183 オーストラリアで再給付金
左の記事は3月28日ゴールドコーストブルティン紙に載った、オーストラリア政府からのメッセージ、特別広告の切抜きである。
今年の初め、オーストラリア政府はアメリカ発世界的不況から脱出しようと、国内の景気を刺激し、活性化するための対策として、年金生活者、低所得者層、シングルペアレンツ等の家庭を対象に、いわゆる日本での定額給付金に当たる特別ボーナスを支給した。
しかし数ヶ月経ち、その経済効果がまるっきり現れていないことを認識した政府は、さらに第二弾として今回、学生を始め、昨年所得税を申告した人々にもボーナスを支給することにしたのである。
これを見ると昨年の年間収入が8万ドル(豪1ドル65円換算として520万円)以下であった人には900ドル(58500円)を支給、それ以上、9万ドルまでは600ドル、それ以上、10万ドルまでは250ドルの支給となっている。
年間8万ドルの収入というと、週給1538ドルになるが、日本と違って給与水準の低いこの国では、よほど大手の企業か、国の機関、あるいは儲かっている会社でない限り、これだけの給料を払うのは無理である。
政府としても前回の支給者と共に、今度こそ、ほとんどの働き手を対象にボーナスを支給することで、国内経済の活性化を図ろうとしている。宵越しの金を持たない主義のオーストラリア人だから、すべて消費に回すと期待しているのである。
私の場合、前回は月足らずで年金生活者とはならず、支給金は貰えなかった。しかし今回、年間の申告金額が少ないことから支給される。さてオーストラリア経済の活性化の為に一体何に使ったら良いかと迷っている最中である。
単純に、世の中にお金の流通量が少ないと不景気になり、逆にダブついてくるとインフレとなる。不景気になれば札を大量に発行し、インフレになればお金を回収、流通量を減らせば良いだけで、難しい経済理論など必要ない。政府はただ当然の札の発行をすると共に、何らかの大型プロジェクトを立ち上げ、働き手の仕事量を増やせば景気が回復するのである。
現在アメリカ政府でもドル札の大量印刷に懸命で、テレビのニュース番組でその光景を度々写し出されているが、これは大企業を救済する為の作業で、AIG保険会社のように、そのお金を幹部連中に臨時ボーナスを支給するだけに使われかねない。この企業もサブプライムローン問題に拘わった会社で、救済する必要はない、リーマンブラザーズ社同様、自業自得と言うことである。
大企業倒産による従業員の失業問題を心配するよりも、解体して小ぶりの会社になった方が望ましく、今まで巨大企業として横暴な振る舞いをしたそのツケが回ってきただけである。一切救済せずに危機感を持たせ、大いに知恵を出させて、将来実力のある会社に成長させる、それが政府の役目である。資金援助だけで救済されたためしがなく、本腰を入れて取り組まないのが人間の性である。
オーストラリア政府は仕事の量を増やすことなく、国民にお金をばら撒くことで、国内経済の活性化を図ろうとしている。この対策もどうかと思う。仕事をクリエイト(創造)せず、お金だけを与える、レイジーな国民をクリエイトしているだけと思えてならない。
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