187 ゴールドコーストの犯罪件数
左はゴールドコーストブルティン紙の切抜きで、最近起きた同市での凶悪犯罪の数々である。最近は特に拳銃による事件が多くなっている。これは銃の種類にもよるが千ドルから5千ドル程で、二、三軒パブ(酒場)回りをして探せば、簡単に手に入るそうである。後日、犯人が逮捕されても、ポリスは拳銃の所在をあまり追求しないらしく、ブリスベンとゴールドコーストのブラックマーケットでは現在4000丁の銃が流通しているとの事である。
1996年5月19日、タスマニアの観光地でライフル銃を乱射し、36名を無差別殺戮した事件が起きた。その後アメリカでも大学校内で学生による銃の乱射事件が続発している。タスマニアの乱射で大量殺害をしたのはマーチンブライアントと言う30才過ぎの男であった。この国では死刑がないので、彼は今も刑務所に入っていると思われる。
以来この国では銃規制が非常に厳しくなった。以前、私もライセンスを取得し、6丁のライフル銃を持っていた。ブリスベンに大きな射撃場があって、そこへ兄弟、知人、友人を連れて行ったこともある。(過去ブログ62に詳細)しかし銃の規制が厳しくなった時点でライセンスを放棄し、数丁は売却、旧日本軍が使った三八式、九九式はガンスミス(銃取り扱い専門業者)に頼んで無可動銃に改造して貰った。このようにすればポリスから許可証が発行され、私の店でも公にディスプレイが出来るのである。
オーストラリア政府は厳しい銃規制を打ち出すと共に、一般が所有している銃の買取りを始めた。この政策で私の銃は買値より高く売れ、少しだったが儲かった。その後、テレビで政府は買い取ったすべての銃を鉄屑にするとの報道があり、集めた銃の山を写し出していた。以来、私の持っている許可証付き無可動銃の値段がぐんと上がった。
当時からピストルの所持には規制が厳しく、ピストルクラブに所属することを条件とし、拳銃一丁それぞれにライセンスが必要だった。ゴールドコーストのサウスポートにピストルクラブがあって見学に行ったが、入会はしなかった。
その時、スポーツ射撃の弾丸と戦争用の弾丸との違いを発見した。弾丸の材料には重い金属が必要で、通常鉛を使うのだが、鉛は体内に入ると猛毒で、軍用とか警察用の弾はすべて真鍮板や銅板で鉛全体を包んでいる。戦争は人殺しが目的だから鉛むき出しであろうが、真鍮や銅で巻いてあろうが同じで、それなら戦争をしなければ良いのだが、人道上での観点からそうなっているらしい。
犯罪で使用される拳銃の殆どは、昔も今もブラックマーケットで手に入れた品物が多く、正式に登録、ピストルクラブに所属しているメンバーの品が盗まれて使用されない限り、せいぜい持ち主は自殺用に使う程度である。
下の切り抜き記事は、この国の年齢別による犯罪件数で15歳から20歳が最も多くなっている。ほんの一ヶ月前、私の店に15歳前後の3人組の少年が入ってきた。一つ、二つ尋ねた後、すぐに店を出ていったが、帰った後、糖尿病の血糖値を測る器械が無くなっていた。この器械は財布のような入れ物に入っており、おそらく中に現金でも入っていると思ったのだろう、 開けてびっくり、血を拭いたテッシュを見て、腰を抜かしたに違いない。
3人以上、同時に入って来られると防ぎようがない。彼らもそれが分かっているから、何かするつもりで入って来るのである。罪悪感は一切なく、盗まれる方が悪いのだと開き直り、スポーツでもやるように、そのスリルを楽しんでいるのである。
このような盗難は今までに何度もあった。慣れっことはなっているが、やられると悔しいものである。一人で店をやっているのだから、このようなリスクは仕方のない事かも知れない。
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