ここ20年来に誕生したゴルフコースが10箇所、新しく出来たものはどこも立派な長いコースを持っていて、クラブハウスも非常に豪華である。それら設備の状態によってプレイ料金もまちまちでピンからキリまであり、ふところ具合でいろいろと好きなコースを選ぶことが出来る。

最近私は再びゴルフを始めた。二週間に一度だが戸外のすばらしい環境の中で運動として思いっきり楽しんでいる。何時も行くのはブーメランファームゴルフコースと言って、私の家からは車で西へ約20分(15km)の山の中にある。

過去ブログで述べたレストラン営業時代は、古くて由緒あるバーリーゴルフクラブの会員で、家からは3kmの近さ街中にあった。 当時はほぼ毎日で朝一番、6時からゴルフをやっていた。アメリカの有名プロ、ペインスティワートに出会って、ゴルフバッグにサインを貰ったクラブである。残念ことに、そのすぐ後、彼は突然飛行機墜落事故で他界してしまった。私はそのゴルフクラブを今から11年前、レストラン終焉と同時に研修校入学のため脱会した。

このブーメランファームゴルフコースは熱帯雨林の大木が群生していて、他のゴルフコースでは見られないトロピカルな雰囲気をかもし出している。なんと言ってもクラブハウスが絶品で、築100年にはなるだろう、おそらく世界で唯一つ、丸太造り山小屋風、トタン葺きの屋根、それもところどころ錆が出て、手入れしていないから、一層古めかしい感じがする。それに正面玄関にはなぜか槍を持った等身大アポリニーの人物像が立っている。

一歩建物内に踏み入ると、そこは別世界、照明はうす暗く、あの古き良き時代、100年前に逆戻りしたような気分になってくる。 土間に置かれたテーブルはみな荒木造りで天板は大木をスライスした分厚い一枚板で出来ている。この建築物に道具類、重要文化財として保存しておきたい程の代物なのである。

私はこのゴルフクラブの会員にはなっていないが、年会費500ドルを払えば毎回のプレイ料はフリーとなる。十数年前イギリスから永住し、ここのクラブ会員でもあるマーケットの友人と、いつも一緒に回っている。1ラウンドが25ドル、ハーフでは18ドルである。山の中でパー3の打ち下ろしグリーンが多数あり、アップダウンがきついので9ホールだけにしている。 

狭いコースなのでグリーンは9箇所しかない。10番ホールからはティーグラウンドだけ場所が変わり、一番と同じグリーンを使用している。このゴルフ場は会員数、ビジターが少なく何時も空いている状態だから、そのように共用が可能なのだろう。

芝の手入れは良くされていて、グリーンとフェァーウェイのコンディションは常に最高である。面白いと思うのは、付近にカンガルーやワラビが多く生息し、彼らが遊び場所にするとの理由で、砂のバンカーは作られていない。私のように運動とか気分転換のため、又は練習用としてゴルフをするならば、手頃な値段だし、このコースが最適である。

ゴールドコーストへ来られたら、ゴルフをしなくても、是非一度見学に訪れることをお勧めします。コーヒー一杯で現実からの脱出、ロストワールド、アトマスフィアーの世界をたっぷり体験出来ると思います。

Photo_60 Photo_61 Photo_62 Photo_63 外から見たクラブハウス

クラブハウスの入り口

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2007年4月 2日 (月)

113 電話会社 その後

前ブログで述べたように、横暴で詐欺まがいの大手電話会社によるオーバーチャージ問題は、再び抗議する面倒臭ささから、何の手立て、解決策も見出せず、世間並み諦めの境地で、数ヶ月が経過した。以来電話の使用、インターネットのコネクト回数を極端に少なくしたのでオーバーチャージによる被害額は最小限に食い止めることが出来た。私が出来る対抗策としては、これくらいしかなかったからである

2005年中頃より、ADSLブロードバンドが普及し始め、各社値下げ競争が激しくなってきた。私もこの機会にダイヤルアップからADSLに切り替えることにした。インターネットプロバイザーは六社目のDigiplusで、この会社のホームページを調べると、お得なホームパッケージプランの売り出し中であった。

税込みで月49ドル95セント、これにはラインレンタル料(基本料金25ドル)ADSLのコネクト料(25ドル)が含まれ、一ヶ月間のダウンロード量は300MBまで、それを超えると追加料金を払うことになっている。又ADSLモデムは無料で支給されラインレンタル料、1ローカルコール料金(16セント)は他社のどこよりも安かった。

念の為、会社に電話をかけて確かめると、今までの制度とは少し違っていた。当社は電話会社として完全に独立をしていて、ローカルコールでもテルストラを通さなくて良いようになっていたのである。ADSLに加入していればインターネットは常時接続状態となるため、そのつどの接続料金は不要となる。ダイヤルアップではパソコンを起動、インターネットにコネクトする毎に1ローカルコールが加算されていた。それが完全になくなってしまったのである。

「待てば海路の日和あり」で、早速このホームパッケージプランの契約をした。前にも述べたがここでは電話会社の移転手続きは非常に簡単である。生年月日等、身元の確認はされるが、新しく加入する会社にその旨を伝えるだけで良い。電話番号はそのままで、前の会社の契約は自動的にキャンセルされる。

このDigiplusという会社はRSLクラブの子会社だと聞いている。RSLクラブと言うのは陸軍、海軍、空軍の退役軍人の集まりで、以前のブログで、ある有名ゴルフクラブで友人とプレイした時の出来事でも取り上げた。(第二次世界大戦時、タイとビルマ国境での鉄道建設にまつわる話で、マラリア渦中で強制労働をさせた。その中にオーストラリア兵もたくさんいて犠牲になったという)

いつもこの問題ではジュネーブ協定が持ち出され、捕虜虐待であると云い続けられて来た。死を覚悟で戦地へ行った兵士達、生きて帰れただけでも喜びなのに、なぜ文句を云うのか理解出来ない。戦死した方が良かったのだろうか。

日本の一般市民数十万人を殺戮した東京大空襲や広島、長崎の原爆投下では、彼ら連合国軍側の一員として、どのような弁解をするのか、「戦争を早く終らせる為(の虐殺)だった」とはアメリカ側の主張で、ジュネーブ協定云々などと云っていられないのである。勝てば官軍で勝者の言いなりとなっている。

「勝ち目のない戦争などするな。戦いをするなら絶対勝て!」と言いたい。当時の軍事政権下では物資不足から長期になれば負けると云われていた。戦争用重機を動かすには燃料が必要である。石油が不足しているのに、どうやって戦えばよいのか、途中何度か話し合いで終結出来るチャンスもあったと聞く、だが時の権力者は頑として応じなかったと言う。それが事実なら、彼らこそ日本国民を大量虐殺に導いた張本人であり、アメリカ側と同様、その罪も深い。

ところでこのRSLクラブでは建物内にパブカウンターがあって酒を飲めるが、60年以上経った現在でも、戦争の話題となると、日本兵は悪者扱いされ、酒のアテ話になっているという。このクラブ内への日本人の立ち入りは、控えた方が良いと云われている。

この電話会社は小規模だが非常に良心的で、加入して二年近くになるが、今の所はトラブルなし、月々の請求書には使用内容を詳しく記載し、オーバーチャージもなく安心して使用している。一度だけ記載ミスがあって、電話するとすぐ誤りを訂正、次月には正確な請求書が送られてきた。これが普通商いのマナーなのだが、この国では大会社ほど横暴で、悪徳商法を堂々とやっているから、良心的な会社だと返って変に思えてくる。でも信頼は禁物、将来もそのままであるという保障はない。商業道徳の欠如、これはこの国だけの問題ではない。今の日本の会社もここ以上に深刻である。倫理観の喪失、悪徳商法の横行、日本で起きている数々の事件をみればそれが分かる。

ところで大手電話会社からは今でも勧誘の電話がかかって来る。前述のテレマーケティング会社を通さずに直接である。顧客が他社へと大量に流出しているらしく、かなりあせっている模様、当然の結果で、道徳感、倫理観の欠如した会社に留まる者はいない。当社は前々からビジネスを売りに出している。こんな不徳会社を一体誰が買うのだろうか、経営者は一体何を考えているのか理解に苦しむ今日この頃である。

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2007年3月30日 (金)

112 カラーラマーケット

マーケットには地元の客を始め、世界各地から観光客、それに多くはないが日本からのお客さんも来る。私の店には土産物となるような品物は置いていないから一般に観光客はやって来ない。ほとんどが地元のカスタマーである。

私の店の斜め向かいに香りに関するいろんなグッズを売っているショップがある。多種類の芳香石鹸、線香、花の香水、エキス類、小型蝋人形、雑貨類等、かなり多品目にわたって置いている。そこのオーナーのおばさんから、日本人観光客が彼女の店を訪れると、度々通訳としてお呼びがかかるのである。

以前ここで買ったが香水の名前を忘れてしまったので教えて欲しいとか、ユーカリの匂いでこの製品を探しているとか、珍しいのでは、蜂の分泌物、唾だけを採取したエキスを置いていないかとか、質問はいろいろである。

日本人は健康に関して実に知識が豊富で、どこからそんな情報を得るのか、驚く程もの知りである。一体蜂の唾エキスなんて何の特効薬となるのか? 蜂の唾などごく微量であろう、蜂蜜からその分泌物エキスだけを取り出す技術なんて本当に存在するのか? いろいろ疑問が尽きないが、そういった詳しいことを日本人客に質問すると非常に嫌な顔をされるのである。

それに彼らは英語を使って異国で買い物を楽しんでいるのである。地元日本人が通訳として、しゃしゃり出て行くことで第一にプライドが傷つく、喜んでくれるのでなく、迷惑そうな顔をし、適当にあしらった言葉使いをして、早くあっちへ行って欲しいとの見え見えの態度を取るのである。

私は通訳をやりたくて来たわけではない。隣の店のおばさんが頼むから来たのであって、何とも云えない変な雰囲気、やり切れない気持ちになることがある。昨今、世界の隅々にまで日本人が居住するようになった。それに伴い日本人による犯罪も増加、現地に住む日本人が日本人客をカモに詐欺行為をしているとも聞く。NHKの衛星放送テレビ、海外安全情報を観ていると、外国に住む日本人とか日本語を話す人物にはくれぐれも注意をするようにと報道されている。そんなこともあって在留日本人に対しては必要以上に警戒をしているのかも知れないが、心からの親切もしづらくなってきたのが現実である。

私のように地域に溶け込み一般社会の中でビジネスをしていると、日本人が店を持っているとは思わないらしく、日本人客だと分かって「いらっしゃいませ」などと話しかけると、びっくりした顔をする。異国情緒を味わいたくてショッピングに来た人ならば、日本人がこんな所までやって来て商売をしているのを見ると、幻滅を感じてしまうのだろう、嫌な顔付をされる方もある。そんな時、私はここで商売をしていることが、何か罪な事でもしているかのような気持ちになってくるのである。

そこで私は日本人に対しては中国人とか韓国人になりすまして応対をすることにした。顔つきもどちらかと言うとそちらに近いし、英語のイントネーションもそれらしくするのである。そうすると何もかも旨くいく事が分かった。

以前オーストラリアではビジネス永住ビザとかリタイヤービザとかの永住者が非常に多かった。10年前のピーク時にはこの狭いゴールドコーストに3000人以上、州都ブリスベンよりも日本人が多く住んでいた。海岸の美しさ、住宅環境や気候の良さに魅せられ、特にこの地を選んで移住してきた人が多かった。

ところが昨今、そのような方々が日本へ永久帰国するのが増えてきたのである。彼らからアンケートを取った訳ではないので真の原因は分からない。でも一般的な理由として、常に変わらない温暖な気候、それに日常生活が余りにも単純で変化がない。最初はそれに憧れて、ここに移住して来たのだが2 3年もこの地に住めば退屈して来る。いくら釣りやゴルフが好きでも、それを毎日やっていれば飽きがくる。遊びの生活人生とはそう云うものである。

それかと言ってこちらの一般社会へはどうしても馴染んでいけない。それは言葉の壁の厚さと生活習慣の違いが大きすぎるからである。それで自然と日本人コミュニティが形成され、その中の一員となって活動してしまう。これではせっかく異国に住みながら、日本の生活の延長であると云わざるを得ない。

ここで日本人特有の性格を記すと、「不安定さと変化を好む、重複を嫌う、常に新しいものを追い求めるが、生活習慣は変えない」である。日本には完璧な四季があり、寒暖の差も激しく、季節毎にいろんな行事もある。しかも地震とか津波、台風に大水、突風とか竜巻、噴火山等、まさに天災大国日本、将来何が起きるか分からない少々ひやひやとした生活や人生、これらが日本人の性格には切っても切れない要素となっている。不安定要因とか常に変化を好み、それらを必要としているのであれば日本で住むのが一番である。

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2007年3月29日 (木)

111 I T 2 コース 3

年配の女性教官は各学生のワークシートや教科書の完成状況を徹底的にチェック始めた。テストにパスしていても、それらが済んでいないと合格点は貰えない。又その仕上がりを証拠としてフロッピィディスクに記録するのだが、オリジナルで、他学生のコピーは絶対許されないようになっている。

これは人によって進み具合は異なり、解答の内容も多少だが違う。終わったらチェックを受け閻魔帳に記入されるのだが、その判定基準が非常に厳しいのである。重箱の隅を突付くが如く、細かいところまで指摘して、やり直しをさせるのだ。しかもフロッピーディスクを確認しながらで、信じられない程時間がかかるのである。日数がたっぷりあれば我々としても有難いのだが、来週には重要なMSアクセスのテストも控え、その準備も必要である。

事務所からはすでにサティフィケイト3の申込書が届いていて、その締め切りが次週となっている。まだこのコースに合格してもいないのに、上級コースの申込書をし、学費を払う訳にはいかない。このまま行くと来週中も合格の判明する学生はいないだろう。くだらないコミュニケーションの科目にたっぷり時間を費やし、肝心の科目の時間数が足らなくなってきたのである。

16週目、とうとう最後の週となった。先週末に行われたMSアクセスのテストはパスした。基礎知識の出題が主で合格ラインぎりぎりだったが通った。これで四つの重要なテストは無事終了した。このIT2コースで私は一度も再テストを受けることなく、本当にラッキーだった。

今週中に追試を受けねばならない数人のクラスメイツがいる。彼らが可愛そうである。担当教官はまだクラス全員のワークシートと教科書のチェック中で、彼らは両方をやり遂げねばならないからだ。皆真剣な顔をして取り組んでいる。事務所からは申込書の提出を急き立ててきた。でも彼女は何事があろうとビクともしない態度で点検を続けているのであった。

最終日、それも午後の終了時間ぎりぎりになって、やっとすべてのチェックが済み、全員合格点を貰った。クラスメイツのほとんどが手直し作業で精魂を使い果たし、くたくたに疲れてしまった。上級コースへ進むなど、もうどうでも良い気持ちになった。その日に手続きを済ました者は誰一人もいなかった。

私は迷っていた。ITコースはせめてサティフィケイト3までは進みたいと思っていた。マーケットは土、日だけの営業で、今はそんなに忙しくないから、このまま継続するのが一番である。しかし今まで通学してみて、かなりハードなことが分かった。宿題も多くそれをこなしていく時間、その努力が大変だった。仕事を持っていないとか、又若くてこれからこの方面で就職先を探すのであれば別だが、とにかく次のセミスターは受講しないことに決めた。なによりも1300ドルもの受講料は出したくなかったからである。

級友アマは「ケンジはどうするのか?」と尋ねた。私は「次のセミスターは受講しない。しばらく休憩し、もしかしたら2年後、六十才の還暦記念に再入学するかも知れない」と答えた。

その一週間後、左脇下から腰にかけての皮膚が急に痛くなり出した。ぶつぶつが出て、それに触れるとヤケドをしたようにぴりぴりと痛むのである。虫さされか、それとも何かにかぶれたのかなと思ったが、全く心当たりがない。それが日々ひどくなってきたので医者へ行くことにした。

シングルス(帯状疱疹)であった。この国では伝染病の一種に指定されているのだろうか? 医者はどこかへ電話報告していた。そしてその感染源を詳しく問うた。私は「もしかしたら学校で感染したのかも知れない」と、答えた。人に聞くと、帯状疱疹は強いストレスによっても起きるという。それなら思い当たる。学校の授業で終盤になってから、今までにない程の緊張感を覚え、大きなストレスとなったのである。

続けて上級コースを受講しなくて良かった。やはり寄る年並みには勝てないというところだろう。

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2007年3月26日 (月)

110 I T 2 コース 2

MSエクセルの授業で記入欄を暗算でやり書き入れたら、それが教官に見付かって厳重注意された。簡単な計算でも必ずフォーミュラ(基本計算式)を使用しなくてはならないのだ。もしその基本式を省略したなら、左上部の表示窓が空欄となって、一目瞭然に未使用の証拠となるのである。

10週目の終わりにエクセルのテストがあった。基本問題がほとんどで難なくパスをした。これもチャプター1から5まで、その後はサティフィケイト3へと引き継がれていく。次の週からM Sアクセスの授業が始まる。これは今までに、私がパソコンでは使ったことのないプログラムで、聞くところによるとかなりハードな授業らしい。このIT2コースは合計16週あり、すでに半分以上が終った。このあと何のトラブルもなく無事終了出来ることを祈る。

廊下で椅子に座って、教室の空くのを待っていると、珍しいことに、日本人らしい顔立ちをした若者が通り過ぎた。アジア系の人も日本人と顔が似ているから、ちょっと見ただけでは見分けが付けにくい。だが、どことなく、表情や雰囲気が違うものである。最近になってやっとその識別が出来るようになった。

彼はやはり日本人だった。年齢は二十四、五才だろう。私と同じ時期に入学し、サティフィケイト2を飛び越して3から始めていた。知らなかったが、そういうことも出来たのである。彼は、「ワークシートやテストが合格点に達せず、このままだと卒業出来ないので、もう一度3を受講するつもりだ」と言う。「どうして2から始めなかったのか?」と聞くと、何も云わずに笑っていた。

そう云えば、私のクラスメイツにサティフィケイト2を飛び越し3を受講したがギブアップ、2のクラスに再入学して来た30才過ぎのオーストラリア人がいた。彼が言うには、「ワードやエクセル、アクセスを途中のチャプターから始めたので、ほとんど理解出来ず作業不能になった」とのことであった。

ワークシートや教科書はチャプター1から順序よく進むように作られているので、途中からだと非常に難しくなってしまうのだ。彼は「このコースの授業料は少し割引をして貰ったが、随分無駄なお金を使ってしまった」と嘆いていた。

日本人の彼も全く同じことで悩んでいたのだ。誰でも、ある程度パソコンを使いこなせるようになると、過信が出て上級からスタートしたくなるものである。このITの初歩、サティフィケイト2でも科目によっては英語圏の学生でさえ苦労しているのに、日本人ならなおさらで、彼はいくら英語が出来たとしても、言語によるハンディキャップは大きい。

「もう一度1300ドルも払って受講するの、高くつくなあ」と云うと、「親が出すから良い」と云って笑った。彼は真面目そうな良い青年で、ヤル気があるから、次回はきっとパスするだろう。私は「次、頑張ってね」と言い、「マーケットへ来たら是非寄って下さい」とストールの場所を教えた。

14週目に入った。いよいよ当コースも終りに近づいた。クラスの人数は8人となった。おばさんクラスメイツのジャンが突然教室に来なくなった。その理由はわからない。親友のアマに聞くと、MSワードで二度目のテストに失敗して、大変ショックを受けていたと言う。それが原因かどうか知らないが、このTAFEカレッジでは、今までに度々見掛けた光景である。今度クラスへ来たら、諦めずに最後までやり通すよう励ましてやろうと思った。

年を取るとヤル気とか記憶力の低下は避けられない。これは生活にゆとりが生まれ、ハングリー精神が喪失するからである。ガツガツしなくても暮らせるし、無理に記憶しなくても過ごせる。そうするとさらに記憶力が低下していくのである。

私は彼女に比べたら、英語によるハンディキャップは大きい。しかし学習は言語力だけではない。重要なのはヤル気で、いかにその気持ちを長く持続させるかである。私は駄目でもともとの主義で、この国への永住もいろんな体験を積むのが目的であった。毎日すること、なすことがチャレンジだと思っているから、何をしても新鮮で苦にならず、いつまでもヤル気満々の気持ちを持ち続けることが出来る。

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2007年3月23日 (金)

109 I T 2 コース 1

IT2コースは6週目に入った。先週でMSワードが終了した。チャプター1から5までがサティフィケイト2の範囲で、6以降は上級のIT 3コースへとつながって行く。ラッキーというか、ワードの重要なテストも、ぎりぎりだったがパスをした。爽快な気分で新しい週が始まった。今週からM Sエクセルがスタートする。帳簿の記入の仕方、計算方法等を学ぶのである。

例のコミュニケーションのクラスはまだ5週も残っていた。これはどう考えても中学生低学年の授業である。どうしてこんな科目を重要視しているのか、全く分からない。このような時間があるなら、コンピューター内部のハードウエアーとかオペレイションシステムについて学びたい。

ハードウエアーの担当教官はスペイン系オーストラリア人でフレッドと言う。年齢は45才位だろう。彼の奥さんも他のITコースで教えている。以前電気科コースのコミュニケーションで同じ科目を教えているカップルがいた。この学校では夫婦共働きを推薦しているのか良く見かける。

今週からコンピューターハードウエアーでメインテナンスの授業が加わった。先ずマウス、安いので新品を買っても良いが、簡単な掃除の仕方である。裏のフタを外し、ゴム製のボールを取り出すと、3箇所のローラー部分が現れる。ここは常にボールに接しているため、ボールで拾ったゴミが付きやすい。回転しているので、それがどんどん付着して来るのである。ピンセットか先の尖ったものでゴミを落とし、ボールと共にアルコールで拭いてやる。そうすると新品の時と同じように矢印の動作がスムーズとなる。

昨今、いろんな種類のマウスが売られている。ボールのないLED(ランプ)式、ケーブルの要らないワイヤレス式、でも便利な製品ほど故障が多い。ワイヤレス式など電池がすぐになくなって、しょっちゅうトラブルがあり、私は使うのを止めた。LED式も時々矢印がとんでもない方向へ飛んでしまったりする。シンプルイズベストで、時々ゴミの掃除が必要だが、古いボールタイプが一番である。

次にキーボードのクリーニングだが、掃除機でブラシ付の吸い口を使って、吸引しながらペンキ用のハケでボタンの間を掃くとゴミが中から出てくる。あとはメタノールで拭き取ると、ほとんどのよごれがなくなる。時間はかかるが各ボタンをすべて取り外し、掃除機をかけても良い。学校ではそのようにやっている学生もいた。

重要なのはCPUタワー内部である。ファンを高速回転させ、空気の流れを作って、CPUチップや電源部を冷やしているから、細かいほこりが付きやすい場所である。ここの掃除はなにも専門家でなくても自分で出来る。先ずタワー後部にあるカバー取り付けネジを外す。掃除機にとがった吸い口を装着し、注意深くマザーボードやカード類、ハードディスクをそっと刷毛で掃きながら吸い取っていく。あとはアルコールで拭けば良い。

教官フレッドはファン、CPUチップ、メモリーをすべてソケットから取り外して掃除をした。そうすると接点間のほこりが取れ、通電が良くなって、故障の原因となりにくいのである。これはかなりテクニックのいる作業で、そこまでする必要はないが、コンピューターも時々メインテナンスをしてやればいつまでも調子良く働いてくれる。

次の授業ではスライドを使い、ディスククリーンやデフラグの基礎知識を解説して、その方法等を教え、それにファイルのバックアップの仕方を学んだ。

この科目はベーシックな勉強ばかりで、テストはなく数冊のコピーを渡され、そこに質問事項があって、正解を書き入れ提出することで採点された。まったく緊張感がなく、教官フレッドもリラックスして教えていた。

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2007年3月21日 (水)

108 電話会社 4

テレマーケティングの訓練された苦情担当係には、歯がたたないと思いながらも、何度か電話をかけた。だが、その時は間違いを認めても、送られてきた請求書はオーバーチャージされたものばかりだった。掃っても、掃っても、顔にとまり来るハエのようなものである。

電話は日常生活に欠かせない。悔しいが諦めて支払いを続けるより方法がなかった。「電話のレンタル契約までキャンセルする事態には、決して発展しない」との会社側の読みに屈してしまったのである。

但し私は、カレンダーの記載と照合して、こちらが認めた料金だけ、すなわち相手の番号と時間を詳しく書いた手紙、それに該当する金額の小切手を添えて直接本社へ送りつけた。支払いを拒否している