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2009年3月23日 (月)

182 医者要らず!究極の糖尿病治療、基礎編

私は二型の糖尿病患者でゴールドコーストにてGP(一般)ドクターとSP(糖尿病のスペシャリスト)ドクター二人のお世話になっている。朝、夕食後、二種類のタブレットを服用し、他に食事制限、運動療法にも取り組んでいる。

糖尿病の兆候は少年の頃にあった。生命保険に入る時、勧誘員からそれを指摘され、病院で本格的な血液検査を受けることになった。朝食抜きで検査を受けたところ、その時は規定以上の血糖値にはならず無事保険に加入することが出来たが、そこで始めて、自分は軽い糖尿病に罹っている事を知った。

今から五十数年前、父親が糖尿病を患っていた。当時田舎では殆んど汲み取り式の便所で、担当者が「お宅の便は何かネバネバとしたものが混じっていて汲み取りにくい、バキュームホースを入れてもうまく吸い取れない」と、通常の便でないことを告げ、家族の中に病人が居るのではないかと疑っていた。

当時は医学も発達していなかったし、糖尿病に対しての知識、対策や改善方法も分からない、ただ甘い物を食べない事以外には方法がなかった。しかし父は「死んでもいい、わしは好きな物を食べる」と語気を荒くし、餡かけ餅、大福餅をほおばり、料理には砂糖をふんだんに使った。私が少年の頃、遠くまで牛肉を買いに行かされたのもこの時期で、異常な甘い味付けのすき焼きを自分で作り、一人で食べていた。母親もあきらめの境地となっていた。

しばらくして、父の左後首に小さな吹き出物が出来た。それが見る見る大きくなって膿が吹き出した。私も手伝ったが、膿はいくら出しても尽きず、首筋に大きな洞穴が出来た。そこに脱脂綿を詰め込んだのを、今もありありと覚えている。老期に入っていたから医者はどうすることも出来ず、やがて衰弱し、死んでしまった。血液中に多量の糖分が混ざることで白血球の殺菌力、対抗力が低下し、化膿の進行が止められなくなっていたのである。

統計では両親の片方が糖尿病なら、子供の3分の1が発病すると言われている。私は4人兄弟だが、その内の2人が罹っていることから間違いなく遺伝である。遺伝子レベルとなると医学会ではまだまだ未知の世界で、進んだ現在の医学でも、特に糖尿病に関してまだ完全な対応策はなく、療法もこれといって確立されていないのが現実である。

さて私が理解している糖尿病とはいかなる病気かと言うと、食物類全般、特に甘いものや炭水化物を食べると、すぐに糖質に分解され血液と混ざる。健康な人なら、すい臓のランゲルハンス島のβ細胞からホルモンのインシュリンが適量出て血液中の血糖値を下げる働きをする。二時間程で通常の血糖値に戻るのだが、患者の場合はインシュリンの出が悪いことから何時までたっても血糖値が下がらず、上がったままの状態が長時間続く、血管は高血糖毒(200mg/dl以上)には弱く、いつ破裂するか分からない状態におかれ、一刻も早く血糖値を下げる必要がある。そのために血統降下剤やインシュリンを使って正常値に戻させるのだが、従来の治療法は、それ以上病気を進展させない為、カロリー制限やら運動療法を並行して行わせている。しかし一端発病したら最後、その完治はなく一生付き合いをしていかねばならない病気で、今までの薬療法とカロリー制限食以外には改善の方法が見付かっていなかった。

私の場合、前にも記した二種類のタブレットを朝と晩、食後に服用するよう医師から言われ、その一つがSU系血糖降下剤である。この薬はβ細胞を刺激して無理やりインシュリンを出させる効果がある。ただでさえ年老いて疲弊、消滅していく細胞にムチを打って無理やりインシュリンを出させているのだから、これほどの酷使はない、疲れはて、意識もうろうとしている奴隷をムチで叩き起こし、むりやり働かしているに等しい。さらにこの薬は効きすぎることが多く、突然規定以下の血糖値になることがある。そうなると「冷や汗を掻き出す」、「手はブルブルと振るい出す」、「顔面蒼白となってその場に佇んでしまう」のである。そして一刻も早く糖分を補給しなければならなくなるのだ。

私は他の機関による血糖値検査を受けた後、GPドクターからその結果を聞くべく、検診を受けようと待合室で待っていたら、その発作に見舞われた。急いで、車まで飴を取りに行き、舐めたら落ち着いてきた。その事を医者に告げ、血糖値を測ったら、57.6mg/dlとなっていた。それ以来、少し濃度の低い薬に変えてはくれたが発作は同じように起きている。

血糖値は高過ぎても危険だが低過ぎると、もっと危険で突然死する恐れもある。脳と網膜、それに生殖腺胚上皮は直接血液から糖分を吸収してエネルギー源としている。したがって規定の血糖値は絶対に必要で、足らなくなれば身体の脂肪分が糖分に分解され一定値に保たれる。しかし薬を服用しているとその調整が効かなくなってしまうのだ。健康人がもしこの薬を服用したら毒薬と化す、それほど危険極まりない薬で、これだけは飲むのを止めたいと思っていた。

私の友人から借りた本で「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」という題だが、今までの血統降下剤やインシュリン療法、カロリー制限法による糖尿病治療とは全く異なったやり方、しかも簡単で今すぐ実践出来ることから、只今、自分の身で体験、臨床実験とも言えるチャレンジの最中である。

この本の要旨は次の通りである。糖分にすぐに変わる炭水化物、でんぶん類、すなわち米、麦、いも、とうもろこし、甘い菓子類、果物類を一切取らず、そのかわり脂肪やたんぱく質の摂取量を増やせと言うのだ。今までの糖尿病カロリー計算とは全く違った摂取方法、半分以上だった糖質食を脂肪とたんぱく質食に置き換え、糖質は10%前後にせよで、このような食事なら急激な血糖値の上昇は起きないと書かれている。糖尿病患者にとって主食厳禁とは厳しい条件だが、「糖質を取らなければ血糖値は上がらない」のは当然で、真に理にかなった摂取法だと納得、実践してみる気がしてきたのである。

主食である御飯、パン類を抜いた食事とは一体どのようなものかと心配するが、私の場合すでに御飯やパンの量を減らしていたので止めるのは簡単だった。そのかわり肉類、魚類を主に食べ、野菜を増やしたから総摂取量は変わっていない。食後の空腹感はないし、ミート類を多く食べることにより腹持ちは以前よりも良くなった気がする。

従来の糖尿病食では甘いものは果物から取れと言われてきたが、この本では絶対厳禁、野菜でも糖分の多いものはなるべく避けるよう指導されている。ようするに糖質を制限することによる糖尿病治療で、今までの薬療法、カロリー制限食では得られなかった好結果が得られているのである。究極の治療法と言えるかどうかは自分で試し、その効果を見なければならないが、やり始めてからまだ4週間では何とも言えない。少なくても3ヶ月は必要で、随時このブログでその結果を報告するつもりである。

筆者は医者で病院を経営、糖尿病患者を同病院に入院させ治療、その結果を記事にしている。医師自身も糖尿病患者で糖質制限食により治療中で、その体験も含めての内容で信頼性は極めて高い。医者の立場からの医学的検知、症例、データ等詳しい内容は本を読む以外に方法はなく、この本の表紙コピーをアップしますので参考になればと思います。

なお基礎編にも朝昼晩のメニュー表記もあるが、実践編はもっと詳しい。しかも食べて良い食物、食べて悪い食物の一覧表、又、食物の糖質配合率の一覧表もあってこれは貴重な資料となる。

私は肉類、魚類のほとんどが脂肪とタンパク質で糖分は一切含まれていないと思っていたが、この本ではわずかだが血液や筋肉部分にも糖質があることを知った。糖質を一切取らない食生活と言っても、ほどよい糖分の摂取量は野菜や肉から得られ、それが10%~15%もあって、それで十分だと言うことである。

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